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アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

桜のころ

2023-03-31 | Life
打ち合わせに向かう途中
渋谷のビルの谷間に人だかり

桜シーズンは年々前倒し気味で
満開の桜の下で入学式
記念撮影なんて風情も稀だろう

入学式と言えば記憶が鮮明なのは
やはり高校入学だろうか

受験の合格発表で自分の名前を見つけて
すぐ公衆電話に並んで母に合格を告げたこと

黒い革靴とSEIKOの腕時計を買ってもらい
母と一緒に入学式に出席したこと

記念写真を撮ってもらい
いろんな書類やパンフレットを大事に抱えた
母の嬉しそうな顔を今でも覚えている


桜丘 shibuya 3.26.2023

先日 ひさしぶりに後輩と会って食事をした

ところでお前 今年で歳なんぼになると聞けば
45だという
僕が彼と出会ったのは
彼が23歳の春だったらしい

知人の紹介で
ライブハウスに彼の演奏(ピアノ)を聴きにいき
それから僕の事務所で作曲家として
一時期預かっていた

今では会社を持ち
プロデューサーとして
音楽制作やコーディネートなど
多岐に渡り仕事をしている

一方で僕世代の友人の一人は
長く勤めた会社との契約がこの春で一旦終わり
その後は在宅しながらの仕事になるそうだ

そして4月と言えば
胃カメラの健診の季節
昨年ピロリ菌を退治したその後を
定期的に監視しなくてはならない

まだまだ嘔吐きは止まらない

衣も変わり
春は色んな終わりや始まりに
大忙しだ

父が4月で91歳になる

これといって趣味もなく
年齢的にも社会との関わりも減り
そして体力も大幅に衰えた

それでも わしゃあ100歳まで生きたいと
似たような毎日の繰り返しを
続けていけるエネルギーの源はなんだろう

いつお迎えが来て
もしかしたらこの春の桜が
最後の見納めになるかも知れない

しかし当の本人は

桜が咲こうが散ろうが
そんなことには全く興味もない

あと何回 新しい春を
迎えられるんだろうかなんて
考えたこともないようだ


そんなもんだ






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