最近忙しくて更新が滞っているバタ子です
今回は本当につい昨日のお話を忘れない内に書いておきます。
その日はなんとか深夜バス前の終バスに乗って降り、バス停から200m位の自宅までの道程をでニュ-スを読みながら傘をさして歩いていると、
街灯もまばらな薄暗い夜道を前方から雨の中傘もささずに歩いてきた若い男の子に突然声をかけられました。
「すみません、」
時間は夜の23時になろうという時間に若い男。
変な輩かと思いあからさまにシカトして通りすぎようとしていると、
「あの、すみません、すみませんここから一番近い駅聞きたいんですけど」
と。
さすがに立ち止まり、
「この道を真っ直ぐ3キロほど行ったところにありますよ」
というと明らかに驚きと落胆ようなため息と独り言
バタ「どこからきたんですか?」
と聞くと、
少年「八○駅の近くの友達の家から帰る途中道に迷っちゃって」
バタ「はぁ-八○駅ここから10キロ位離れてるけど今まで歩いてきたんですか?」
少年「10キロまじっすかもう3時間以上歩いてるのに中々駅につかないと思ったら」
おいおい
だいぶ方向ちげ-よ
10キロも来る前に気付よ
バタ「もうすぐ23時だよ友達の家泊まればよかったのに」
少年「いや、泊まる予定で行ったんですけど、6時位に友達のとこ行って2時間位たったら突然帰れって言われて」
少年「ここから□△市まで歩いて帰れますかね?」
なんて方向音痴
ここは千葉県。□△市は埼玉県なんですけど~(^^;少年の家は車でも1時間半はかかる場所でした
バタ「いや、絶対無理だと思う朝まで歩いても無理。明日学校でしょ雨降ってるしさ-」
よくよく見ると制服を着ているようで、高校生と見受けられました。
その瞬間いっきにタメ口な私w
今時携帯持ってないのかな、とか思いつつ
「とりあえずお姉さんがバスと電車の時間調べてあげるから」
と言って時刻表を調べましたが電車はあれど、バスの上りはなし
“お姉さん”役立たずな感じ
少年は
「いやいいっすとりあえず歩いて駅に行くんで。」
「さっきまでここがどこなのかもわからなかったんでコンビニがあればして親に迎えに来てもらいます。」
と言いました。
しかし意外と田舎なこの地域には分かりやすい場所にあるコンビニは2キロ位先だったり
しょうがないのでタクシーを捕まえることにしました
少年はお金ないから無理って言ってたけど、駅まで歩けば40分の道程も、深夜の田舎ならタクシ-で5分
よくよく見れば幼さの残る顔(暗くてよくわからなかったけどw)と、まだまだ完全に声変わりしてないその少年。
その上雨で全身濡れ鼠状態の姿が“お姉さん”としてはなんだかほっとけませんでした
しかも3時間以上道に迷って夜中に歩いてるなんて
「とりあえずお姉さんがなんとかするから待ってて」
と言ってタクシ-が通るのを待っていました。
あと30分もすれば、バスを逃したサラリーマンたちがこぞってタクるので、駅に急いで戻るタクシ-を幾つも見ることができるのですが、ぎりぎりバスがあるかないかの微妙な時間では駅方面に向かうタクシ-を見つけることが中々できませんでした。
タクシ-が通るのを待つ間少年と少し話をしていました。
少年はその間ず-っとタクシ-を拒んでいましたが、タクシーに乗れないと多分電車が無くなるので、“お姉さん”の判断で無理矢理話題をそらしました。
「君、高校生いくつ」
「16です。高1です。」
「16か~高校生が夜中に出歩いてちゃダメだよ。この辺変なヤツ多いんだからさ~」
→自分で言っててなんだか親とか保護者みたいだなと思いつつ・・・
「いや、逆に本当にすみません、こんな夜中に俺なんかの為にお姉さん付き合わせちゃった」
見た目の若者のチャラさ(暗くてよく見えてなかったけど)に比べて結構礼儀正しいななどと思ったり・・・
「ところでお姉さんはお幾つなんですか」
こんな暗がりで初対面の少年に、幾つに見える?とか聞くのはさすがに野暮ったいので正直に答えました。
まぁどうせ一期一会だから2度と会うこともないし
「34でもうすぐ35だよ」
「え--まじっすかw(°O°)w」
お
普段から童顔と言われてることもあって、若く見えるとかそんな歳には見えないとか言われるのかと思っていると、
「うちの両親と歳めっちゃ近いっす30代後半」
(οдО;)
何~~~~~っ
いや、待てよ、20歳で子供産んでたら36だから・・・
別に全然ありだわ
そういや高2で子供産んだ同級生の子供は・・・
え-っと(^o^;・・・
今年で17だからこの少年より年上
つ-か私、この子の両親と同世代なのに勝手に“お姉さん”とか何度も言ってた
かなり動揺している間に待望のタクシ-Coming
急いで停めて、△×駅までと運ちゃん告げ、
少年に千円札を渡しました。
少年はもらえないと言っていましたが、私は、
「いいからご両親も心配してるはずだし、こんなにずぶ濡れじゃ風邪ひくから、おばちゃんがタクシ-代千円は出してあげるから早く帰りなさい」
と言っていました
自ら“おばちゃん”を名乗ってしまった
でもさ、両親が自分と同世代と知れてしまった以上“お姉さん”なんて図々しくてとても言えないなり~
しっかし、高校生なんて大きな子に対して“おばちゃん”と言わなきゃいけないような歳になるなんて・・・
(強制ではなく自ら)
歳とったな~
とつくづく思いました
駅からは定期あるって言ってたし、少年家に無事に帰れたかな~。。
いやっ切ない心境お察しします
因みに、こないだ小さな子供連れの親子から『お兄ちゃん』って言われた(´∇`)俺っちまだまだYoung man
少年きっと無事に帰れたことでしょう。
そしてこの話はきっと語り継がれるに違いない!
ますます有名なおばちゃんになれるでーーー!
小さい子に対しておばちゃんはなんか納得できるんだけど、高校生から見て親と同じ世代のおばちゃんって見られる歳になったのかと思うとね
まさに切ないっす。
ほっとけないなんて本当におばちゃんの心境だよね
もし自分が大学生位とかなら“がんばれ~”でおわってたと思うし
結婚して子供がいたらおばちゃんでもしゃ-ないけど、まだまだ花の独身なのに
開き直って伝説のおばちゃん目指すか