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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

甘い植物たち

2012-10-16 20:11:21 | 植物
サッカリンやズルチンと聞いて理解できる人は、喜ぶべきことに?私と同じ年代の人です。その後、チクロ、アスパルテーム、ステビアなどの甘味料が登場した。

まず、甘いの代表、砂糖という名のついた植物さん。
サトウキビ(イネ科)は、砂糖キビのことで、その砂糖のことを甘蔗(カンシャ、カンショ)という。砂糖の歴史は、甘くはない悲しみの味です。日本でも島津(薩摩)藩の奄美大島や琉球(沖縄)での生産やハワイのプランテーションで働くための移民などです。

なお、サツマイモ(ヒルガオ科)の漢名は甘藷・甘薯(カンショ)です。
サトウダイコンはビート(アカザ科)の別名で、漢名は甜菜(てんさい)(甜の字は舌に甘い)。根の汁から砂糖をとり、世界の砂糖の45%を占め、日本では北海道十勝、網走地方が主産地です。
サトウカエデ(カエデ科)は、カナダの国の木となっています。樹液の3~10%が糖分で、加熱濃縮したものがメープルシロップ。僕はメープルバターが好物です。シーズンには一本の成木から一日約二リットルの樹液が採れます。
日本のイタヤカエデも樹液を煮詰めるとカエデ糖ができます。

「甘い」と名前がついたものは多い。
まず、カンゾウ(マメ科甘草)、根・根茎を干して用い砂糖の50~200倍の甘さ、漢方でよく使用されています。
コアマチャ(ユキノシタ科)、若い葉を蒸して強く押し、青い汁を除いて乾かすと甘くなり、それで甘茶をつくる。 バイカアマチャ(ユキノシタ科梅花甘茶)。
アマチャヅル(ウリ科)、葉に甘みがある。
アマドコロ(ユリ科)、甘ドコロで、トコロに似た地下茎は苦くなく甘味を帯びてい
ることから。
アマナ(ユリ科)、甘菜の意味で、鱗茎の白肉に苦味や刺激味がなく、 食用になることから。ヒロハノアマナ(ユリ科広葉のアマナ)。チシマアマナ(ユリ科)、千島甘菜で、最初に千島で採取した。
アマニュウ(セリ科)、この茎を食べると甘味があり、ニュウはアイヌ語とのこと。ツタ(ブドウ科)は、ナツヅタ、アマズル、アマズラ、ギョウジャノミズなどの別名があります。平安時代には、早春にこの幹から 液を採り、煮つめて甘味料を作ったので、「甘い液の出るツル」と言いました。古代から柿を熟しガキや干しガキにして、甘みを楽しんできました。
ナイジェリアのアソソは砂糖の1500倍とのこと(テレビの番組でチラッと紹介され、あわててメモを取りました)。西アフリカのタウマチン(クズウコン科)の果実は、砂糖の2000~3000倍の甘味があるそうです。

中国南部のラカンカ(ウリ科、羅漢果)は、砂糖の300倍ということで、輸入品を見かけるようになりました。
栽培されている方もおいでになると思いますが、南米パラグアイのステビア(キク科)は、砂糖の100~300倍の甘味があります。
戦時中には青ジソから紫蘇糖が合成された。シソの精油成分のペリラアルデヒドのオキシムで、砂糖の2000倍で多少の毒性があるので戦後は不許可になった。なお、シソの蘇は、「蘇生」;生き返ることで、ソテツ(蘇鉄)のソと同じ意味です。

 西アフリカ原産で、日本でも市販されるようになったミラクルフルーツ(アカテツ科)の実を食べると味覚が変わり、どんなものでも甘く感じるようになる。梅干、レモン、トマトなども蜂蜜のように甘くなります。

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