※ 今回の記事、18歳未満の人は薄目で読んでください (無意味な注意書き)。
アニメ初期の聖闘士星矢を語るシリーズ。
より続く。今回は引き続きペガサス星矢 中編です。ネタバレしまくりです。
- そもそもの第一回から読む
- カテゴリー『聖闘士星矢』を作りました。下に行くほど古い記事です。
そんな沙織とシャイナの全面対決 が、30話辺りのカラス回。まさか聖闘士星矢でこんな濃厚なラブシーンが視られるとは。
カラス遣いのジャミアンとシャイナによって窮地に追い詰められた星矢と沙織。星矢は心の中で『一番苦手なシャイナ』と呼び、口に出して沙織を「俺の大事な人」と呼び、さらに沙織に「俺と死ぬことになってもいいか」と問いかけます。
沙織は「星矢を信じています」と微笑み、二人手に手を取って逃げる時、星矢は「近寄るなシャイナ! 見てろ」と言い放ちます。
近寄るな、は分かるんですが、見てなきゃいけない理由がない。見せつけること自体が目的としか思えないのです。ひどいよ。
そして崖から抱き合ったまま飛び降りた二人。朝になり、沙織さんは花畑の中で目を覚ましました。一瞬オスカルとアンドレのアレ かと思った 。荒姫さんだし※。やめてよ。
※ 聖闘士星矢とベルサイユのばらのキャラクターデザインでいらっしゃる、荒木伸吾さんと姫野美智さん。
そう、この回やたら作画が美しいのよね…。あえてなのかたまたまなのか。そのポテンシャル、ミスティとアフロディーテの回でも発揮してあげてよ。
そして何故か必要以上に露出度の高い服を着てる沙織…。
気を失ってる星矢に駆けよる沙織。沙織は涙を浮かべ思わず星矢に可憐なくちびるを寄せる…。
シャイナ「どさくさに紛れて変なことするんじゃないよ」
…と、まぁ。
色々あって、シャイナは沙織お嬢さんがアテナである可能性に思い至るんですが。
アテナの聖闘士は基本男子しかなれない。女聖闘士は女であることを捨てろと育てられ。
女を捨てるために仮面を着け、仮面の下の素顔を人に見せずに生き。
その素顔を見られた相手は殺すか愛するしかなく。そして愛した相手には大事な人がいて。
その恋敵は女であることを捨てさせたアテナだった。ちょっとこれどうよ。
人生に、というか地上の生きとし生けるもの、森羅万象すべてに絶望するしかない状況ですけどなんでヒロインじゃないのこの人。主役の盛り方だよこの設定。
しかも相手は神。自分はアテナの聖闘士。この先の人生何にすがったらいいの…?
そうして考えるとΩの冒頭で沙織さんに仕えてたシャイナさんはすごいね。乗り越えたんだろうね、何かを。
そんな感じで沙織との熱い一夜を過ごした星矢ですが、その後はけろっとして、美穂ちゃんと会えば普通にいちゃいちゃします。そういうとこだぞ。
そしてそんな様子を物陰からシャイナさんが見てます。
シャイナはついに、自分からはだかを見られるより屈辱だという素顔をさらして星矢に自分と戦うように迫りますが、星矢は頑なに拒否します。「シャイナさんは死ぬ気だから」と。
シャイナは悲しくて悔しくてぼろぼろ泣きます。
もうお分かりだと思いますが、シャイナとの戦闘はせ◎こういの暗喩です。ラムちゃんの電撃やエースをねらえ!の特訓(しごき)と一緒です。
よく聖闘士星矢で、放送前は小学生男子が視ると思ってたら、ふたを開けたら十~二十代の女性も大量に集まってきた、という話を聞くのですが、そりゃそうなるよ、と今回シャイナとの一連を見て思いました。
この後シャイナは、刺客として聖域から遣わされたアイオリアから星矢をかばって死にかけたりします。そこへ3人の白銀聖闘士が現れて…、という流れなのですが。
私の個人的な考えですけど、ちょっとその一連のシーンの深層で行われてることは放送禁止すぎてここには書けないです。場所も場所だし。察して。
次回、星矢編の最終回です。