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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

自然農薬のアセビ

2012-10-19 11:37:48 | 植物
殺虫剤用途の自然農薬として代表的なアセビを紹介します。
 馬がこれを食べて酔ったようになることから馬酔木(あせび)と書き、「足シビレ」からアセビと呼ばれるようになったそうです。中国からもたされた馬は、奈良のアセビを食べてはいけない植物だと見分ける経験がなかったからでしょう。奈良公園にはアセビの森があり、鹿は食べないので大きく育っています。アセビに関しては、「馬鹿」を比べた時、鹿の方が賢いということでしょうか?馬鹿が食べない植物は、ナギ、レンゲツツジ、イヌエンジュ、イラクサ、マツカゼソウ、クララ、クリンソウ、イワヒメワラビ、テンナンショウ類、キンポウゲ類だそうです。
アセビには、ピエリストキシン、グラヤノトキシン、アセボトキシン、アンドロメドトキシンと呼ばれる配糖体が含まれ、山羊、羊および牛における中毒例がしばしば報告されています。
 アセビの毒性は、木質部、花、葉、樹枝の順に強くなります。花から蜜蜂により集められたハチミツによる中毒の例も知られています。茎葉の煎汁は、ウジなどの殺虫剤、牛馬
の皮膚の寄生虫駆除に用いられました。化学薬品を使用しない自然農薬として、春の開花期の葉が有効ですが、年中使用できるそうです。蝶・蛾の幼虫、甲虫に効果があるそうです。アセビの葉一握りを水1.8リットルに入れ、沸騰させて煎じ、冷やして布でこし、展着剤として石けん10グラムをとかし、スプレーで散布するとたいていの虫はイチコロだそうです。有毒なのでくれぐれもご注意ください。
花はきれいですが、ツツジ科といえば、有毒、しかもかなり厳しいと思って間違いありません。例えば、ハナヒリノキは、その乾燥葉の粉末が鼻に入るとクシャミを催し、東北地方の方言で「クシャミ」のことを「ハナヒリ」と言うので、この名がつけられたと思われています。葉を水田のユリミミズの駆除に使用されていました。シャクナゲ、レンゲツツジ、ネジキ、イソツツジ、ホツツジなども同じように毒草です。

以上は効果効能を保証しません。

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