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アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

哀しみの終わりに 2023.11.25

2023-11-25 | Life

2009年に結婚した音楽家の後輩とその女房

音楽制作用の機材と万年床が鎮座した8畳一間の部屋で
気ままに生活していた男やもめの後輩の元へ
嫁いできた女性が居た

物好きな女が居るもんだなあなんて
飲みの席では
ずんぐりムックリの脂性のやさ男のもとへ
嫁いで来る女の覚悟にエールを送ったものだ

島根出身のその人とは
僕の父の故郷と同郷という事もあり
そして何より 僕が書いた中森明菜の作品の事を
とても好きでいてくれたことを第一印象として
とても鮮明に思い出す


2022.6 万希子さんとmanzo

そんな彼女が天寿を全うして
今月の20日の朝 亡くなった 

53才だった

本日 青山のお寺で告別式が執り行われ
最後のお別れをしてきた

僕よりひとまわりも若くして
あの世に旅立つ棺の中の顔は
癌の痛み 苦しみを戦い抜き
そしてそんな毎日を生きることから
解放されたような
とても安らかな仏顔だった

時を同じくして
作家の伊集院静さんの訃報も届く

癌がわかった時にはすでに遅く
全身に転移していたらしい

伊集院さんとの思い出はこれまで
何度となくこのブログにも綴った

今となっては氏と一緒に書いた
前川清さんの「哀しみの終わりに」という作品
他 数曲をこの世に残せたことは
僕のキャリアにとって宝のひとつである

実際にお会いすると
皆さんが仰るように
男が惚れる男というのが
何となくわかる気がした

歌入れが終わった後
これから銀座で寿司でもどうかと誘われたのだが
歌の編集などやり残したことがあったので
ご辞退した

今となっては なんて馬鹿なことをしたんだと
後悔しかない

いつかまたどこかでお会いできる気がしていたが
それも叶わなかった


本当ですか 哀しみにもやがて 終わりが来るって
本当ですね 哀しみが終わって いつか笑える日が来る
哀しみの終わりに」より抜粋


愛する人を失えば
残されたものは悲嘆に暮れる

でも、そんな哀しみもずっとは続かない

君のような優しくて情の分厚い人間に最後まで愛されて
旅立った女房はきっと幸せだったに違いない

これから女房の分まで長生きして 
幸せにならなきゃな

万希子さん よく頑張ったなあ

安らかに 

そして 伊集院さん

ありがとうございました

安らかに


伊集院氏 参考ブログ
哀しみの終わりに
哀しみの終わりに 2022.3.11

経年変化

2023-11-01 | Life


この数ヶ月は色んな動きがあって

これまでも 人生においての流れとか
タイミングとか 出会いだとか
そんな幸運に支えられてきたなんて
つくづく思う

果報は寝て待て とは言うが
こんな貧乏性な男が 
のらりくらりと気長に過ごしてゆけるわけもない

それでも じっとしてる方がいい時や
物事を決める勢いみたいな事 など
その配分が 少しわかってきたような気もする

そんな中 やっと自宅のリフォームの計画が進み始めた



約一年半前にも色々と準備を進めていたが
時期的な事や 色んな条件の折り合いが付かず
割と未練もなく一時は断念した

一年半経って ふと もう一度問い合わせてみるかと
資料を請求したところ
なんと 当時と同じ担当者に届いたらしく
その彼からメールが来た

かつて散らばっていたさまざまなものが
