飯島 治蝶/水煙同人

飯島治蝶の俳句ブログ(第一章)

寒の水 (1月25日 木曜日)

2007年01月25日 | Weblog

      雪吊や池の水面に映す影

 

      冬鳥や双眼鏡手に動かざる

 

      杜に棲む小鳥垣間見冬深む 

 

      清正の井の水手に汲む冬日かな

 

      手に汲める湧水温き寒の水 

 

      県境川越え広がる冬木立


3 コメント

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寒の水 (志賀たいじ)
2007-01-25 18:39:34
手に汲める湧水温き寒の水
寒の湧水を手で掬った作者の水が意外と温かく感じられた寒の水の句とても納得のゆくものですね。湧水は比較的に年間の温度変化が少ないのが特徴でもあります。因みに私の街の水道水は摩周湖の湧水が源流の為年間7-8℃のため、夏は冷たくミネラル水代りで美味しいです。
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好きな句 (おおにし ひろし)
2007-01-25 21:21:54
雪吊や池の水面に映す影

やはり松戸付近でも、雪吊りをしている木をよく見かけました。私がいましたのは、もう随分昔ですが、古い旧家などで見た記憶があり、全く経験のない私には奇異に映ったことを覚えています。その後、雪降りの兼六園で見ましたが、美しいものですね。当時を思い起しました。
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お礼 (飯島治蝶)
2007-01-26 03:22:48
志賀様、「手に汲める」の句に、うれしいコメントありがとうございました。頂いたコメントの通りです。久し振りに、手に汲んだ実感を句にしたものです。
ところで、水道水が摩周湖のミネラル入りの湧水とは、贅沢ですね。正に、毎日無料で「天然水」を飲めるわけですね。羨ましい話です。都会では、天然水は、ペットボトル入りで販売されています。

おおにし様、「雪吊や」の句にコメントを頂き、ありがとうございました。千葉県の松戸にいらっしゃたことがあるとのこと。現在人口は47万人ですが、随分昔ですと、まだ人口が十万人に満たない頃でしょうか。確かに、雪吊は、初めて見る人にとっては、何だろうと思われると思います。兼六園の雪吊は、一幅の絵になりますね。
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