「ゴキブリ3億年のひみつ」という本を図書館で借りて読みました。
私はなんてヘンな女子なんだと思いながら、ニヤけつつ・・・(そんな自分が好きなんだと思う)
いろんないきものの、進化の話とても好きで
進化の過程で「上陸」したり、なにかすごい画期的&革新的なイベントが数々あって、
そして絶滅や生き残りを繰り返しの歴史ってのが
なんともドラマチックで好き。
人間がいなかったころ、地球が経験したいきものの絶滅は、不条理な気がしない。(個々としては不条理といえるかもしれない)
今現在と違って、
とてつもなく強欲で無知で勘違いし続けているあの動物、ホモサピエンスがもうけるために、
いろんないきものを絶滅においやったワケじゃないから、
怒りや悲しみから フリーで、安心して、自然の神業的ヒストリーを知ることができる、それが楽しい。(ニヤ)
ゴキは3億年前から、恐竜が絶滅したって生き残った。
すごい!! 先輩!!
ゴキと恐竜の共通点。
それは、乾燥に強いこと。
でも天下分け目の特徴としては。
恐竜は、頭は小さく体はでかく、食性についても特殊進化をとげ、体がめちゃんこ大きくなったから
環境の変化についていけなかった。
ところが、ゴキは3億年前からすでに今現在のムダのない大きさ、大きさのバランス、カタチを獲得していた。
さらに 雑食だから、な~んでも食べる。
さらに旺盛な繁殖力。
恐竜は繁殖力があまりいなかった(少産少死)
ところが ゴキは多産多死、ということは、撃っても撃ってもスペアはいるし、
短い期間の間で、なんども世代が入れ替わり、そのぶん、環境に応じた進化ができるチャンスが多かった。
ちょうどチェルノブイリのねずみと同じ戦略かな。
ゴキに限らず、地球上で一番発達しているのは、昆虫なのだそうな。
(そういえば「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学」にもそう書いてあった)
「全動物の種類数250万種のうち、昆虫は未知の新種も計算に入れると、300万種が昆虫」!!
個体数も多い。
昆虫の数を人間の数(人口)で割ると、10億、つまり人間1人につき 10億の昆虫がいるそうな。(それもヘンな計算だけど・・)
人間は知能を発達させてきたけど
昆虫は、本能と感覚を発達させて今日の大繁栄にいたったそうな。
先日「働かないアリに意義がある」を読んだのだけど
アリさんの超複雑な社会のなりたちと運営は、
フェロモンをはじめ本能をたくみにつかって 他の個体とコミュニケーションとって 行われているそうで
アリさんが「こうしたい」って思ってやっているわけではない・・・とか(それはアリに聞いてみないとわかんないよねー)
さて、
なぜゴキブリが気持ち悪いと、ヒトは思ってしまうのか?(過敏なのは日本人だけのような気がするが)
ツヤツヤ黒光りしている。
→これはゴキちゃんの表面には 防水レインコートのように水をはじく油が分泌されているから。
黒いのはメラニン色素。太古の昔、強い紫外線から身を守るためだったらしい。すごいなぁ
足の動きが気持ち悪い。
他の昆虫とは違い、ゴキの足は全部同じ形をしていて、
昆虫の中でも疾走力ナンバーワンなのだそう!
そのかわりジャンプ力とかはあまりない。
つぶしたら、なんか白いのが体からぶちゅっとでてくる。
これは「脂肪体」っていうやつで、脂肪グリコーゲンたんぱく質を貯蔵しているものらしい。
だからある程度 飢えても大丈夫。これまた離れ業。
かまきりやこうろぎと親戚筋らしいので、
毛嫌いもほどほどにしたいところっすね。
でも正直言って、 こわいよ~
私は彼らより何百倍もおっきな図体してるのに、
なんであんなにごきちゃんって迫力あるの!?
