昨日アドレスV125Sの試乗会に行ってきました。
スズキのホームページで試乗会を開催していることを知り,県内の開催店を見ていたら先月2年点検をしたスズキ店でも行っている模様。先週早速申込みをして昨日行ってきました。
店に行くと早速Sが店頭に置いてありました。う~んさすが新型だけあってスタイルはかっこいい
私のGと比べ全体的に凹凸感を出してスタイリッシュになっています。特にシート下部付近はGより肉付きを良くして重厚感を与えていたり,フェンダーもGは▽の形状がストレートに下に伸びているだけですがSは多少凹凸感を与えているなど,タイヤのサイズや車体の大きさはGと変わらないものの,外観は明らかにGより良くなっています。
さらに特筆すべきは給油キャップがラチェット式になって四輪車並みに豪華になっていた!Gのキャップは全体的に厚みのない薄いプラスチック製で,強く閉めるとキャップ自身がパキっと真っ二つに折れそうですが,Sの場合全体的に厚みを増すなど丈夫そうにできていて,キャップを閉め続けてると「カチカチッ」と言って一定のトルク以上締め付けられない構造になっていました。これはG時代に二度も給油キャップでリコールを出した教訓を生かしたとのことですが,SはGと比べある点を除けは確実に進歩しています。
さて,ウンチクはここまでにして早速試乗します。キーを周してセルを押すとエンジンが掛かりました。あれ?エンジン音がGと違う。う~ん何というか軽いというか,カブとまでは言わないものの,なんとなくよわよわしいような音だ。
Gの場合(私のK7),セルを押すとボボボッという力強い,いかにもパワーがありそうなエンジン音が聞こえてくるのですが,今回試乗したSはポポポッというかパタパタッというか,明らかに私のアドレスとは違うエンジン音で,それまでの新型アドレスを見ていた高揚感からちょっと違和感を覚えました。
そしてシートにまたがって早速試乗。アクセルを回して発進。ん,ん~やっぱ出だしは遅いな~何というかもう一押し足りないというか,私がGを買って最初にアクセルを回して発進したときの感動とは全く違う,以前乗っていたレッツⅡスタンダードを彷彿させるような発進です。
Gの場合,スタートからグイグイ引っ張られるようなパワーがあり,車体がエンジンの出力についていけないような力強さを感じるのですが,今回試乗したSはむしろ車体が重くてエンジンがヒーヒー言っているような感じです。それでもこれはあくまでGに比べての話で,決してSが他の125バイクと比べて非力だというわけではありません。
事実,Sも60㎞まではスムーズに加速してくれ,車の流れに綺麗に乗れます。ただ・・・やはり60㎞以上出そうとすると少々苦しい。アクセルを強く回してもなかなかスピードが上がりません。今回試乗したSは自分が最初の試乗者で,乗り出しでオドメーターが2㎞でしたから,エンジンが完全に調子良いわけではありません。しかし,Gを購入して乗った時はオドメーターが0㎞からグイグイと80㎞辺りまで引っ張っててくれたあの時の感覚とは全く違いました。走っていてもエンジン音が明らかに違う。外観や給油キャップやメーター周りが格段と向上したにも関わらず,肝心のパワーが落ちてしまっているのは非常に残念です。
と,言っても,これはあくまで私の個人的感想で,これからSを検討している方をガッカリさせてはいけません。パワーが落ちていると言ってもそれはあくまでGと比べての話であって,現行125スクーターの世界でもSはトップクラスのパワーを保持しています。
私は125CCのスクーターにはこれまでGとPCXと小型二輪教習時に乗ったホンダスペイシーの三車種しかありませんが,スペイシーと比べればはるかにSの方がパワーがあります。
また,PCXと比べても,PCXもようやく慣らしが終わったところですが,加速はSとほとんど変わりません。加速の速さの順番で行けばG>PCX≧Sと言ったところでしょうか?ちなみに今Sを買うとリアボックスがサービスで付いてくるらしいです。しかもこのリアボックス,Gの純正品と比べても容量が大きくていっぱい荷物が積めるとのこと。軽量コンパクトで軽快に走るというアドレスのコンセプトはしっかりと受け継がれています。
試乗後にタオルをもらいました。タオルと呼ぶにはあまりにも小さ過ぎますが,記念にアドレスのシート内にでも入れておこうと思います。