青い日記帳

彼氏持ちリーマンの独り言

相方の就職活動

2009-01-15 00:40:56 | Weblog
現在、彼氏は無職でいわゆるニートっていうやつ。前は契約派遣でいろんな所で働いていたんだけど、一年前に結構長く働いていた場所をリストラの名目で首になってから働くのをやめてしまった。

これは当時から派遣の立場は弱いってことで、正社員になれるような職につきたいと思っているうちに、某大手派遣会社の不正問題が明るみになって、派遣で働くのも厳しい状況になって来ていた。

というのは表向きの理由であって、本人があまり働く気がなかったことと、俺がそれを黙認したのが最大の理由と言えよう。俺自身、彼ももう30過ぎだし、これから日雇い派遣的な職に就いたところで一生働ける訳じゃないから、きちっとこれからの人生をきちっと勤められる所に就職して欲しいと思ってた。でも相方にとってみれば自分に自由になるお金はないけど、寝る場所と食べるものが提供されているので、贅沢さえ言わなければ快適な生活環境が保証されたようなものだから、そこに浸っていたかったに違いない。

普通、人にはこれが欲しい、どこかへ出かけたいとかの物欲があって、欲しいものを手に入れるためにもっとお金が欲しいから頑張ろうとかのモチベーションが働くんだけど、彼の場合、子供の頃にあまり裕福な家庭で育っていなかったらしく、この辺の執着がないのという理由もある。こういう家庭で育った場合、親を反面教師として人生の勝ち組になる人もいるけど、彼の場合そうは働かなかったようだ。

実際問題、人が1人で生きていくには、生きていくのに必要な家賃、光熱費、食費だけでなく、税金、年金、健康保険料、雇用保険等々社会で生きていくためのお金を稼がないといけない。彼は俺と付き合い始める前は実家住まいだったから、1人で生きていくための苦労をしていないからこその、甘えという人もいるし、俺も正論だと思う。

去年の10月ぐらいには、流石に俺も業を煮やして、「このまま働く気がないんだったら、ウチを出て一人暮らしして、社会の厳しさの中で生きていけ」と言ったことがあり、彼は一日頭痛くなるほど考えた結果、「ちゃんと就職活動するから、しばらく置かせてください」とお願いしてきた。キチンとやるという条件でしばらく置かせてあげることにした・・・俺もいい加減甘いよね。


まず彼はハローワークへ行って相談するものの、学歴も手に職もないので当然、良い職はない。

相談員の職業訓練校に行って手に職を付けるとその後の就職に有利というアドバイスに従って、見つけてきたのは「軽食喫茶課」だった。

職業訓練と言えば普通、機械加工や、CADオペレーターやパソコンを思い浮かべるんだけど、なんで「軽食喫茶課」なんだ?と頭はよぎるし、そこを出たからと言って喫茶店でずっと働きつづけられるイメージが沸かなかったんだけど、珍しく顔を好調させてここに行きたいと言うので、本人の意志を尊重することにした。

正直言えば、他のカリキュラムが彼に勤まるとは思えなかった。興味のないことに集中力が発揮できないので、他の学校へ行ってもドロップアウトするのが関の山だろうと思っていたのは否めない。

そんなこんなで面接も無事通過して「軽食喫茶課」に通い初めたんだけど、これが意外と厳しいらしい。たかがコーヒー入れる勉強と高をくくると大変らしい。講師はこの道では知らない人はいないっていう有名な先生の厳しい指導、参加者も将来真面目に喫茶店経営を目指すために職を辞めて参加したような熱心な生徒たち。

そんな環境で勉強を始めた相方は、他の生徒との関係もあまり良くないらしい。俺と似て人見知りが激しいたちであり、3分の2は女性ということもあってかなかなか打ち解けられないそうだ。昼休みともなれば、女性陣はいくつかのグループに分かれて食事とおしゃべりに花を咲かせ、少ない男性メンバーはというと、別行動で外に飯を食べに行くため、相方は1人で買ってきた弁当を屋上で食べているそうだ・・・

そんな学校も楽しい訳もなく、学校行きたくないな・・と泣き言を言い始めた。しかし世の中は派遣切りされた人たちがハローワークに溢れ、正社員であっても雇用を心配する時。ここで諦めてしまったら、今まで費やした時間が無駄になるし、なによりここでドロップアウトしてしまったら、他の職を探す人たちとの競争になってしまう。また何かを始めるにしてもお金は必要であり、仮に喫茶の道が自分の将来の姿でないにしても、資金づくりとしてでも就職することが必要。

学校の授業は2月末まで。そこで試験が行われ、試験を通った人だけが、OJTと言って実際に指導を受けながら喫茶店で働くことになる。

なんでもすぐに諦めてしまう相方には、何かを成し遂げて評価されると言う成功体験が不足しているのではないかと思う。来月末の試験に合格して、次へ続くことを祈っている。

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