本の最終章には
殺虫剤抵抗性のゴキが現れており、ゴキと人間のあくなき戦いが繰り広げられている
ということで、著者が殺虫剤の開発に寄与し「駆除」に貢献した、みたいな話がつづられていて
残念な気持ちになりました。
というのは、
ゴキちゃんは昔は森に住んでいたわけで
人間の住みかは温かいし食糧もあるしってわけで移ってきて
人間が発生してからずっと共存状態だった。(と同書にもつづられている)
病気の媒体になる危険はあるけれど
でも、
こんなにハイスペックな(3億年も生き延びて今も繁栄している!!)ゴキちゃんを
人間の技で(殺虫剤で)迎い打つなんて、これまた
人間の勘違いじゃないかな。
あらゆる環境に対応してきた大先輩を殺せる薬=ものすごい毒ってのは
普通に考えてもわかる。
大先輩をイチコロにできるもの、それは若輩者の私たちには、いかに。(猛毒でしょ)
「よいおつきあい」として、ゴキが入ってこないように
ゴキちゃんの生態を鑑みて、
侵入経路を絶つ(隙間をすきまテープではっちゃう)、
家をきれいに掃除する!(これって強力やとおもう)
自然食品店とかで、ゴキちゃんが嫌いなにおいをだす、植物由来の固形の何か
とかを買う(シトラスっぽいのがキライなのかな?)
っていう知恵はたくさんあるわけで、そういうのを
検証してほしかった。まことに残念。古い本だからかなぁ。
にんげんであれゴキであれ
みんな、「今」という時間を共有している 仲間・・・仲間??っていうのは言い過ぎかっ
でもみんなそれなりにがんばっていきてるんだよね。
今住んでいる家は 古い木造の家なので、
夏場はチャバネを何度か、チャバネのもっと小さくしたようなヤツとかも
いて
出会ってしまった時には、お互い ひゃ~っっ!!てなりました。
・・・でも
この「お互い」ってことに 改めて気づきました、
向こうも(ゴキちゃん)おびえて、ビックリしているんだなって
気づきました。
私が勝手に 毛嫌いして、おそろしいと思っているけれど
ゴキちゃんだって、突然 でっかいいきもの(人間)が現れたら
そりゃびっくりするわ。
「おびえていただけなんだよね」ってナウシカの場面を思い出したりして
(でも肩にごきちゃんなんか乗せたりしない、肩に乗せて ウフフフフってクルクルまわったりしない)
ゴキブリは苦手ですがニガテだからこそ、
知ってやろうじゃないか。
そんな意気込みもありつつ、借りてみた本。
裏表紙のタイトル、
「はいつくばって 3億年 逆境に耐えたゴキブリ魂」
なんか感動する。
私はなんてヘンな女子なんだと思いながら、ニヤけつつ・・・(そんな自分が好きなんだと思う)
いろんないきものの、進化の話とても好きで
進化の過程で「上陸」したり、なにかすごい画期的&革新的なイベントが数々あって、
そして絶滅や生き残りを繰り返しの歴史ってのが
なんともドラマチックで好き。
人間がいなかったころ、地球が経験したいきものの絶滅は、不条理な気がしない。(個々としては不条理といえるかもしれない)
今現在と違って、
とてつもなく強欲で無知で勘違いし続けているあの動物、ホモサピエンスがもうけるために、
いろんないきものを絶滅においやったワケじゃないから、
怒りや悲しみから フリーで、安心して、自然の神業的ヒストリーを知ることができる、それが楽しい。(ニヤ)
ゴキは3億年前から、恐竜が絶滅したって生き残った。
すごい!! 先輩!!
ゴキと恐竜の共通点。
それは、乾燥に強いこと。
でも天下分け目の特徴としては。
恐竜は、頭は小さく体はでかく、食性についても特殊進化をとげ、体がめちゃんこ大きくなったから
環境の変化についていけなかった。
ところが、ゴキは3億年前からすでに今現在のムダのない大きさ、大きさのバランス、カタチを獲得していた。
さらに 雑食だから、な~んでも食べる。
さらに旺盛な繁殖力。
恐竜は繁殖力があまりいなかった(少産少死)
ところが ゴキは多産多死、ということは、撃っても撃ってもスペアはいるし、
短い期間の間で、なんども世代が入れ替わり、そのぶん、環境に応じた進化ができるチャンスが多かった。
ちょうどチェルノブイリのねずみと同じ戦略かな。
ゴキに限らず、地球上で一番発達しているのは、昆虫なのだそうな。
(そういえば「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学」にもそう書いてあった)
「全動物の種類数250万種のうち、昆虫は未知の新種も計算に入れると、300万種が昆虫」!!
