辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

字音仮名遣い

2006年03月10日 | 言葉
漢語を仮名で書く字音仮名遣いというのは、なかなかやっかいだ。(私は歴史的仮名遣いの復活論者ではないが、明治時代の辞書を引いたりするのには必要だ)

驚いたことに、字音仮名遣いは、未だにメンテナンスがされていて、少しずつバージョンアップされているらしい。

手近にあるものを見てみる。広辞苑第4版では、中国は「ちゅうごく」のままということで、とくに字音仮名遣いを加えていないが、新潮現代国語辞典では「ちうごく」になっている。

新しい研究成果のせいで、鎌倉より前にどう発音していたか、ということがだんだんわかってきて、改訂されているのだという。

なんだか Windows 時代になっても、しばらくは MS-DOS の新しいバージョンが作られていたのに似ていて、愉快なことである。

もっとも、言海など明治時代に作られた辞書を引くという目的ならば、新しいバージョンの字訓仮名遣いではなくて、古いバージョンのそれを使わないといけない。


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2 コメント

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YT (Unknown)
2006-03-11 11:48:15
おお、「ちうごく」ですか。

知りませんでした。

私は「きうり」が好きです。
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Unknown (カビパン男)
2006-03-11 19:16:05
小学校の頃、やたらと「ふなぞこキュウリ」なるものが出て、これがどうしても食べられませんでした。パンをくりぬいて、その中に詰めて隠したりしてました(パン以外を残すと怒られた)。
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