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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

花粉を運ぶ物は虫鳥動物風水

2012-11-27 06:21:01 | 植物エッセイ

庭のブルーベリーの花が咲くと蜜蜂を中心に多くの虫が、10日間ほど集まってきます。気温、天候、時間などで微妙に集まり方が変わります。

受粉を他花受粉と自家受粉に単純に分けると、ブルーベリーのようにオシベ花粉を他の花のめしべ・柱頭につけて受粉するのが他花受粉。さて、その時花粉を運んでくれる物は何でしょうか。虫・昆虫や蝶などが運ぶのを虫媒花。風・空気の移動で運ぶのを、風媒花。水・雨、川・湖水・海水などが運ぶのを水媒花。鳥が運ぶのを鳥媒花。ナメクジ・カタツムリなどが運ぶのを粘滑虫媒花、その他コオモリがもっぱら運び、ウラシマソウ、ザゼンソウ、マムシグサなどのように腐った肉の匂いで蝿が運ぶものもあります。

そして一般的に、花粉症で名だたる風媒花の花粉は、量が多く細かく風に飛びやすい形をしている。花は目立たなく地味で香りはほとんどなく、蜜も出さない。

虫媒花は、香りと蜜で誘い、花粉も虫に着きやすいように粘る、突起がある。花は派手で香りもある。夜咲く花は、夜活動する虫と契約している。鳥媒花は、種の元になる子房が鳥でつつかれたらいけないのでツバキのように硬い作りになっている、花の色は派手。水媒花は風媒花とおなじく地味。とここまでは本にでも出ています。花粉を運んでもらう植物さんにとっての重要なイベントです。

風媒花だけでも飛ばす方法、その花粉を受け取る方法、気候、温度、時期、飛ばす時の高さ、風の有無、距離、花粉の数・サイズ・構造など情報が少ない。神技とも言える仕組みが植物さんごとにあるはずです。

テレビを見ていたら、沖縄・西表島で海藻の一種・ウミショウブの受粉について放送していた。夏の大潮、潮が引いたある瞬間、白い発泡スチロールのような小さな玉の雄花が水面に浮いたと思った瞬間、その玉がバラバラになりさらに小さな玉に分裂し、水面を浮いて生き物のようにすごいスピードで走り回る。とその時、合図を受けたように雌の花が水面に顔を出して、キャチボールをするように受け取り、受け取った途端、受粉が成功しみるみる、水中にしぼむように沈んでいく。ドラマに圧倒され、声も出ない。どうして、その瞬間を間違いなくピタリと行動するのか。知らないことばかりです。


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