まだまだ続くスピード伝説!!
ということで、特別企画を用意しますた・3・
まず第1弾は自作の物語っす・3・
時間が全くなくて改竄してないので、変なとことか無駄にくさいとこが多いかも知れんけど目を瞑ってねん^^
ではスピード物語、始まるお!!!
(あの日、俺は病院の一室で生を受けた・・・・・・。)
![鑷鬮驩糴鷸鷭誕生](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/5d/84b0361daf2a3d44cda8a6671868a896.jpg)
俺は父speeeeeeeddと、母ォィルの寵愛を受け、すくすくと育った。
父は魔法使い、母はデュアルブレイドで、共に4次転職をしている身分であった。
それから俺は父に魔法を教わり、母に武術、妖術、幻術、黒魔術、蘇生術、生け花、礼儀作法、コマネチの仕方、ナンパ術などを教わった。
両者とも毎日仕事の間をぬっては丁寧に教えてくれたため、俺はゆっくりではあったが、色々なことを学んでいった――――。
スピード物語――スピードたん追悼特別企画
(ゲスト:speeeeeeedd、鑷鬮驩糴鷸鷭、ォィル、peekaboooooo)
10歳になった俺はある日、父と共に狩りに出かけた。
ここ最近暗黒の魔法使いの動きが活発になり、父は遠方リプレへ、母は極寒の地エルナス山脈へ派遣されていたのだが、この日は父はキノコ城で内務大臣に、暗黒の魔法使いの動きについての調査報告に赴いていたため、久々に父に会えた。
ついでに久々に父が地元、ヘネシスの近くに立ち寄るとのことで、俺と父は近くの狩場で狩りをしていた。
![狩り](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/99/90af79ef9d6c79daf05fc877cac2fa8f.jpg)
だが、俺は狩りに夢中になりすぎて父とはぐれてしまった。
当時レベルの低かった俺にとっては、少し進むだけでも危険地帯であった。
そしてあろうことか見たことのないそのマップには、物凄い量の凶暴なモンスターが蔓延っていた。
俺は絶望した。
![ホムンクルー](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/46/c60961baad93d6485adf24c223d7adad.jpg)
もうダメだ、と思ったその時であった。
神々しい光を携え、紫電一閃!
初めて見る父の4次の魔法であった。
![ブリザード](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/dd/f3e6568dcad35651d9dbbaf1ebd891a8.jpg)
と同時に、いつも温和で敦厚で至誠で晏如な父が初めて怒りの眼差しをこちらに向けた。
それから数日間父の叱責は続き、改めて己の弱さを見せ付けられた俺は、更に一層精進することを決意した。
仕事で忙しい中狩りに付き合ってくれ、更には数日間不眠不休で叱り飛ばしてくれた父の言葉は、今でも一字一句忘れることなく俺の頭に鮮明に残っている。
それから連絡を受けた母もエルナスからすぐに駆け付けてくれて、俺は更に1週間説教を受け続けた。
![説教](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/3c/dec07acd4c7ffc4f602b289daaad6d09.jpg)
久々に見た母だった。
幼少期、ずっと一緒に人生ゲームや、麻雀をして遊んでくれたが、最近立て続けに発生したアクアリウム水没事件などで滅多に帰宅することのなかった母に1週間も説教をしてもらえることは、俺にとって至福のひと時でしかなかった。
それ以来俺は、ヘンケルの修行場で毎日修行に励み、15歳の誕生日に3次転職した。
かつて父の助けがないと少し強いモンスターには立ち向かえなかった俺であったが、5年の修行の末数多くの技を学んだ。
久々に転職に来て祝ってくれた父母の顔は以前よりかなり老けていたが、より頑強になってもいた。
それからも毎日のように、父母のように4次転職の身になれるように修行を積んでいた。
そんなある日――――
プルルルルンルン!
