前回の話のつづき・・・
発泡ウレタンは
繊維系断熱材に比べて透湿抵抗が高いですが、
高発泡になればなるほど透湿する可能性は高くなります。
発泡ウレタンの利点として
表面のスキン層の透湿抵抗が高く、
ベーパーバリアーの役割を果たすと言われることがあります。
しかし30倍発泡のウレタンのスキン層と
高発泡のスキン層を比べてみると
スキン層の厚みの違いは歴然としています。
ましてや、高発泡ウレタンは
厚みを付けることができるという利点があるのですが、
厚みをつける場合は間柱より厚みが厚くなってしまい
表面を削ってしまいます。
こうなればスキン層の利点も少なくなってしまいます。
30倍発泡ウレタンなら
高発泡ウレタンの50~70%の厚みで
同じ断熱効果が出るので削ることも少なくなりますし、
もともと透湿抵抗が高いので、
木造住宅では湿気が内部に溜まることは少ないといえます。
・・・つづく