(1)ここのところ、朝、庭に水やりに出ると、2種類のチョウが纏わりつくように飛び交います。かわいいものですが、じつは相当なインベーダー〔侵略者〕です。
(2)一つは、No.284で載せたチョウで、手元の図鑑では「ヒメアカタテハ」というようです。もう一度ここに載せましょう。
この写真の右半分に写っている葉はスミレですが、このスミレの葉が好物〔主食〕です。
いま産卵しているところです。これが育ってやがて次のような豪快な姿をみせます。
**イモムシが苦手という人にはちょっと申しわけありません。
なお、この2枚の写真はここ1週間のうちに撮ったものです。ですから、上のチョウは先に育って羽化したもの、下のイモムシはこれから蛹になって羽化するもの、となります。
ご覧のように、向こうの方のスミレの葉は食べ尽くされて、芯だけになってしまいました。そのため、手元の葉に移って、今さかさまになって食べています。
色が黒とオレンジですからグロテスクに見えますが、さわると丸まってじっとやり過ごそうとします。もちろん、触り方によっては怒るときもありますが、私にはそういうことはまずありません。私もスミレが好きで、気持ちがわかりあっていますから・・・。
ちなみに、カミさんには、
「庭を歩くときは注意しろ! ウッカリ踏んだら、香典をよこせ!」
といってあります。
スミレからスミレへ渡り歩くようで、よく這っているのを見ます。
(3)もう一つは、だいぶ前に一度載せましたが、「ナミアゲハ」です。それから、木は山椒です。いま山椒の木に産卵中です。
この写真はちょっと前のものですが、このチョウは山椒や柑橘類が好物〔主食〕のようで、今年は、新しく植えた金柑〔キンカン〕にも産卵しました。その結果、が次の通りです。
周辺を食べつくして、今は自分の居場所だけ残してお休み中です。
まだ小さいですが、大きくなると、次のようになります。(上の山椒の木です)
そして、やがて次のようになります。
手というか足というか、ドラえもんの手のようで、かわいいですね。足が見える右方向から見ると、もっとそういうかわいいですよ。うふふ。
これは比較的近い仲間の「カラスアゲハ」らしいですが、図鑑によると、蛹化〔ようか=さなぎになること〕の直前のようすとのことです。
これが蛹になって羽化すると、またまた私の周りをチョウが舞う、というわけです。
(4)「インベーダー」といいましたが、実際そういう感じです。
むかし、「骨まで愛して」という歌がありました。
「え!ご存じない? では、さわりだけ・・・
〽い~きてる~う かぎりは~ どこ~ま~で~も~
(中略)
ホネまで~ ホネまで~ ホネまで愛して ほしい~の~よ~」(喝采)
オット、モトイ注。
*注:小学校6年のときの担任の松原コメ先生は、当時もう60歳くらいのおばあちゃん先生でしたが、授業で言い間違えると、必ず「モトイ」といってから訂正しました。軍国教育の名残だったのでしょうか。その後は(その前も)、使う人を見ませんでした。
(5)イモムシどもは食欲旺盛で、「ヒメアカタテハ」のイモムシはスミレを、「ナミアゲハ」のイモムシは山椒を、ほとんど枯らしてしまうほど食べつくします。
実際、スミレは毎年生えるところが違います。前は家の西側、その後は東側、今年は排水溝の中、といった具合です。
また、山椒は実が落ちてあちこちに芽が出ています。ところが、小さいうちに産卵されると、力がないために食べつくされて枯れてしまいます。そのため、年々生えている場所が違うようです。
(6)おもしろですね。
このほか、ムカゴの葉が好きなのもいます。黒くて大きい、きれいなチョウになります。ムカゴを撮っているときに気が付くことがありますが、私が見てもドッキリする色合いと大きさなので、ここに載せるのはやめます。
(7)代わりに、最近ブログに載せたチョウをおさらいしておきましょう。
まず、多摩川のくさむらで遭ったチョウです。名前は、教えてくれませんでいた。
つぎも多摩川で遭ったチョウです。名前は、図鑑によると「アオスジアゲハ」です。
最後に、庭によくいるシジミチョウです。名前は、図鑑では「ヤマトシジミ」というのがいちばん近いようです。小さいですけど、優雅です。
では、きょうはここで。
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