個体数も多い。
昆虫の数を人間の数(人口)で割ると、10億、つまり人間1人につき 10億の昆虫がいるそうな。(それもヘンな計算だけど・・)
人間は知能を発達させてきたけど
昆虫は、本能と感覚を発達させて今日の大繁栄にいたったそうな。
先日「働かないアリに意義がある」を読んだのだけど
アリさんの超複雑な社会のなりたちと運営は、
フェロモンをはじめ本能をたくみにつかって 他の個体とコミュニケーションとって 行われているそうで
アリさんが「こうしたい」って思ってやっているわけではない・・・とか(それはアリに聞いてみないとわかんないよねー)
さて、
なぜゴキブリが気持ち悪いと、ヒトは思ってしまうのか?(過敏なのは日本人だけのような気がするが)
ツヤツヤ黒光りしている。
→これはゴキちゃんの表面には 防水レインコートのように水をはじく油が分泌されているから。
黒いのはメラニン色素。太古の昔、強い紫外線から身を守るためだったらしい。すごいなぁ
足の動きが気持ち悪い。
他の昆虫とは違い、ゴキの足は全部同じ形をしていて、
昆虫の中でも疾走力ナンバーワンなのだそう!
そのかわりジャンプ力とかはあまりない。
つぶしたら、なんか白いのが体からぶちゅっとでてくる。
これは「脂肪体」っていうやつで、脂肪グリコーゲンたんぱく質を貯蔵しているものらしい。
だからある程度 飢えても大丈夫。これまた離れ業。
かまきりやこうろぎと親戚筋らしいので、
毛嫌いもほどほどにしたいところっすね。
でも正直言って、 こわいよ~
私は彼らより何百倍もおっきな図体してるのに、
なんであんなにごきちゃんって迫力あるの!?
本の最終章には
殺虫剤抵抗性のゴキが現れており、ゴキと人間のあくなき戦いが繰り広げられている
ということで、著者が殺虫剤の開発に寄与し「駆除」に貢献した、みたいな話がつづられていて
残念な気持ちになりました。
というのは、
ゴキちゃんは昔は森に住んでいたわけで
人間の住みかは温かいし食糧もあるしってわけで移ってきて
人間が発生してからずっと共存状態だった。(と同書にもつづられている)
病気の媒体になる危険はあるけれど
でも、
こんなにハイスペックな(3億年も生き延びて今も繁栄している!!)ゴキちゃんを
人間の技で(殺虫剤で)迎い打つなんて、これまた
人間の勘違いじゃないかな。
あらゆる環境に対応してきた大先輩を殺せる薬=ものすごい毒ってのは
普通に考えてもわかる。
大先輩をイチコロにできるもの、それは若輩者の私たちには、いかに。(猛毒でしょ)
「よいおつきあい」として、ゴキが入ってこないように
ゴキちゃんの生態を鑑みて、
侵入経路を絶つ(隙間をすきまテープではっちゃう)、
家をきれいに掃除する!(これって強力やとおもう)
自然食品店とかで、ゴキちゃんが嫌いなにおいをだす、植物由来の固形の何か
とかを買う(シトラスっぽいのがキライなのかな?)
っていう知恵はたくさんあるわけで、そういうのを
検証してほしかった。まことに残念。古い本だからかなぁ。
にんげんであれゴキであれ
みんな、「今」という時間を共有している 仲間・・・仲間??っていうのは言い過ぎかっ
でもみんなそれなりにがんばっていきてるんだよね。
今住んでいる家は 古い木造の家なので、
夏場はチャバネを何度か、チャバネのもっと小さくしたようなヤツとかも
いて
出会ってしまった時には、お互い ひゃ~っっ!!てなりました。
・・・でも
この「お互い」ってことに 改めて気づきました、
向こうも(ゴキちゃん)おびえて、ビックリしているんだなって
気づきました。
私が勝手に 毛嫌いして、おそろしいと思っているけれど
ゴキちゃんだって、突然 でっかいいきもの(人間)が現れたら
そりゃびっくりするわ。
「おびえていただけなんだよね」ってナウシカの場面を思い出したりして
(でも肩にごきちゃんなんか乗せたりしない、肩に乗せて ウフフフフってクルクルまわったりしない)
ゴキブリは苦手ですがニガテだからこそ、
知ってやろうじゃないか。
そんな意気込みもありつつ、借りてみた本。
裏表紙のタイトル、
「はいつくばって 3億年 逆境に耐えたゴキブリ魂」
なんか感動する。