バイクは125CCが一番

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125CCバイクが自動車免許で乗れる?

2009年09月18日 | その他

「車免許で二輪125ccまで」 ホンダなど、免許制度変更を要請へ
 ホンダやヤマハ発動機など大手二輪車メーカーは二輪車免許制度の変更を国に要請する。四輪車の中型免許を取得した際に排気量125ccクラスの「原付き二種」クラスの二輪車まで乗ることが可能になるよう、年内にも警察庁や国土交通省など所轄官庁への打診を始める。国内の二輪車販売は最盛期の8分の1以下の水準まで落ち込んでおり、制度変更をテコに需要を掘り起こす。
 現在の免許制度では、四輪免許を取得すれば、排気量50cc以下のバイクに乗ることができる。ただ、同排気量帯の「原付き一種」は時速30キロメートルの法定速度や大きな交差点での2段階右折など、交通上の不便が多い。また、海外にはない国内独自の規格で、メーカー側にとっても開発や生産コストがかさんでいる。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090915AT1D140B414092009.html(日経ネット)

最近こんなニュースを見かけました。どうやらバイク市場の低迷化で悲鳴を上げた二輪メーカーが小型二輪免許を自動車免許に付与するよう国に要請する動きを見せ始めたようです。

なお,別のニュースでは

二輪車:125CCクラスの免許取得で規制緩和を要望
 国内二輪車メーカー大手4社などで構成する日本自動車工業会二輪車特別委員会(委員長・戸上常司ヤマハ発動機会長)は16日、排気量125CCクラスの二輪車について、免許取得に必要な技能講習の時間数を短縮するよう警察庁に要望したと発表した。同委員会は、欧州各国で自動車の普通免許を取れば自動的に125CCクラスの二輪車免許が付いてくる例も挙げ、「日本でも1~2日の技能講習で免許取得できるよう規制緩和を求めたい」としている。
 現在、排気量125CCクラスの二輪免許取得には12時間の技能教習受講が必要。自動車教習所では受講に最短でも6日かかるため、普及の妨げになっているとの指摘がある。戸上委員長は「燃費の良い125CCクラスの二輪車は都市部などで潜在的な需要が大きい。普及すれば、渋滞緩和にもつながる」と規制緩和の必要性を強調した。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090917k0000m020032000c.html(毎日新聞)

などと単純に自動車免許に付与するのではなく,小型二輪免許の技能講習の短縮化を要望するというようにマスコミによって情報がマチマチですが,いずれにしろ二輪メーカーは原付二種クラスのバイク普及を模索している模様です。

 これについては,私としてはいささか異論があります。私は,普通車免許より先に原付免許を取得した経緯から,50CCであれなんであれ,四輪車の免許に二輪車免許を付与することは大反対です。

 なぜかと言えば,四輪車と二輪車とでは全く操作方法が違うのにも関わらず,どうして四輪車の免許を取得すれば二輪車の免許も付与されるのでしょうか?現行では50CCの原付に限ってますが,50のバイクを甘く見すぎてはいませんか?

 私は高校生のころ原付の免許を取得しましたが,当時の原付スクーターは今のそれとは比べ物にならないほど馬力がありました。ちょっとアクセルをひねっただけでウイリーする勢いで発進しましたし,対向車が来ない直線の道路では時速80km/hでかっ飛ばしてました(時効です。スミマセン)。ましてやマニュアルクラッチのバイクでは更に操作方法が難しくなります。

 当時と比べて今の50~125CCのバイクは総じておとなしくなりましたが,決して四輪車の教習を受けただけでは簡単に,そして安全に走行できるシロモノではありません。

 欧州がどうであれ,私は,むしろバイクは50CC原付の段階からミッチリ教習時間を設けて技術を身に付けさせるべきだと思います。当時私が原付免許を取得した際は確か学科試験のみで,その後合格者のみスクーターで半日程度技能講習を受けた記憶があります。私にとってはスクーターすら初めての経験で,この技能講習が大変役に立ったことを今でも記憶しています。

 特に原付免許は高校生等十代二十代の若年層が多く受験します。私もそうであったように若いときはスリルを味わいたい気持ちも多々あります。そういう血気盛んな時期にバイクの運転技術と安全教育を教習所等でしっかり身に付けさせることが大切ではないでしょうか?

 そういった意味で今回の二輪メーカーの要請は私の考えと正反対の方向を目指しています。企業の利益第一主義によってロクな運転技術も身に付けないまま125CCバイクまで乗れるようになってその結果悲惨な交通事故を招いても二輪メーカーは責任を取ってくれるのでしょうか?

 バイク需要が以前に比べ大きく落ち込んでいるのは事実です。でもそれはその時代の人々の価値観であり,免許取得を緩和してまでバイク需要を掘り起こそうとするのは決して正しい方向だとは思いません。

 バイク(特に50~125CCの原付バイク)は自動車よりもはるかに省エネでエコな乗り物です。田舎には近所のコンビニへ一人で買い物に行くのにトヨタのサーフで乗りつけるようなバカがいっぱいいますが,原付バイクはCO2削減が叫ばれる現代においてももっと見直されてしかるべき乗り物だと思います。

 もう少し別の角度からバイクの楽しさと便利さを再発見できるような活動を国も二輪メーカーも積極的に行って欲しいと思います。