飯島 治蝶/水煙同人

飯島治蝶の俳句ブログ(第一章)

夏山 (7月23日 月曜日)

2007年07月23日 | Weblog
        夏木立夜明けに高く烏鳴く

        白々と明け行く空にごめの舞ふ

        幾つもの山々重ね緑濃し

        トンネルを抜けて明るき梅雨晴れ間

        万緑や白き雲浮く青空に

        万緑や樹々に差し込む陽の新た 

        夏の山越えて流れの穏やかに

        盛岡の城址公園緑映え

        啄木の愛でし城址の緑濃し

        啄木も賢治も来し城今みどり

        啄木の旧居見ている梅雨晴れ間

        盛岡の石割桜や梅雨晴間

        展望台開運橋見る梅雨晴れ間

        梅雨晴れ間北上川のゆるやかに

        蛇行する川岸広がる青田かな

        盛岡の四方を囲む山みどり

        盛岡は山のみどりに囲まれて

        岩手山緑のなか行く新幹線

        梅雨晴間雲の切れ間に岩手山

        夏山の頂き雲間に見え隠れ

        夏の旅袋いっぱいの土産持ち