派遣にまつわるエトセトラ

人材派遣コーディネーターより、
派遣のお仕事についてお知らせします。

派遣社員などの(?)非正規社員・・・

2013年07月05日 | 人材派遣について
「派遣社員などの非正規社員」って言葉・・・よく耳にします。

この場合、印象としては、非正規社員の代表格が派遣社員であるかのように
聞こえますよね。普通の耳ならば

ところで、いわゆる「非正規社員」とは、
パート・アルバイト・契約(嘱託)社員・派遣社員・その他・・・を指すのですが、
この「非正規社員」の中で、派遣社員の占める割合ってどれくらいなのか
という問題です。

総務省の労働力調査によると、
(Ⅱ-A-第1表 参照)
平成24年平均の雇用者数(役員を除く)は、5154万人
  うち、正社員は3340万人
     非正規社員は1813万人 となっており、
  非正規社員の割合は35.2%(過去最高)になっています。
  この、「非正規社員が過去最高だ!」っていうことは事実なので、
  ここを問題視するというのは分かります。     

  でもその内訳をみると、
  この「非正規社員」のうち
    パート 888万人
    アルバイト 353万人
    派遣社員  90万人
    契約(嘱託)社員 354万人
    その他  128万人

派遣社員は、非正規社員のうちの5%足らずです。
雇用者全体からみれば1.7%。
しかも、年々、派遣社員数は減少しています。


追記・・・平成25年に入ってからは、
1月、121万人、
2月、131万人、
3月、120万人、
4月、105万人、
5月、116万人・・・
この調子だと平成25年平均は増えるのかも・・。


選挙戦が始まって、雇用問題も良く取り上げられていますけど、
「派遣社員などの非正規社員」って言ってる方(国会議員もコメンテーターも)、
 その言い方、なんとかなりませんか~~~!?

リーマンショック時に生まれた「派遣切り」とか「派遣村」という実態を表していないフレーズが
今もなお、使われ続けていることも残念ですが、
一般に誤解を与える言い回しには気をつけてもらいたいものです。

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