母から一本の連絡が入った。
何だろうと思い、俺は通話ボタンを押した。
ォィル「大変やねん!!spdがPU病に罹ってもうた!!」
脳内に衝撃が走った。
PU病とは、当時大流行した不治の病で、正式名はPassword Unidentify Disease
日本語訳で、パスワード分かんなくなっちった病。
この病気の対処方法は、無作為にパスワードを打ち込みまくって通過するしかないという恐ろしい病。
毎年9月20日にパスワード検査というメイプル界全体で行われている定期健診があり、パスワード不明の者は翌日異次元に飛ばされると法律で決まっている。
即ちこれは父と永遠に別れることを意味していた。
その場に立ち尽くした俺は、電話越しに聞こえてくる母の耳を劈く金切り声さえも聞こえていなかった。
ただただ、目の前の現実が信じられず、受話器を床に落とした。
しかし、このままでは何も報われない。
俺はすぐに父の行方を探した。
現在9月16日。父はこの時クリムゾンウッドに派遣されていた。
クリムゾンウッドと言えば100レベル以上のモンスターが蔓延るかなり危険な地域。
俺はその時、アムホストの自宅にいた。
クリムゾンウッドは、ビクトリアアイランドに赴いて後、オシリア大陸に渡り、そこからオルビス塔を下ってアクアリウムに入り、深海の底にある門を抜けた先にある。
普通に行っても到底、1週間はかかる距離であった。
ォィル「spdの奴、全然連絡とれへんねん;;ウチは今ジャクムと戦闘中でとても行けへん!鑷鬮驩糴鷸鷭、あんたが父を探しておくれ!!」
いつも無責任な母は、最後まで無責任であった。
俺は普通に旅に出ても、到達できるかも分からない危険な旅に出るか否か――――
悩む時間はなかった。
アムホストを思い切り走り、ビクトリアアイランドへの最終便にギリギリ間に合った俺は、船の中で安堵の息を漏らした。
こうして俺の人生最大の旅は突然幕を下ろした。
翌日――――
ビクトリアアイランドに着いた俺は、すぐに乗り換えのためにポートロードを走った。
オルビス行きの船を探してひた走る。
ようやく発見して、703番乗り場からオルビス第987号に乗り込んで飛び立った。
全く、オルビスに行くのってこんなにめんどかったのか。
改めて父母の派遣に感動しつつも、俺はすぐに看板に目がいった。
『Caution!! この船はレッサーバルログの巣の近くを航海します。お気をつけ下さい』
・・・・・・。
その時であった。
前方から人間の5倍はあろうかというほどのレッサーバルログが襲ってきたのは!!
![レッサーバルログ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ff/0e54a370b785096aeb1c9ee8c05bd0b8.jpg)
俺は慌てすぎて剣を手から落とした。
慌てて拾おうと手をのばしたが、レッサーバルログの蹄によって壁にたたきつけられた。
すぐにポーションを服用しようとリュックをあさるが、既に2撃目がきていた。
俺はもうダメだと思い、目を瞑った。
――――その時であった。
『グゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ』
![退治](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/6b/eaf0c7764c278df45d81bb9a0c628b3f.jpg)
レッサーバルログの断末魔が辺りに響き、どすっと倒れる音がした。
恐る恐る頭を上げると、そこには1人のシグナス騎士団がいた。見るからにイカしたグリュピンの帽子を被った彼は、明らかにカンストをしていた。
![peekaboooooo](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/6f/824920b82febd40853509d2e2e3de7b7.jpg)
peekaboooooo「大丈夫か、そこの若いの」
鑷鬮驩糴鷸鷭「あ、はい。助けて頂き、ありがたく存じまする」
俺は乗り合わせていた乗客に深く頭を下げた。
父母より強い・・・・・・まさかの上級者の乗客に俺は困惑した。
peekaboooooo「この船は速いが、危険なゾーンを通るから注意しな、若造」
彼はそれだけ言うと、背中を向けて去っていった。
後に聞く話によると、彼は母のジャクム遠征を手伝いに行く途中だったという。彼もまた、歴史に名を残す偉人であったのだ。
正午、オルビスに着いた俺は、その絢爛豪華な街並みに感嘆せざるを得なかった。
しかし、今回はお遊びで来たのではない、飽くまで父を探すため。
俺は勇んでオルビス塔へと歩き出したその時。
peekaboooooo「おお、若造。お前も塔を下るのか?」
鑷鬮驩糴鷸鷭「あ、さっきの!実はアクアリウムの方に用事がありまして・・・・・・」
peekaboooooo「そうか、俺はエルナスへ行くが途中まで一緒に行ってやるよ。お前みたいな若造は、いつモンスターの奇襲で死んでもおかしくねーからな」
かくして、俺は勇者peekabooooooとエルナスまで共に下ることになった。
塔に入って数歩、peekabooooooが立ち止まった。
peekaboooooo「お前もこれ使いな、下まで一気に行けるぜ」
そう言って渡されたのは、魔法石の書だった。
この書、かなりの高値と聞くが、そんなものを頂いて良いのだろうか?
peekaboooooo「お前、俺の若い頃に似ててな。なんつーかほっとけねーんだ、とにかく急いでるんだろ、さっさと使え」
何と優しいお方なんだ。
俺は1階で彼に丁重に礼をし、彼が見えなくなるまで見送った。
そして勇んで歩き始めた。この分なら21日までに間に合う!!