一年半という時間を経て
中心に寄ってきた感じ

ひょっとしたら
あの時期はまだ早いという事だったのかもなんて
勝手に解釈するわけである

神の声は聞こえやしなかったが
言葉に変換できない それこそ勘とか
気持ちの向く方向性とか
そんなものを感じながら
人間は生きているに違いない

そしてそれに逆らわず信じて歩んだほうが
いい結果になるような気がする

リフォームは終活の一部

朽ちた壁を剥がし
充分過ぎるほど働いてくれた設備一式を変え
要らないものを捨て
好きで愛せるものだけを身の回りに置きたい

約30年の月日で
経年劣化した家屋を
これからの20年で
風合いを増し 経年変化していゆける
そんな住まいにできたらといいなと

その第一歩が始まった









アンダルシアからの手紙

2023-09-04 | Life


友人が念願のスペイン旅行に旅立った

65歳で行けるようにと
10年前にたてた旅行計画がやっと今年
10年を迎えた

昔なら旅先からその土地の匂いを纏った
エアメールがちょっとだけ誇らしげに
ポストに届いていたものだ

現在は時差を飛び越えて
LINEなどが夜中であろうが一瞬で
写真とメッセージを運んでくる

どこにいてもすぐに連絡が取れるというのは
とても便利だが それ故に
海外旅行というものが
昔ほど特別感のあるものでは
なくなったようにも感じる


白い村 ミハス 2023.8.26

マドリッドからコルドバ グラナダ そして
最後のバルセロナまで


建設中のサグラダファミリア  2023.8.28

いくら世界との距離が近くなったとは言え
自分の足で地球の裏側に降り立って
目で心で感じながら各地を巡る旅は
若き頃はその若さなりに

そして歳を重ねた今でも
元気で歩けるなら
またそれも格別だろうと思う

東京ではちょうどタイムリーに
ガウディとサグラダファミリア展が
東京国立近代美術館で開催中なので
観に行ってきた


東京国立近代美術館 2023.9.4

ガウディーは2代目の建築家で
彼の没後もその意思を引き継いで建築は行われ
2026年が没後ちょうど100年目となる

その2026年が完成予定らしいのだが
現地では完成はあと7年後という説明だったらしい

すでに出来上がっている部分の補修も含め
完成が予定より伸びてもなんら不思議はない
着工から150年 完成まで1年や2年遅れたって
それは誤差だろう

それにしても美術館を訪れる人の多さには驚いた

6月から開催されているガウディ展だが
連日満員状態で事前予約をしたほどだ

帰りに車で通る青山通りから表参道

あの歴史的建造物に一瞬でも触れたあとは
どれをみても真四角で色気のない
コンクリートとガラスのビルだけが
ただ並んで突っ立っているだけのように感じた

余談だが

人生の晩年 元気でいるなら
船でのらりくらり世界一周の旅もいいかもな
なんて この頃よく思うようになった

若い頃なら考えもしなかったが
友人が送ってくれた各地の写真を見ながら
100日かけて世界の歴史を巡るのも
悪くないんじゃないか

なんてね

もし生きてるうちに完成するのなら
その完成したサグラダファミリアを
観に行きたい

なんてな


アルバイシンの丘 2023.8.27

真夏の帯状疱疹

2023-08-26 | Life


10年も経てば、機材や環境や
使っているソフトや
そんな仕事まわりのモノ達が
それとなく入れ替わる

2年前までは必要だったものが
今年はもう要らなくなったり
古いものを駆使して使っていたが
それを支えていたソフトなどが更新
また終了したことで
寿命を終えた機材など

