真っ赤なスイフトスポーツと暮らす with Dream50&Bianchi

FIAT PUNTO SPORTING ABARTHより軽自動車3台を経て、真っ赤なSWIFT SPORTに乗り換え

スイフトスポーツ購入顛末

2016-11-10 20:40:44 | SUZUKI SWIFT SPORT

 ということで、久しぶりの更新。スイフトスポーツを買ったはいいが、まとまった休みが取れなくて、特に走りにいったりだとか長距離を走ったりだとかはありません。ただ、毎日の通勤に使ったりスーパーに立ち寄ったりと、使用状況としては毎日稼動しています。


 買うときに気になったのが、ハイオク使用ということで日々の維持費。片道25キロくらいの通勤に使用して、これまで一日あたり400円程度だったものが、500円いかないくらい。450円~程度だと思います。さすがにテンロクということで、低速トルクがあるためまわさなくても日常の使用には支障がない。NAエンジンというのも大きいでしょう。任意保険料のアップも気になっていたが+5,000円くらい。スズキのディーラー保険で計算しなおしてもらったら、4,5000円くらいだったのが3万円台にまで減ったので、実質安くなった。


 特に何かをしたということはありませんが、Amazonなんかでスイフトスポーツ関連の資料などは少しずつ集めています。もちろん現行型の3型のものは今でも数多く出版されていますが、2型のZC31Sの場合だと登場が2005年と11年も前なため古本に頼らざる負えない。ネット上のインプレッションやオーナーのブログも現行のZC32Sが中心で、ZC31S型は少なめ。それでも、モータースポーツにも使用され、数多くのオーナーから愛された車種なので、今でもわりと集めやすいことが救いでしょうか。


 特にいじったり、ドレスアップしたりということもありませんので、わりと普通に実用車として使用している。ということで、今回はスイフトスポーツを選んだ理由などを書いてみます。


 元々このブログは、2007年にFIATのPUNT Sporting ABARTHを入手したことから始まっていて、(当時でも)10年落ちの中古イタ車を通勤や仕事の足として、日常使えるかということがテーマだった。自分が輸入車自体に慣れていなかったこともあって、水温上昇が止まらなかったり、クラッチペダルを踏んだら床まで抜けたり、クラッチ版の交換、ブレーキ類のオーバーホール、燃料ポンプを交換したりと、期待に裏切らず壊れてくれた。この車は1.2ℓのプントのスポーツモデルに、イタリア本国で売られていたABARTHのエアロやアルミホイールなどのドレスアップキットを組み込んで、日本のみでSporting ABARTHとアバルトの名前を付けて売られていたなんちゃってモデルで、アバルトでもなんでもなく馬力も86psしかなかったけれど、低速からトルクがあって走りは楽しかった。


 幸いにして近くに安く修理してくれる車屋を見つけて、維持は楽になった。アッセンブリー交換ではなく溶接や中古部品でなんとかしてくれるなど、車選びと同じくらいにショップも大切だと思ったものです。そこには、フェラーリやアルファだけではなく、旧型のチンクエチェントやバイクなんかも置いてあって、趣味全開というショップだった。


 そんなこんなで次に欲しかったのがプントの2型で、2000年にHGTアバルトが発売されていた。このHGTアバルトもアバルトキットを組み込んだ日本だけのアバルト仕様に違いはなかったのだが、こちらはノーマルプントの1.2~1.3ℓエンジンに対して、フィアット・バルケッタと同じ1.8ℓDOHCエンジンを積んでいた。1.2ℓが前提の小型車の車体に、1.8ℓと大きめのエンジンを積んだことで走りは結構良かったよう。成り立ちとしてはスイフトスポーツに近いですね。この車はイグニススポーツなどと同時期にS1600クラスのラリーにも参加していて、それがきっかけでスイフトを知った。


 その後2005年には、プントはグランデ・プント(GRANDE PUNTO)として3型に移行。2009年にはプント・エヴォ(PUNTO EVO)として現行まで続いている。グランデ・プントは、2006年からスーパー2000クラスにグランデ・プントS2000アバルトとして参加しており、翌2007年にはフィアットの一部門でしかなかったアバルト社がいよいよ会社組織として復活した。アバルトが復活した際のプロモーションビデオもラリーによるスポーツイメージを強調したものだった。後、ラリー車といえば自分の年代的にはランチャ・デルタインテグラーレ。これは憧れました。


 トヨタがヤリス(ヴィッツ)で2017年よりwrcに復帰するそうですから、ランチャやスズキも検討して欲しいものです。


 そんなこんなで、ラリーのベース車両になっているスイフトというのは、当時から欲しい車の一台だった。現行のZC32S型は検討もせずZC31S型に直行だったのも、この頃のイメージでこの車が欲しかったから。スイフト・スーパー1600は、スイフトスポーツではなく、標準型のスイフトの車体とエンジンを使用して製作されているそうですが、ラリーイメージの強いZC31S型が欲しかった。


