虫が作るロウ、イボタロウを見てみたいものだと、いつもイボタノキを見るがついぞ出会ったことはない。千葉市にお住まいの方から、京葉線新検見川駅近くの植栽で見つけたと写真同封のお手紙をいただいた。イボタロウムシは不在でしたが、イボタノキの枝という枝にビッシリとフワフワした綿毛のような、白い小さなローソク形状のものがついている。ライターの炎を近づけると、融ける。長年の願いが叶い、幸せです。
天然ロウは、植物と昆虫から採取される。植物は、ウルシ、ヤマウルシ、ハゼノキ (以上ウルシ科)、ナンキンハゼ(トウダイグサ科)の種子から。
昆虫は、蜜蜂の蜜蝋そしてこのイボタロウ。
モクセイ科のイボタノキ、トネリコ、トウミズミモチにイボタロウムシ(イボタカイガラムシ、イボタカタカイガラムシ)がついて、雄の幼虫が白色綿状のロウを出しその中で生活する。雄はオレンジ色で背面に赤褐色の線があり羽根をつけ飛び出す。雌は羽根をつけない、夏ごろには卵を産む。イボタノキには、イボタノムシというイボタガの幼虫でイモムシがいる。
ロウのついている枝を沸騰水に入れるとロウが水に溶け表面に浮いてくるのを採集するので,漢名で水蝋樹とか白蝋樹という。
最近は化学物質が多量に使用され拡散し、化学物質過敏症、シックハウス、環境ホルモンが問題となっている。防虫剤としてクスノキからのショウノウ、このイボタロウ、蜜蝋など天然物質が健康によいので見直されている。蜜蝋からは、クリーム・口紅などの化粧品、医薬品、食品、床用ワックス、カーボン紙、絶縁材料など。木ロウやイボタロウから、感熱紙、コピートナー、ワープロのサーマルリボンなど。イボタロウは,融点80~83度で高いのでこれからも思わぬ用途展開が期待されるかもしれません。
なお、トネリコから野球のバット、イボタノキはライラックの台木に使われます。
天然ロウは、植物と昆虫から採取される。植物は、ウルシ、ヤマウルシ、ハゼノキ (以上ウルシ科)、ナンキンハゼ(トウダイグサ科)の種子から。
昆虫は、蜜蜂の蜜蝋そしてこのイボタロウ。
モクセイ科のイボタノキ、トネリコ、トウミズミモチにイボタロウムシ(イボタカイガラムシ、イボタカタカイガラムシ)がついて、雄の幼虫が白色綿状のロウを出しその中で生活する。雄はオレンジ色で背面に赤褐色の線があり羽根をつけ飛び出す。雌は羽根をつけない、夏ごろには卵を産む。イボタノキには、イボタノムシというイボタガの幼虫でイモムシがいる。
ロウのついている枝を沸騰水に入れるとロウが水に溶け表面に浮いてくるのを採集するので,漢名で水蝋樹とか白蝋樹という。
最近は化学物質が多量に使用され拡散し、化学物質過敏症、シックハウス、環境ホルモンが問題となっている。防虫剤としてクスノキからのショウノウ、このイボタロウ、蜜蝋など天然物質が健康によいので見直されている。蜜蝋からは、クリーム・口紅などの化粧品、医薬品、食品、床用ワックス、カーボン紙、絶縁材料など。木ロウやイボタロウから、感熱紙、コピートナー、ワープロのサーマルリボンなど。イボタロウは,融点80~83度で高いのでこれからも思わぬ用途展開が期待されるかもしれません。
なお、トネリコから野球のバット、イボタノキはライラックの台木に使われます。