場所を移動し 粗大ゴミ回収を手配し
大幅に整理した

丸一日 そんな事をやっていた夜

帰宅してからは あ〜疲れた 疲れた
なんか歳とったなあ
明らかに基礎体力や抵抗力も無くなった
昔はこれくらいの事で
こんなに疲れただろうか なんて

一杯やりながらのぼやき酒
疲れ過ぎると酒も進まず


1960年代 小学生の都志見隆 広島市立草津小学校

翌朝目が覚めたら
まるで寝違えたような首筋の張りとともに
頭皮に違和感を覚える

3日くらいほっておいても改善せず
自分でシャンプー出来ないほどの
頭皮の痛みと違和感

予約していた美容室をキャンセルし
病院へ行けば
なんと帯状疱疹だった

この仕事をやっていれば
多少のストレスは潜在的にあると思うが
急激な免疫低下は
この夏の疲れや 決して重労働とは言い難い
先日の機材整理のせいなのか

8月初旬の夏風邪からこっち
何だか疲れ気味だなあと感じていたが
そろそろ身体も悲鳴をあげて 
SOSを出したに違いない

1週間の投薬で様子見

寝返り打てないほど
頭の左サイドの痛み

やだねえ 

時代は変わり
寿命も伸びて
60歳の還暦からプラス5年後あたりが
身体の変わり目
現代の折り返し地点と言ってもいいかもしれない

というわけで 現在

疱疹状態の真っ只中

ここは丁寧にしっかり乗り切って
次のフェーズに備えるべし

だよな

2023 夏

2023-08-17 | Life

2023 8月初旬 千葉

後輩から送られてきた一枚の色鮮やかな写真

僕にはただの雄大な景色としか見えないが

訊けば彼方の白い雲は龍神様らしい

頭を右に横たわる龍神様は初めて見ましたと言っていた

そう言われれば 何度かこんな形をした
雲の写真を見せてもらったことがある

目に見えるものだけが
全てとは思わない僕と知ってか
彼は色んな話をしてくれる

僕と彼は 前世のどこかの時代において
僕は韓国の弦楽器(琴のような楽器)の奏者

彼はその楽器を作る職人だったらしいのだ

そして僕らはまた今生で
お互いに出会う
その意味は何なんだろうか

実に面白い

僕の娘だったと言う女性にも
昔会ったことがある

かつては僕も誰かの親として
生きていた時代があったのだろう

赤い糸ではないが
人との繋がりにもし色などつけて
見せれるものなら是非見せてあげたいと
言った人も居た

見える人には見えているのだろう

僕にはそんな事を感じる能力は微塵もないが
今まで関わってきた様々な人々は
前世からの何かしらの因縁で
今生も繋がっているに違いないと思っている

人は生まれる時
自分でその親を選ぶと言われる

僕にとっての魂の武者修行とは
どういったものなのだろう

両親はもうそんなに長くない時間で
人生の修行を終えて今生を後にする

様々な苦難を乗り越え
心の旅を終え
使い果たしたボロボロの肉体を返し
それぞれの役割を終えあの世に
戻ってゆくのだろうか

今年のお盆 

明らかに去年よりも歳をとった両親と
数日をゆっくり過ごした

2023 夏

広島も暑かった



声が出る

2023-08-16 | Life
まだまだ夏の真っ盛りだと思ってはいても

8月ももうこの時期になるとすでに残暑見舞い

日々 何度と口をついて出る 暑い 暑い

比較的 暑さには強いと自覚していた僕自身
年々上昇する真夏の気温にはもう降参だ

暦の上では閉じてゆく季節に入ってはいるが
ニュースでは毎日決まり文句のように
猛暑酷暑と連呼する

夏風邪から復帰したものの
何故か咳だけは長引いて
いまだに喉に絡みつく


最近 よく 声が出る

歌の話ではない

何かにつけ 動作と共に声が出る

しゃがんで起き上がる時

椅子にドンと座る時

あくびの終わり際

背伸びするときはもちろん

湯船に浸かるとき

大事なパットを外したとき

いろんなシーンで声が出る


太平洋クラブ軽井沢リゾート 2023.8.3

よく笑われるが
ウケなど狙ってない

無意識なのがこわい

テレビを見ていても
よく声が出る

気に入らないコメンテーターに
ブツブツ文句を言っているらしい

先日は 電車の中で
読んでいた本を閉じた際に
「なるほどな」と声が出た

流石に振り向かれて
恥ずかしい想いをした

やばいな

グダグダなジジイになりそうだ

気をつけろ



じっとしている

2023-07-27 | Life

コロナのおかげでここ数年は
風邪やイアンフルエンザに
かかることもなく過ごしたが
マスク規制も緩和され
個人の判断と責任のもとに
となったら 

途端に風邪をひいた

コロナ検査では陰性だったが