翌日、海の道へ入った俺は、更に凶暴になってゆくモンスターに苦戦していた。
様々な体力補強スキルを駆使し、俺は幾多の困難を乗り越えていった。
そして俺は9月18日の夜、アクアリウムの街に到着した。街は幻想的なBGMに包まれ、まさに竜宮城を連想させた。
![アクアリウム](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/a4/ecaf99a31fe66244d5293df01a5da05a.jpg)
翌朝、起きたら何百年も経っていたというオチはなく、ぐっすり休んでアクアリウムを出発した。
ここからは更に危険な地域を通ることになる。俺は酸素ボンベを背負って、再び海にもぐっていった。
もぐり続けて2時間、大陸棚が終わり、深淵海峡へと足を運ぶ。
ここにはかつてこの海で死んだ巨大魚の亡霊が、死んだ魚を動かしているという伝説のモンスター、ボーンクラピが大量に沸く。
今まで色々な人々が挑戦してきたが、3次転職程度では歯が立たず、皆海の藻屑になっていったという。
俺は海藻などに身を隠しつつ、慎重に奴らの縄張りを通過した。
あんなのにばれていたら、あの硬い歯で噛み砕かれて一瞬でお陀仏だ。
さて、更に進んでいき、地上からの明かりはほとんど届かない深さまで来た。
どんどんもぐっていくが、俺は近くの小さな魚の群の異変を感じた。
何だろう・・・・・・魚が異様に暴れまわっている。
その時だった。
下の方からコールドシャクラーが迫ってきたのは!!
鑷鬮驩糴鷸鷭「うわあああああああああああああああああ!!」
咄嗟に構えて、デンデンスローを放つ。遠距離攻撃はアランにはこれしかない。
それが更に癪に触ったのか、コールドシャクラーは俺に思い切り口を開けて突っ込んできた!!
やばい!!
俺は咄嗟にリュックから回復用に持ってきたチキンを何個か取り出し、投げつけた。
![チキン](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/c6/c1fb2f5b3bfc56c84716bb0168076b64.jpg)
奴は匂いに反応したのか、チキン目掛けて一直線!その隙に俺は無我夢中で泳いで逃げた。
危ないところだった。
俺はチキンを売っていたお店の老いぼれ爺に感謝し、歩を進めた。
その日の夜、俺は深海の底の門の前まで来た。
現在9月19日23時。
時間がない!!俺は門を開け、クリムゾンウッドへと足を踏み入れた。
![クリムゾンヌッ素](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/59/cb7f072e57de1615344fa5b3da020a02.jpg)
まさに地下の神殿、等間隔に並べられた松明に火が灯り、じめじめした空気が辺りに漂う。
まだ入り口なのに、こんなにも気味の悪いところは生まれて初めてだ。
父はこんなところに派遣されていたのか。
さて、クリムゾンウッドに着いたが休む時間などない。
後1時間で20日、タイムアップだ。
俺はヌルヌル滑る地面を駆け、ダンジョンを進んでいった。
さて、最初のポータルを抜けて待ち受けていたのはエルダーレイス。
モンスター図鑑で見たが、足が遅いが凶暴で動くもの全てに襲い掛かるという。
足が遅いなら逃げるが勝ちだ。
![エルダーレイス](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d3/b37894e191eed8545790190e33c46ac5.jpg)
さて、すぐに次のマップに行く。
今度はウィンドライダーが現れた。こいつはクリムゾンウッドのモンスターの中では弱いほうだが、油断大敵。
群れとなったら脅威となり、太刀打ちすら出来ない。ここも慎重に歩を進めてゆく。
が、しかし!
![ウィンドライダー](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/65/3546edad7120813206394cca947e34ec.jpg)
はさまれた!!
しまった、ウィンドライダーには気配を消す能力があることを忘れていた。
このままでは仲間をどんどん呼んで、ここでやられてしまう!!
