「暑さ寒さも彼岸まで」というが、ことしは彼岸の中日を過ぎても春めいた陽気が訪れない。きのうの23日は、ようやく日中の気温が13℃に昇り街ゆく人々がコートを脱ぎ始めた。夕方五時過ぎ、車窓を通して北摂の山並みに沈む夕陽をみたが、きらめきが薄く落日の輝きがなかった。あの「サントリーモルト」が眠る山崎あたりも春霞の中に、冴えない様相を示していた。ふと、「もしかしたら黄砂ではないか」と思っていたら、夜のローカルニュースで「京都に黄砂飛来」を報じていた。
その京都で、4月9日の府知事選挙の火ぶたが切られた。現職の山田啓二知事に対して共産推薦の新人の一騎打ちである。その新人候補は「今の府政は強きを助け弱きをくじいている」とお決まりの批判精神で真っ向勝負をするのだから勝敗の帰趨は明らかである。
今朝の『産経抄』が、「共社両党の衆院議員数はともにヒトケタに凋落(ちょうらく)した。いろいろ理由はあろうが、「日本と日本人を愛する心」が足りないと有権者が判断したためではなかろうか。」と、28年前の拉致事件に対する共社両党の基本姿勢のあり方を断じている。当時、「拉致はでっち上げだ」と被害者家族の声を無視した姿勢は、「強きを助け弱きをくじいていた」のではなかったのか、と新人候補に質(タダ)したい。
あなたの愛で“自然”をまもろう G3:橘 正弘
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます