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ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

気になる事の羅列

2011-03-14 22:48:05 | Weblog
今回の地震と原発に関してまずは犠牲者の方に哀悼の意を表します。そして思う所を述べる。

※阪神の時もそうだが、自民党政権でないときに天変地異が起こるのはなぜなんだろう。

地震。
想像力を超えていた。700kmも離れた八尾で船の様な、体調が悪くて目眩がするような揺れを感じた。
震度は3だったがカタカタという音は全くなかった。モニタを眺めている自分の体調が悪くなったのかと勘違い。
これほどひどい事になるとは思わなかった。
NZの地震が引き金になった可能性はあると思う。余りにも遠いが地盤の歪みが連鎖的に生じている可能性は否めない。
小説G.E.Q.が示す様な人為的引き金は判断できない。
そして気になるのはこの地震の頻度。
片対数表示にしているのは余震による累積を考慮しての事。リニア表示だと5回は50回の1/10で誤差になるが、片対数表示だと小さい所も拡大して見える。

黄色が岐阜県。飛騨の群発地震が気になる。要注意。

津波
これも想像を絶していた。防災対策の限度を超えていた。1000年に一度の災害に耐えられる様な防潮堤を作るというのは非現実的。
関西では高潮による床下浸水とか床上浸水は何かと耐えているが、津波は屋上浸水となるので、関西の防災対策も多分不備だろう。

原発
まず、ピーターサンドマンの簡潔な式を示す。
リスク=危険+恐れ

・恐れが小さくて危険が小さいとき
⇒人は特に反応しない

・恐れが小さくて危険が大きいとき
⇒人は反応を控える。

・恐れが大きくて危険が小さいとき
⇒人は過剰反応する。


・恐れが大きくて危険が大きいとき
⇒人はきちんと反応する。


この分類の第一段と第四段は無視してよい。あたりまえだ。
問題なのは第三段だ。今回の原発事故ではマスコミが恐れを煽っている。
「原発爆発」
確かに原子力発電所の原子炉他を覆うコンクリート外壁が原子炉格納容器から漏れた水素爆発で吹き飛んだ。
だが、そこにメルトダウンだの炉心溶融とか衝動的な語句を並べるのは良くない。
そうするほうがセンショーナルで売れるという判断なのだろう。
だが、正確な情報を述べてほしいと思う。どの程度の危険なのか?放射能が漏れたのか?
実際は核燃料棒の破損に伴う放射能が漏れている訳ではない。
放射能:放射線を出す物質。

さて、放射線量で見てみよう。「マイクロ:u と 表示」
・法定の通報基準値:500[uSv/h]
・3/14に観測された線量:650-750[uSv/H]
・3/13に観測された線量:1558[uSv/H]
・一般人の年間被ばく線量限度:1000[uSv/Year]
・放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間の線量限度:5000[uSv/Year]
・一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。2400[uSv/Year]
⇒今回の放射性物質は洗い落とせば良いレベル(まるで花粉だ)。

治療に伴う局所被曝
・胸部X線撮影:60[uSv]
・胃のX線撮影:600[uSv]
・胸部CT検査:6000[uSv]

急性被曝
200mSv以上の被曝について、被曝線量と発ガンの確率が「比例」(Wikipedia)
25万uSv以下(250mSv):全身の急性被曝でも臨床的な症状は出ない
⇒25万÷2500=100。そうまだ100倍の余裕がある。
50万uSv(500mSv):白血球の一時的減少。

微量の放射線が検出されたからと言って騒ぐのは百害あって一利無し。
先に戻ると危険そのものは今のところそれほど高くない。しかし恐れを煽るとハイリスクとみなされてしまう。
放射能/放射線、五感に訴えないから恐れてしまう。

いずれ、正確な情報を把握する事が重要である。なのでマスコミは恐れを煽るなと言いたい。
と書いている最中に核燃料棒の再露出というニュース。一旦水没しているから結構冷えてるのではないかな。
高圧水蒸気にさらされている状態か・・・。





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4 コメント

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マッタクですね (フリック)
2011-03-15 08:14:20
無知な私には、とても解りやすい説明です!
これを、このまま、報道してくれれば、かなりの方が安心(してはいけないかも)するのではないでしょうか。
マイクロシーベルトはミリシーベルトの1/1000なんですね。ちょっとですね?
今朝の爆発は・・・・?

被災者の方々にもっと情報を・・・
花折断層は大丈夫だろうか・・・
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現場の努力を後手と言うな!です (ならおう)
2011-03-15 20:48:46
フリックさん。
この難局を東電は乗り越えて欲しい。そして未曾有の危機に立ち向かっている現場の人々に声援を送りたいです。

いずれパニックにならないことが肝心です。

ある程度の放射能漏れを覚悟すれば発電タービンの圧力開放になるかもしれません。
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原発は最終的には大丈夫 (Regal Close)
2011-03-17 10:01:45
と、いろいろな方に聞いて、自分なりに納得しました。技術的なことは良く分からないのですが、自分の理解は下記の通りです。

原発の運転は地震の際自動停止したので核融合自体は完全に止まっている。従ってあとはどうやって安全に炉心に残った核燃料やプールに保管してある使用済核燃料を冷ますかの問題。極端な話、放っておいてもいつかは冷める。チェルノブイリのような「核融合の暴走」と根本的に違う。もし、この仮定が誤りであったら、炉心の核融合が止まっていないのだったら、漏れてくる放射能の量がもっと多いはず。

現場で命がけで冷却作業に当たっている方の勇気と努力に心から感謝いたします。絶対にうまくいくと信じています。

もう心配しません。
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核融合と核分裂は違いますよ。 (ならおう)
2011-03-17 23:15:00
ま、ほっといても冷えるのは事実でしょう。
ただ、ある程度以上近づくと「臨界」で勝手に核分裂(融合じゃないので)するのが脅威です。
今、やらねばならない事は少々の放射性物質の拡散は無視して、燃料棒等の「臨界」を防ぐ事です。「臨界」になると手をつけられなくなりますので、石棺で包むチェルノブイリしか対策が無くなります。

今回は自衛隊も警察も「やらねば」という強い意思が感じられました。これは上手く行く様になるでしょう。
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