飯島 治蝶/水煙同人

飯島治蝶の俳句ブログ(第一章)

吾亦紅 (10月4日 木曜日)

2007年10月04日 | Weblog

         秋の日に子らと灯籠並ぶ道

         大名の燈籠列なす秋の道  

         秋の社にあまたなおみくじ二荒山

         秋の社や恋みくじ売る二荒山

         秋の昼子ら参道を下り行く

 

                  秋の旅ドライブインで湯葉を食む

 

                 昼食を終えて土産買う秋の午後

         土産屋の屋根に栗の実落ちにけり

 

                  秋の道左足尾の銅山へ

         秋の橋渡りて見ゆる精銅所

         秋の日に「日光和楽踊り」聞く

         バス走る進み行くほど秋の山

         秋の旅行く道ごとの群れすすき

         

         秋の橋渡りて見ゆる精銅所

         

         眼前に秋の山谷や馬返

 

         秋の山「い」の字で始まるいろは坂

         遠近に標高プレート秋の山

         重なれる山容霧に包まれて

         重なりし山の輪郭霧白し

         いろは坂眼
迫る秋の山

         落差見て子らの喚声秋の坂

         いろは坂秋の山あい眼下にす

         いろは坂上りて下に霧と雲

         いろは坂木の間に見ゆる蔦紅葉

         吾亦紅「ね」の字で終えしいろは坂

         秋の坂黒髪平の景勝地

         秋の坂上りて明智平かな

         秋の山明智平のロープウェイ
   
         トンネルを抜けて入りし秋の町

         秋の湖大尻川の橋渡る

         秋雨の中禅寺湖の橋渡る

         静もれる秋の中禅寺湖畔かな