風邪を引いて半日ほど寝込んだ。
体の具合が悪いと変な夢を見る。夢なんぞどれも変なものではあるが、そういうときの夢の変な具合というのは独特で、ちょっと説明しがたい。
子どものころは、この種の変な夢を、具合が悪くなくても見ていたように思う。悪夢といって差し支えない。
無理に説明してみよう。
実数は加減乗除において閉じている。これを、正常な世界像としてみよう。体の具合が悪いときの夢は、閉じていないのである。
どうもうまく説明できないが、その結果がどんな内容になるのかというと、たとえば平行線というものが恐くなったりする。
1/3=0.333... で、三つ合わせると、0.999...。これはイコール 1 だという体系に安住できなくなると、無限というものがにわかに恐くなる。0.999... の極限と 1 の間にぽっかり穴が空いていたら恐いでしょう? 平行線というのは、ひとつの無限の表現である。いや、やはり、あの夢の恐怖は説明できぬ。
つげ義春がなにかのマンガで、背中のほうから体が巨大化してしまうという夢が恐いといっていたが、あれもまあこの種のものなのかなと思ったりもする。
体の具合が悪いと変な夢を見る。夢なんぞどれも変なものではあるが、そういうときの夢の変な具合というのは独特で、ちょっと説明しがたい。
子どものころは、この種の変な夢を、具合が悪くなくても見ていたように思う。悪夢といって差し支えない。
無理に説明してみよう。
実数は加減乗除において閉じている。これを、正常な世界像としてみよう。体の具合が悪いときの夢は、閉じていないのである。
どうもうまく説明できないが、その結果がどんな内容になるのかというと、たとえば平行線というものが恐くなったりする。
1/3=0.333... で、三つ合わせると、0.999...。これはイコール 1 だという体系に安住できなくなると、無限というものがにわかに恐くなる。0.999... の極限と 1 の間にぽっかり穴が空いていたら恐いでしょう? 平行線というのは、ひとつの無限の表現である。いや、やはり、あの夢の恐怖は説明できぬ。
つげ義春がなにかのマンガで、背中のほうから体が巨大化してしまうという夢が恐いといっていたが、あれもまあこの種のものなのかなと思ったりもする。
ただ、子供のころ、「無限」が怖くて、○のような「終わりがない線」を見て恐怖していた記憶は確実にあるので、単なるデジャブではないと思うのです。
ピーンとした完全な円(しかも円周の線に太さなし)っていうのは、たしかに恐いね。一体この種の恐さってのは何なのだろう。