隠れ陽性であっても
今更引き返せない

大騒ぎせず
そんなもんでいいんだと
なったということだろうな

しかし
このところ内外問わず旅行客も増え
全体的に人口が増えた印象がある

人が集まるところや
公共の乗り物では
まだまだマスクは必要だなと
実感する

昔なら 汗をどんどんかいて
一晩寝たら治ってたなんて
そんな時代も記憶もあるが

いつの世も何をするにも
あらゆる成功体験は
今を生きるに 
邪魔になることの方が
ほとんどかも知れない

コロナにかかった時も
こんなもんすぐにやっつけてやるなんて
治りきらないうちに
汗をかき身体を動かしたことが
結果的には完治を相当長引かせてしまった

それからはもう じっとしてる

この殺人的猛暑も
立派な言い訳にして
ひたすら じっとしている

飲み会やゴルフもお断りし
仕事もせずに

ただ じっとしている


太平洋クラブ相模コース内で遊ぶ バンビちゃん

タオル

2023-07-09 | Life




この季節になると 風呂上がり 
バスタオルで身体をざっくり拭いたあと
吹き出す汗を抑えるのは 何故か 
いつもの慣れ親しんだ手拭いがいい

釣り宿で正月に頂く 
屋号と連絡先が印刷してあるフツーの手拭い

正味な話 何年も使いこんだ手拭いは
人には分からない良さがある

知らない人の目には
雑巾を首にぶら下げてるように
映るかもしれない

それほど愛着のあるタオルでも
いつしか 終わりは来る

引き出しを開けると
これまで頂いたまだまだ使っていないタオル類が
わんさかある

元々 貧乏性で
生まれてから人生の序盤で培われた価値観は
何十年経っても変わらない

タオルに限らず
靴下 ハンカチ Tシャツ

古くなった普段着のそれぞれは
人目をはばかりながら
愛してやまないものばかり



さて、そんな引き出しのタオル達の中に
面白いものがあった

こんな文言入りの長タオルも珍しい

「人生に勝ち負けなんてない
     ただ生き抜いていくだけや」

つい最近だがYouTubeの街録CH
インタビュー受けてたのを観たばかり

作詞家の及川眠子

残酷な天使のテーゼの作詞家として有名だが
僕とは 田原俊彦 夏川りみ CoCo など
90年代から始まり
これまでに至る

コロナ前に会ったっきりだったが
最近のYouTubeで久しぶりに
元気そうな姿を拝見した
 
このタオルは彼女からもらったものだ

苦境 逆境を 
その持ち前の行動力で押し返す

「人生に勝ち負けなんてない
     ただ生き抜いていくだけや」

まさに このタオルの言葉は
及川眠子の生き様そのものだ

煮染めた手拭いは雑巾にして
この真っ赤なタオルににチカラをもらう



6309日

2023-07-04 | Life

仕事や忙しさに感けて(かまけて)
数ヶ月もブログを更新しないこともある

それでも毎日 訪れていただいて
アップデートされてないにも関わらず
過去に書いたものまで引っ張り出して
読んで頂いていることが非常に嬉しい

日々起こった出来事を綴るというよりも
それを通じて自分自身が感じ得たものなどを
書き認めたものにしたいという思いで始めたわけだが

昔の記事など読み返してみれば
なんて稚拙で乱暴な文章なんだろうと
ガッカリする事も


midtown ガレリアタワー 2023.7.3

歳をとったなと感じながら生きていた当時の自分を
今の自分から眺めてみれば
恥ずかしいくらいにまだまだ
勢いだけの青二才がそこにいた

このブログを書き始めてからカウンターは
6309日と記す

初回が2006.3.26

記事数は今回で592となる

計算したら 10000日まで あと約10年

僕は75歳になる

今の自分を 10年後の自分は
どう評価しているだろうか

とにかく

そこまでは頑張ってみようと思う




最後の車

2023-06-27 | Life
広島に住む叔父が
75歳の免許の書き換えを機に
そのまま国に返納したと聞いた

運転感覚も鈍り
夜などは運転が怖くなった
もしもの過失で家族に迷惑をかけるわけにはいかない
と 迷いなく運転することを終えた

側から見れば
まだまだ大丈夫だと思うし
生活面では不便になると心配するが
そこは真面目な叔父の考え方だなと納得する

同世代の連中の中では
そろそろ最後に乗る車として何を選ぶかという
そんな話題にも花が咲く

改めて 自分も
もうそんな歳になったのかと
そんな年齢感覚が逆輸入される

結婚して子供が産まれ
ずーっと家族中心のコンビニエントな車に乗ってきたが
最後くらい自分の好きな車で残りの人生を
