昨日杉並区役所ロビーに立ち寄った。
昨日はやはり、大震災の展示が行われていたのだが
救助に出動した警察官や自衛隊の様子の写真と手記に的を絞った
展示でとても感動した。
テレビを通じたものにはない臨場感と最前線で見たことを
警察官個人の目でつづった文章は胸を打ち涙を拭き拭き
すべて読んできた。
その中で一番思ったことは、目の前で人が助けを求めていることに
遭遇したとき、絶対に誰も逃げていないってこと。
ある若い警察官は、ほんの1ヶ月前に生まれた子どもと妻のことが
強く頭をよぎり、選択に動揺する。
しかし、しかし優れた上司の先導により目の前の命を救うことに全力を
投入して助ける。
駐在所勤めの一家の妻の手記
家族が最悪の路頭に迷っていてもおまわりさんの
夫は「市民の安全と秩序を守る」任務のため
他人の救助が最優先で帰宅しなかった。
一家で妻の実家に避難しないかと勧められるも
誰も帰ろうとは言わなかった。
そんなことをしたらお父さんは一生後悔すると妻は言う。
誰も逃げてはいない。
人間は逃げないものだと思う。
いやなら、逃げろ、逃げろ ・・・と言う某歌手の歌を聞かされて
「女の腐ったような…といわれても逃げろ」なんていう歌詞・・・・・
なんか嫌な感じですごくむかついた。
逃げてすむものなら誰も苦労はしない。
お国のために死ぬよりも逃げて生きろ!という反戦歌だとわかって
いても私はだめだ。
大震災でお亡くなりになった方、ご冥福をお祈りします。
物を書く身で「あか」だと非難されたときどうするか。戦前の作家は皆考えました。地下に潜った時、女性も一緒に行動しました。逃げなかった男たちにこの歌を見せたら、むかつくでしょうね。
帰れないとわかっていながら向かっていく勇気。批難する気持ちもありますが、もし今戦争になったら、自分はどうするか考えます。戦争にならないことを祈るばかりです。矛盾してますが。
世界中の人が祈っていると思いますがなくならない戦争。
祈っていてもそうじゃない国があるんだから、それも日本にいちばんちかいところにね。
そういう国に行って歌ってほしいわ、反戦歌。