提案を依頼された、敷地の確認に行きました。<o:p></o:p>
そこに行く途中で、かわいらしい建物を発見、「ヒアシンスハウス・風信子荘」です。ぱっと見たとき「あれっ」て思ったのですが。<o:p></o:p>
やはりそうです、あの詩人であり建築家でもあり24 歳で早逝した立原道造の週末住宅です。といっても、道造が実際に使用したわけではありません。
これは、道造が構想していた案を、当時の友人への手紙などで書いていたスケッチを基に2004年に建設されました。<o:p></o:p>
死後65年たって、多くの募金などを通じて、つくられたわけです。<o:p></o:p>
本当にすばらしい作品です。<o:p></o:p>
何が良いかですが、まず小さいとこがいい「5坪」しかありません。<o:p></o:p>
次に5坪を入口戸を中心に、大きな窓のある明るい部分と、ベッドのある暗にうまく分けている。<o:p></o:p>
ディティールがいい、どうも雨戸は吊戸っぽい<o:p></o:p>
窓のバランスがいい、大きな窓、小さな窓、特に北側の横スリットはモダンだし<o:p></o:p>
愛嬌がある、雨戸や家具に掘り込まれた十字の透かし、見てるだけでも楽しい。<o:p></o:p>
コルビュジェの「休暇小屋」に通じるなー等・・・・<o:p></o:p>
まあ、理屈はこれぐらいにして。<o:p></o:p>
私がうれしかったのは<o:p></o:p>
建築の素晴らしさは、「お金をかけることや、大きいこと」と比例しないなー、とこんな作品に会えると思い出させてくれることです。
<o:p>SOU建築設計室 http://www.sou-arc.com/<o:p></o:p>
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