新四国相馬霊場は、取手市に58ヶ所、柏市に4ヶ所、我孫子市に26ヶ所ある霊場です。
観寛光音禅師宝暦年間(1751~1764)に観覚光音禅師が四国八十八カ所で一夜の業を行い、その霊場の砂を持ち帰り近くの寺院・堂塔に奉安し札所としたもので、江戸時代近在の農民や江戸町民が巡拝し賑わっていました。
今回は、散歩を兼ねて取手の常総ふれあい道路の江戸川学園の近くにバイクを預けて、新四国相馬霊場 57番弥陀堂~80番毘沙門堂~86番観音堂~56番地蔵堂~40番観自在寺薬師堂~35番薬師堂~39延光寺薬師堂~44番西光寺~33番長福寺~62番白山神社~47番79番龍禅寺~34番45番永蔵寺(廃寺)と回り約26850歩でした。
一番の見どころは龍禅寺でした。
新四国相馬霊場第79番札所 龍禅寺 三仏堂と新四国相馬霊場第47番札所
龍禅寺三仏堂は国指定重要文化財釈迦、弥陀、弥勒の3尊像が祭られている所から三仏堂と名付けられています。龍禅寺三仏堂は面三間、側面三間で左右と背面に裳階(もこし)がついています~三方に裳階が付く形式の建物は、他に例を見ません~屋根は寄棟造りで茅葺きです~木鼻や蟇股の彫刻や、建築様式から室町時代後期の16世紀前半の建築と推定されています。内部は外陣と内陣に分かれ、内陣には禅宗様の須弥壇が置かれ、三仏堂の名称の由来ともなった釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒菩薩の三体の仏像が安置されています。
三仏堂 彼岸の為に開いていました
三仏堂
三仏堂の名称の由来ともなった釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒菩薩の三体の仏像
新四国相馬霊場第47番 米の井の龍禅寺三仏堂の名称の由来ともなった釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒菩薩の三体の仏像
移し寺、愛媛県熊野山八坂寺
ご詠歌 「花を見て歌詠む人は八坂寺三仏じょうのえんとこそきけ」
新四国相馬霊場第79番 米の井の米井山 龍禅寺 米井山無量寿院龍禅寺 御本尊、阿弥陀如来立像、脇侍に十一面観音と地蔵菩薩
移し寺、香川県金華山高照院、もと天皇寺
ご詠歌 「十楽の浮世の中をたずぬべし 天皇さえもさすらいぞある」