楽しみたいという友人もいる


1990年 三宿 

若い頃からずっとポルシェが好きで
曲が売れたら絶対に乗りたいと思っていた

早朝 曲が書き終わって
デモをカセットにダビングする

絶対決まる 決まると暗示をかけながら
興奮して眠れない

そのままオープンカーの幌を開けて首都高へ

初夏の朝焼けを背に
そのカセットを聴きながら
羽田までよくドライブしたものだ

イケイケ満振りの30代

どんな車に乗るかも
自分の中では勢いの象徴の一つだった気がする

父は86歳で車の生活を終えた

僕自身はその歳まで
運転しているイメージはない

もしかしたらその頃には
相当高い確率で
完全に自動運転になっているだろう

18歳で免許を取得したら
父の乗っていたホンダシビックを拝借し
好きな女の子のところに何度か通った

それから現在まで何台かを乗り継いできたが
車 一台一台思い出せば
それぞれに色んな想い出がくっついてくる

14年乗った車と別れる際には
今まで色々世話になったな ありがとよ なんてな
恥ずかしながら涙を堪えた

良い時も苦難の時も
ずっと一緒だったからな

さて

お前は 人生最後にどんな車に乗るんだと
訊かれたらどうしよう


それはまた 今度言うよ


















おかげさまです

2023-05-16 | Life

仕事場とリンクさせて作業できるようにと
自宅にも最小限の機材がある

主にやり残したデモの作業や
スコアを書いたりするのが自宅だが

その中核となるコンピューターも
もはや性能そして容量共にパンパン状態で
もう限界だから許してくれと
悲鳴を上げ始めた

今度は外にも持ち出せるノート型でいこうと
メモリーやストレージもフル装備にした

これでまたあと何年かはストレスなく作業ができそうだ

毎年5月は会社の決算月である

もう30年以上お世話になっている税理士さんと
決算報告を兼ねた食事会の後
東京ミッドタウンのテラスで一服

個人事業主のミニマムな会社だが
ご縁あって設立時からお世話になっている

幸いにも昨日までのぐずった天気が一変
今日は半袖一枚で過ごせる日和となった


RIO BREWING & CO BISTRO AND GARDEN 2023.5.16

初夏の日差しの中を
ひんやりとした5月の風が
優しくやさしく通り抜けてゆく

新しい週がまだ始まったばかりという
生真面目な時間の流れからは外れて
此処はまるで週末のランチタイムのようだ

何かを考えたり スケッチしたり
同じ時間を費やすなら
新しいノートパソコン一台持って
オープンテラスのこの席で過ごしたい

考えてみれば僕自身 
友好関係が広いほうではない

人見知りではないが 面倒臭がりやなのだろう

それでもこれまで長く付き合えている人たちは
明らかに相手の方が器が大きいと思っている

振り返れば ただ曲を書いてきただけ

それ以外のことは いろんな力をお貸しいただき
これまで支えていただいている

友人 知人 仕事関係者ふくめ

時間や知恵を共に共有してくれるその方々たちの
おかげである

本当にお陰さまである


昼シネマ

2023-05-15 | Life

今年の母の日にはカーネーションの代わりに
夏用の丈の長めのカーディガンを送った

時期的に毎年 夏用のパジャマや
タオルなど 母自身では買わないというようなものを
送ることにしている

来月は父の日か

4月で91歳になった父に
プレゼントは何にしようかと母に聞けば
もう モノはいいから
食べ物の方が喜ぶよと言う

父がまだ早朝散歩など盛んにしている頃
スニーカーをプレゼントしたことがある

ウォーキングの後 蒸れた靴を陽に当てようと
少しの間玄関先のブロック塀の上に置いていたらしいのだが
まんまと誰かに盗まれたらしい

ナイキ製の若者でも履けるようなデザインだったからか
一度履いただけの真っ新なスニーカーが
あっと言う間に塀の上から消えたそうな

余程 息子に知られたくなかったんだろう

だいぶ時間が経って 母からそう聞いた

今でこそ お互いに歳を重ね
よく話もするようになったが
昔は無口で堅物で父と二人っきりになるのが
とても苦手だった

何かの瞬間にはいつも母がいて
父との思い出はとても少ない



「銀河鉄道の父」という映画を観た

とてもいい映画だった

役者の演技と映像に涙があふれた

父親像としては自分の父とはかけ離れてはいたが
ひょっとして僕が自覚していないだけで
子が育ってゆく日々の生活の中には
我が子を抱きかかえ父として必死に
子を守ろうとする瞬間がきっとあったろうと思う

