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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

植物の美男美女

2012-11-25 06:54:41 | 植物エッセイ
サネカズラはモクレン科のつる性植物で、赤色の小さな球果が鹿の子(かのこ)餅のように丸く集まって、きららかで美しい。別名の美男かずらは、枝を切って水に3~4時間つけておくと、透明な粘液で出る。これを整髪に使用したから、今で言うヘアリキッド、ヘアクリーム、ジェルのような物です。 かずらはツル植物のことでテイカカズラ、ヒカゲノカズラ、イタビカズラなど。ツル草を髪の飾りにしたことから、頭につけるものをカ . . . 本文を読む

星にちなむ植物天南星

2012-11-24 08:44:15 | 植物エッセイ
現代人は忙しくて空をゆっくりと見上げることが少なくなりました。 凧(たこ)揚(あ)げをして空を見るのは、頭の健康に良いと聞いたことがあります。生まれた年月での星座占いはするけれど、実際に星を見て占ってはいません。 古代中国の「北斗七星」は死を司り、「南斗六星」は生を司るということにより死ぬと北に頭を向ける北枕の習慣があります。食べるとすぐ死んで北枕に寝かされるフグにキタマクラというのがあります。 . . . 本文を読む

忘れ草忘れな草勿忘草憂さを忘れる草

2012-11-24 08:42:28 | 植物エッセイ
忘れ草はカンゾウ(ユリ科)、タバコ(ナス科)、シノブ(ウラボシ科)のことを言います。 忘れな草または忘るな草は、ワスレナグサ(ムラサキ科)のことです。  カンゾウ(ユリ科)は忘れ草として万葉集に四首でています。若い芽を食べれば憂いを忘れる「忘憂(ぼうゆう)草(そう)」として中国で言われていた。日本ではカンゾウの花や茎を身に付ける、あるいは植えることにより憂い、苦しみを忘れさせてくれるというまじない . . . 本文を読む

雨の中の植物の音そして雨の工夫

2012-11-24 07:33:51 | 植物エッセイ
 雨の中、傘をさして散歩する。木の下に入ると傘に当たる雨の音が変わる。連続音から不連続音となり、音も大きい。空から直接傘にあたるよりも、木の葉に伝わって落ちてくる音は、なごやかです。  針のような細い葉、広い巾の葉、木の種類によって音も違ってくる。  夏、散歩中の突然の雨。木陰の雨宿りには椎の木が頼りになります。 木の下まではなかなか濡れない、木陰の外はだんだんと、やがてすっかり濡れついには地 . . . 本文を読む

松竹梅は歳寒の三友でめでたい植物

2012-11-24 07:31:51 | 植物エッセイ
4月は進学、就職など新しい出発がある、めでたい月です。 めでたいと思えばきっと、めでたくなります。 松・竹・梅は、寒さに耐えながらもいつも新鮮であることから、中国では歳寒の三友というそうだ。 松は、百木の長として尊ばれているばかりでなく、常緑で生成発展の象徴として、めでたいとされる。色は変わらずに、霜や雪を「待つ」。 久しく歳を待つことから、公(おおやけ )の木:松と書き、文字を分解して十八公 . . . 本文を読む

風と植物風にちなむ植物 風の日の植物観察

2012-11-24 07:29:14 | 植物エッセイ
 風の日の植物観察も面白い。防塵メガネをかけ、冬にはマスクをつけて出かけます。葉っぱが風に裏返って、シロダモ(クスノキ科)、ホオノキ(モクレン科)がヒラヒラと白く綺麗です。 葉同士が触れ合う音も聞く事が出来る。クスノキ(クスノキ科)の葉は触れ合って他の音を消すので病院や学校の側に適しているかも。葉、枝、全体の揺れ方も観察できます。  サルスベリ(ミソハギ科)の花、ポプラ(ヤナギ科)の葉、ガマ(ガ . . . 本文を読む

イライラするイラガ、イラクサで苛々する

2012-11-22 17:15:54 | 植物エッセイ
7月下旬、庭のブルーベリーを摘もうと手を伸ばすと、チクリと焼けるような痛みが襲ってきた。イラガ(イラガ科、刺蛾)の幼虫(イラムシ、刺虫)の針に刺されてしまいました。  この虫の針状の刺毛は簡単に折れ、おまけにその針には多くの逆の反(かえ)しまでついているので、すぐには抜けない。この刺毛の中には毒液まで入っているので痛みは強い。この時期の樹木の葉裏に、ナマコ形のイラガの幼虫がペッタリと貼りついてい . . . 本文を読む

勾玉の秘密と謎を植物名から考える、榊、オガタマノキ

2012-11-22 17:14:21 | 植物エッセイ
博物館や図鑑で古代の勾玉(まがたま)を見ると、どうしてあのように曲がっているのだろうか、それがどうして宝なのだろうかと思います。  動物の犬歯に孔を空けたものを飾りとして用いたからだという説は、犬歯が大切なのではなく、曲がっていることに秘密があるのではないでしょうか。  人の胎児や心臓の形だとすると命の象徴とも考えられるが、その当時人体の解剖がなされて人々がその機能や形を周知していたとは思えま . . . 本文を読む