 そんなわけで、今では絶版となっているトミカのスイフトスポーツやスイフトスポーツラリーカップカーなんかも、当時から買って持っていた。


 もうひとつ個人的な理由としては、スズキの自動車はこれまで所有したことがなかったが、バイクは過去一台だけ乗っていた。1991年に発表された350ccのGoose(グース)という車両で、翌1992年に発売された250cc版に3年~4年ほど乗っていた。これは、水冷4気筒のレーサレプリカ全盛期だった当時、空冷単気筒エンジンを積んだシングルレーサースタイルで登場し、余分な部品が付いていないことからシンプルなバイクだった。デザイン的にも洗練されていて、大変乗りやすかった。当時、イタリアジレラ社の往年のモデルを復刻したジレラ・サトゥルノというバイクが売られており、デザイナーは日本人で同じ方だった。スズキは、ドイツ人デザイナーハンス・ムートを起用した刀のように、意外に柔軟性があって斬新なものを作る。個人的なスズキのイメージは、この時のバイクの使い勝手の良さに起因している。


 今だとHGTアバルトでも50万以下、グランデ・プントでも80万しない程度で買うことが出来る。物がないけれど、グランデプント・アバルトでさえ100万~120万程度から売っている。ただ、通勤車として毎日の日常に使える(滅多なことで止まってもらっては困る)ということから、自宅から自転車で行ける圏内にディーラーがあるスイフトスポーツとなった。自宅近くにフィアットディーラーがあって、グランデプント・アバルトが100万~くらいで売っちゃってたら、後先考えずにそっちに行っていたと思います。


 デザイン的には、フェンダーが張り出して見える前から見たところが好み。スイフト・スーパー1600はスイフトのボディから50ミリ/50ミリ拡大されおり、10センチほど拡大して3ナンバーサイズになっているそうです。ランチャ・デルタも、実用車だったオリジナルのデルタからインテグラーレになって、冷却のための穴がボコボコ開けられたり、ボディ幅が大幅に拡大されて迫力を増していた。スイフトスポーツ自体は、ボディのフロント側には手が入っていないため、幅はノーマルスイフトと同じだと思います。


 そのような流れで考えると、この純正のホイールデザインも、いかにもラリー車っぽいデザイン。欧州で人気が出たというのも、ラリーで活躍できたことによるラリーイメージが大きかったと思います。


 2型からは、1~5速がクロスになりESPが標準装備化された。外観は、ウインカーがミラーになった以外には変更されなかったのは、デザインに関しては最初の段階でやり尽したからということらしい。


 これはスイフトスポーツに限ったことではなく、ノーマルのスイフトでも同じですが、ドアは平坦ではなく微妙なアールが付けられ、空と地面とを映りこみさせるように計算されているらしい。そんなにかっこよい車とも思えないのですが、なぜか惹かれてしまう理由は、ディテールに凝って細部まで計算されつくしたところから来ているみたい。


 ステアリングのセンターにラインが入っているのもラリーのイメージから、あえて入れたものだそう。ボディ剛性が高いことから、ドアを閉めたときに密閉感があって、軽自動車みたいに部品点数の少ないインパネやダッシュボードなのに、意外に高級感が感じられる。その反面、小物入れやカップホルダーのようなものは極端に少なく、リアや荷室もコンパクトカーにしては狭い。スズキは、軽でそういった部分は知り尽くしていると思われるが、そのような車ではないためあえてやらなかったのだとか。軽のスズキのイメージからすると、(良い意味で)かなり肩透かしを食らいます。


 最初のPUNT Sporting ABARTHと同じ位置、構図の写真から。ソリッドの赤ではなく、メタリックの入った赤なので、色褪せには多少強いか?カーポートがある部分が駐車スペースの一部分だけなので、この車は基本的に青空駐車となります。実用でも使う車なのでこれは仕方がない。


 前から見たときに安定感があるというか、押しが強い感じがする。スイフトは、ホイールベースに対してトレッド幅がわりと広めらしい。直進安定性よりも旋回性を重視した方向性ということのようです。ホイールベーストレッド比といえば、軽自動車より短いホイールベースにGTR並みのトレッド幅を持ったランチャ・ストラトスが思い浮かびます。


 ブレーキローターなんかは小さめでわりと地味め。キャリパーもブレンボみたいな派手な色のものを付けて欲しかったところ。


 スイフトがベースなので、地味なコンパクトカーみたいな外見なのにスポーツモデルというところがたまらない。羊の皮をかぶった狼ならぬ、アドレスの皮をかぶった隼みたいな。スズキは、日本だと軽自動車のイメージですが、海外だとバイクのイメージもあって意外とスポーティイメージでもあるらしい。全世界生産台数300万台中、日本でしか売られない軽自動車は60万台ほどと、実は普通車メインのメーカーで、俺は中小企業のおやじと言ってる会長に惑わさがちですが、販売台数でも国内3位、世界10位と知れば知るほど奥の深いメーカーなんですね。


 リアも意外と複雑な曲線から構成されています。一目でスイフトだと分かるデザイン。


 ということで、スイフトスポーツの購入顛末でした。少しずつスイフトスポーツに関して調べて、また紹介ネタをやりたいと思います。


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