とにかく戦うしかない。
俺はウィンドライダーに切り込んだ。
しかし思いのほか体力が高く、俺はすぐに多量のウィンドライダーに囲まれた。
![絶体絶命!](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/d1/588931829cad5d11e2b2417dbc698586.jpg)
咄嗟にロープにつかまったが、もうなすすべがない。
ここまで多くのウィンドライだーに囲まれたら、勝つことはほぼ不可能。
時間がないのにこんなとこをしている場合では・・・・・・!!
そんな時だった。
ォィル「我が子を離せええええええええええええええええええええええええ」
一閃、母の短剣がウィンドライダーの首を貫いた。
![救世主現る](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/18/d2c860954a525f778fc27f11e055d2bc.jpg)
ウィンドライダーは怖気づいて蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
鑷鬮驩糴鷸鷭「母上・・・・・・」
ォィル「とにかく早くspdを探すざます!!」
そうだった!!
現在23時49分。もう検診で強制的にワープさせられる!!
peekaboooooo「ふふ、また会ったな若造」
鑷鬮驩糴鷸鷭「あなたは・・・・・・!!」
peekaboooooo「実は俺も後少しで消えるんでな、最後に会いに来たんだ」
何と、勇者peekabooooooもPU病だったのか!!
俺は驚愕の事実にあんぐり口を開けていた。
peekaboooooo「とにかく時間がねえ。俺と兄貴は兄弟なんだ、サーチしてやるよ」
何と父と兄弟!?
確かに父は昔、我が道を行く弟がいたと言ってはいたが・・・・・・まぁ確かに我が道を行っているタイプだな。
とにかく今はこの人に任せるしかない!!
peekaboooooo「兄貴は今・・・・・・重ねの道だ」
重ねの道は一つマップを戻って、別方向に少し進んだ場所。
まだ間に合う!!
俺達は急いで重ねの道へ進む。
途中のモンスターは4次の2人が瞬時に倒してくれる。
そして数分で目的地に到着した。
23時56分。残りのリミットは4分。
俺は父の名を思い切り叫び続けた。
ォィル「指輪が反応する!近いわ!!」
母の指輪にハートのエフェクトが現れた。
父はすぐ近くにいる!!
そして――――
![発見!!](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/d5/6e13ee55ad6189dc54dbcb0c7e458155.jpg)
鑷鬮驩糴鷸鷭「父さん!!」
speeeeeeedd「鑷鬮驩糴鷸鷭?」
父は携帯コタツに入って瞑想していた。
気付くが早いか、俺は父の胸に飛び込んでいた。
ギリギリだったが、最期に見た父は今までの中で一番の微笑みであった。
speeeeeeedd「わざわざ来てくれたのか、病が移るかも知れんのに」
父は病が移るのと、俺の悲しむ顔を厭うて敢えて孤独に去ろうとしたらしい。
peekaboooooo「兄貴、最期くらいそばにいてやりな」
speeeeeeedd「ああ、そうするか」
父は最期にボロボロのボールペンで、紙切れに何かを書いて渡した。
speeeeeeedd「時間だ、じゃあな鑷鬮驩糴鷸鷭。ォィルの言うことを聞くんだぞ、たまにで良いから」
そう言うと父は淡い光に包まれて消えていった。
鑷鬮驩糴鷸鷭「父さん!!」
あふれ出す涙が止まらない。
最期の父の微笑みを思い出すたびに、濁流のような涙があふれる。
そんな中、母が後ろから背中をさすって尋ねてきた。
ォィル「父さんは何て遺言をくれたのかしら?」
『泣くな子よ 愛別離苦は 世の倣い 大事にかけて 今を嗜め』
・・・・・・。
ま さ か の 短 歌
とにかく、これは父なりのメッセージなのだろう。
生涯この言葉を胸に刻んで俺は忘れない。
永遠に尽きぬ父の伝説――――
次は俺の伝説の時代だ!!
~Fin~
はい、以上っす。
原稿は本当に何を取り入れようか迷ったね・3・
結果、鑷鬮驩糴鷸鷭が主人公になっちまったがなwww
まぁ時間なかったし、うん。
次は引退の時にでも期待しといてくれぃ・3・
ではスピードたん追悼企画第1弾は終わり!
次回は第2弾、隠し撮りSS集!
ではばいばい^^