文庫 麦わら帽子

自作小説文庫

屠られしもの。

2014-01-21 | 詩歌

その流れから 完全に逸れたようだ

流れの淵に投げ入れたものに

もう 心は動かない

おいてゆかれた とも

遮断された とも 想わず

哀しみは なかった

こんな日が いずれくることだけは

知っていた

心が ここで止まることも

想いが ここで止まることも

知っていた

ただ 一瞬 輝いたようなあの思念が 愛しいと 感じる

葉末に宿る 一粒の 想い



今 大地に 吸われ 消えゆく





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あけましておめでとうござい... | トップ | 愚者。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