子を持って初めてわかる親のことと言うが
もし僕に息子や娘がいたら
今よりも深く父としての想いや子育ての苦労を
感じとることが出来たのかもしれない

子を持つことで親として育ててもらいながら
親として 子として成長してゆくのだろう

思春期の頃は
理想と現実の父親像はかけ離れていて
不満も大いに持ったが
親父は親父として一生懸命生きてたんだなと
今になってよくわかるよ


いや〜大好きな映画だった


既読

2023-05-13 | Life
電話口に出た母の声は若干の鼻声

どうした?
風邪引いたのか? と訊けば
ちょっと疲れが出ただけで
心配するなという

たまに夏日になるが
まだまだ油断大敵
昼間の汗と夜の冷え

年寄りに限らず我々の身体も
この温度差は結構こたえる


3月のホワイトデー

あるご婦人に
バレンタインデーのチョコのお返しに
クッキーを送ったのだが
あれ以来音沙汰がない



とても律儀な方で
いつもなら荷物が届けばすぐに
御礼の葉書や受け取りのLINEが届くのだが

4月の終わりに
恐る恐るラインをしてみた

荷物を送ったことには触れず

その後お変わりはないか
老人会の皆さんもお元気でおられるか
三寒四温で気温の変化が激しい折
くれぐれも体調に気をつけていただきたいと

その翌日 既読にはなったのだが
今日の今までスタンプ一個の返信もなく

どうしておられるのだろうか

御高齢ゆえ
もしかしたら体調を崩され
病気を患い寝込んでおられるのだろうか

少し時間を置いて
紫陽花の絵柄の葉書に
近況を書いて送ってみようか

電話番号は知っているが
今まで一度も電話で話したこともなく
知り合ってから30年
手紙だけのやりとりで過ぎた

電話の向こうがどんな状況なのか
直接知りたくない気がする

いくじなしである

既読にならないのは言うまでもなく
返信のない既読も

なんだか心がざわつくものだ














猫の恋

2023-04-01 | Life
高校時代の同級生が
広島でデイサービスの宅老所を経営している

元々 ボランティア精神旺盛で
仕事の傍ら福祉の勉強を始め
資格をとり
そして事業所を開業した

草木が芽吹くこの季節
畑に植えたほうれん草や絹さやなど
夏になればゴーヤやナスや
多種の野菜を収穫して
利用者の食事に彩りを添える

そこに猫がどこからともなく集うという

ポカポカした小春日のひと時
デイの家屋の脇で昼寝をする近所の猫



猫の繁殖期は2月から4月がピークのようだ

発情した雌猫が甘えた声を出し
それを聞いた雄猫が攻撃的になり
大きな声で鳴いたりするらしい

てなわけで「猫の恋」は
初春の季語として使われる

昔 ある人が
猫のように生きれたら幸せよと
言っていたのを思い出す

一見 怠け者に見える行動も
人目は気にせず 決して媚びず
欲しいものには貪欲で
ひとりでも全く平気

そんな生き方ができれば
人の心も身体も病んでしまうことはないと
そんなことを言っていた人が居た

なるほどな と 
心当たりがないわけでもない

自分は犬好きだが
最近 猫を見ると可愛いなと思う

犬のように親となる人について
寄り添い生きてゆく姿も愛らしく

しかし猫のように
飼い主にも媚びないマイペースさで
気ままに生きている姿を
遠くから見ているのも
不思議に癒される時がある

言葉にはしないが
猫のように生きてみたいと
きっと僕の心のどこかに
そんな願望があるのかも知れない



桜のころ

2023-03-31 | Life
打ち合わせに向かう途中
渋谷のビルの谷間に人だかり

桜シーズンは年々前倒し気味で
満開の桜の下で入学式
記念撮影なんて風情も稀だろう

入学式と言えば記憶が鮮明なのは
やはり高校入学だろうか

受験の合格発表で自分の名前を見つけて
すぐ公衆電話に並んで母に合格を告げたこと

黒い革靴とSEIKOの腕時計を買ってもらい
母と一緒に入学式に出席したこと

記念写真を撮ってもらい
いろんな書類やパンフレットを大事に抱えた
母の嬉しそうな顔を今でも覚えている


桜丘 shibuya 3.26.2023

先日 ひさしぶりに後輩と会って食事をした

ところでお前 今年で歳なんぼになると聞けば
45だという
僕が彼と出会ったのは
彼が23歳の春だったらしい

知人の紹介で
ライブハウスに彼の演奏(ピアノ)を聴きにいき
それから僕の事務所で作曲家として
一時期預かっていた

今では会社を持ち
プロデューサーとして
音楽制作やコーディネートなど
多岐に渡り仕事をしている

一方で僕世代の友人の一人は
長く勤めた会社との契約がこの春で一旦終わり
その後は在宅しながらの仕事になるそうだ

そして4月と言えば
胃カメラの健診の季節
昨年ピロリ菌を退治したその後を
定期的に監視しなくてはならない

まだまだ嘔吐きは止まらない

衣も変わり
春は色んな終わりや始まりに
大忙しだ

父が4月で91歳になる

これといって趣味もなく
年齢的にも社会との関わりも減り
そして体力も大幅に衰えた

それでも わしゃあ100歳まで生きたいと
似たような毎日の繰り返しを
続けていけるエネルギーの源はなんだろう

いつお迎えが来て
もしかしたらこの春の桜が
最後の見納めになるかも知れない

しかし当の本人は

桜が咲こうが散ろうが
そんなことには全く興味もない

あと何回 新しい春を
迎えられるんだろうかなんて
考えたこともないようだ


そんなもんだ