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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

虫が蝋を作るイボタノキ

2012-10-19 11:35:05 | 植物
出物・でもの腫物・はれものところかまわずで、イボも勝手気ままに出来て困る、イボ痔?に悩んだこともあります。友人と同じ場所にできてイボ兄弟となることもあります。イボイノシシ、イボタロウムシ、イボタノムシなど動物名が多い。植物名はイボクサとイボタノキです。
イボといえども、民間療法、シロウト療法はしないで、まず皮膚科に行き、細胞検査をしてもらい専門医の判断をお願いするのがよいです。
手首に扁平なイボがビッシリと出来て困ったことがあります。ハトムギ・イネ科の果実を脱穀した種子から作った薏苡(よくい)仁(にん)の錠剤を医者の指示で服用したところ、文字通り劇的効果があり、手品のように消えてしまいました。漢方で症例がビタリと合うとこのようなことがあるものですね。それ以来、イボ予防にハトムギ茶を愛飲しています。毎日、ハトムギ茶を飲んでいると、美容に効果があり、肌がツルツルとなるかもしれません。 
イボ取りに関する民間療法は多い。これはあくまで昔のことです。
ガガイモのつるを切った時出る白い乳液、その他アカザ、エビズル、テンナンショウ、イチヂク、キリ、クサノオウ、ゴマ、スベリヒユ、ソクズ、ヨモギ、タンポポ、ナス、ホオズキ、ホルトソウなどで皮膚につくとカブレたり毒草も混ざっています。
冒頭のイボクサ・別名イボトリクサは、水田や沼地に生える一年生草で汁をイボにつけた。
イボタノキ・モクセイ科には、イボタロウムシがよく寄生する。この虫はイボタカイガラムシともいい、雄の幼虫が分泌したロウをイボタロウという。これをとろ火で溶かして、冷めないうちにイボに塗った。天然のワックスは特殊な性能を持っています。
珍しいのは、クモの糸、絹糸、髪の毛のようなものを使った。気持ち悪いが、ナメクジのヌラヌラ。カマキリの別名はイボムシで、イボをなでるとなくなるという俗説から。


 虫が作るロウ、イボタロウを見てみたいものだと、いつもイボタノキを見るがついぞ出会ったことはない。千葉市にお住まいの方から、京葉線新検見川駅近くの植栽で見つけたと写真同封のお手紙をいただいた。イボタロウムシは不在でしたが、イボタノキの枝という枝にビッシリとフワフワした綿毛のような、白い小さなローソク形状のものがついている。ライターの炎を近づけると、融ける。長年の願いが叶い、幸せです。
 天然ロウは、植物と昆虫から採取される。植物は、ウルシ、ヤマウルシ、ハゼノキ (以上ウルシ科)、ナンキンハゼ(トウダイグサ科)の種子から。
 昆虫は、蜜蜂の蜜蝋そしてこのイボタロウ。
 モクセイ科のイボタノキ、トネリコ、トウミズミモチにイボタロウムシ(イボタカイガラムシ、イボタカタカイガラムシ)がついて、雄の幼虫が白色綿状のロウを出しその中で生活する。雄はオレンジ色で背面に赤褐色の線があり羽根をつけ飛び出す。雌は羽根をつけない、夏ごろには卵を産む。イボタノキには、イボタノムシというイボタガの幼虫でイモムシがいる。
 ロウのついている枝を沸騰水に入れるとロウが水に溶け表面に浮いてくるのを採集するので,漢名で水蝋樹とか白蝋樹という。
 最近は化学物質が多量に使用され拡散し、化学物質過敏症、シックハウス、環境ホルモンが問題となっている。防虫剤としてクスノキからのショウノウ、このイボタロウ、蜜蝋など天然物質が健康によいので見直されている。蜜蝋からは、クリーム・口紅などの化粧品、医薬品、食品、床用ワックス、カーボン紙、絶縁材料など。木ロウやイボタロウから、感熱紙、コピートナー、ワープロのサーマルリボンなど。イボタロウは,融点80~83度で高いのでこれからも思わぬ用途展開が期待されるかもしれません。
なお、トネリコから野球のバット、イボタノキはライラックの台木に使われます。





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