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SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ピースワンコ についての週刊新潮と女性セブンの記事

2018-12-07 21:21:59 | まじめな話
12月4日の朝(日本時間では12月5日付です。)メールアプリを開くと
「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」から「ご署名いただいた方々及び賛同団体の皆様へ」というタイトルのメールが届いていました。



このネットワークは、その名の通り1つの団体ではなく、複数の保護団体が名を連ね共同で運動をしています。
現在76の動物保護団体やレスキューグループと570名余の個人が賛同をしているとのこと。

2017年3月にネットワークの中心となる複数の団体がピースワンコ の母体であるピースウィンズジャパンに宛てて
保護犬の避妊去勢処置をしないことなどについて回答を求める公開質問状を送付しています。
この公開質問状の件が、私がこのネットワークを知ったきっかけでした。

ネットワークの活動自体は5年前からで、広島県やピースワンコ に対して質問状や要望書の提出が行われています。

残念ながらピースワンコ 側が、対応を変えることはなく現在に至ります。

そして今回、上記のメールを受け取ったわけですが
メールの内容は「同ネットワークとしてピースウィンズジャパンを動物愛護法違反で告発しました。」というものです。
「弁護士を交えて検討を重ねた結果、11月26日付けで動物愛護法違反として広島県警福山北警察署に告発するに至りましたことをご報告申し上げます。」
という内容が記されていました。

その後、福山北警察署への告発は、12月6日正式に受理されたと報告されています。

さらに、もうすでに多くの方がご存知である週刊新潮と女性セブンへの記事掲載の件も告知されていました。

週刊誌2誌の内容は今年の9月に週刊新潮に掲載された内容とほぼ同じですが
犬たちが置かれている惨状がより具体的に表現されていることと、会計報告の内容についても言及されています。

そして、このことについてピースワンコ が自サイトにて声明を出しています。



声明文の中では
「記事は、私たちの活動に疑念を生じさせようとする意図に満ちたものであり、たいへん残念です。」と述べられています。

しかし、疑念を生じさせているのは週刊誌の記事ではなく、寄せられた質問や要望に回答をしないことや
団体が発している矛盾に満ちた言葉であると私は感じます。

同じく声明文の中で「1人で200頭飼育と言われているが、現在はスタッフが100人以上携わっていて
1人当たりの頭数は平均26頭です。」
とあります。

本当に毎度のことなのですが、この団体はご自分の言葉の中ですでに「アウト!」を出しています。

1人当たり26頭の犬の世話、常識で考えておかしいですよね?
それをあたかも「行き届いた環境」のように大威張りで発表すること自体が完全にアウトです。

さらに「神石高原町の保護施設と全国7カ所の譲渡センターで1日30〜40人のボランティアがいる」と書かれていますが
保護施設は確か3つあって、他の7カ所のセンターと合わせると10カ所で30〜40人。
1カ所あたり単純に平均すると3〜4人ですよ。

それも交通の便の悪い広島の保護施設と都内のセンターとでは、ボランティアの集まる数も違うでしょう。
大きな問題となっている広島の施設に満足な数のボランティアがいると考えるのは難しいです。

そして週刊誌の記事の中で最もショッキングな「犬同士の殺傷事故」については
ピースワンコ が支援者に宛てて送った手紙の中ではっきりと認めています。

「人に愛情を注がれたことがない環境で育った野犬の保護犬の一部が、人の目の届かない早朝などにケンカをし
死に至るケースもありました。」
と書かれています。

野犬は人に愛情を注がれたことがないからケンカをして死に至るのではありません。
生き物としてあってはならない環境に強制的に置かれたことによるストレスから、そのようなことが起こるのです。

以前にも書きましたが、NHKの「クローズアップ現代」でピースワンコ が取材された時の映像だけで
今回の週刊誌で報道されていることの裏付けは十分に取れています。

個別の食器すらなく、大きな洗面器にたくさんのフードを入れて部屋の真ん中におくだけ。
あの光景だけで、弱い犬は食餌にありつけず、ストレスの溜まった犬同士の喧嘩を呼び起こし
逃げ場がないために死に至ることもあるだろうと容易に想像がつきました。

告発の中では「犬がごはんを食べたかどうかすら把握できていなかった」という文言も目にしましたが
NHKで放送された内容だけで「うん、あれでは把握できないよね」とすぐにわかります。


またピースワンコ は11月末時点で今までの犬の総保護数は4805匹と発表しています。
対して譲渡した犬の数は1258匹。単純に計算すると施設に残っている犬は3547匹のはず。
10月末時点での犬の数は2662匹と発表されており、大きな乖離があります。
毎週平均30匹の犬を引き取っているとも発表されているので、11月に120匹増えたとしましょう。
そして毎月50〜60匹が譲渡されているとのことなので、仮に60匹減ったとして、差し引き60匹。
10月末時点の数字にプラスすると2722匹。

前述した施設に残っているはずの3547匹との差は825匹となります。
これは自然死する犬の数では有り得ません。
このことについても、再三質問されていますが、ピースワンコ からの回答は全く有りません。


他にもたくさん言いたいことがありますが、ピースワンコ の1番の問題は
とんでもない数の犬たちが、生き物としてあるまじき環境で心身共に虐待を受けているに等しい状態であること。
その結果、何百という数の犬が残酷な命の落とし方をしていることです。
これこそが、今回「動物愛護法違反として告発」をしたポイントです。


このブログでは以前にも、ピースワンコ のことについて何度か書いています。

私がピースワンコ 問題に黙っていられないわけ

ピースワンコ ジャパン。週刊新潮告発記事の件

PWJ、狂犬病予防法違反疑いで捜査の件

PWJと週刊新潮



ここに来てくださる方にとっては何度も聞いたことのある話題ですし
私などよりもさらに詳しくご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。

一方で、ピースワンコ のことをきっかけにして保護犬に関心を持ったという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方々に「ガス室で処分さえされなければ犬を保護したことになる」と思って欲しくないのです。

このブログではできるだけショッキングな言葉や表現を使わずに、今回のことを説明してみました。
他の方にピースワンコ の問題を伝えたいときなど、ご利用いただければ幸いです。


「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」のサイトです。

ご賛同いただける方は上記から署名も可能ですので、よろしくお願い申し上げます。

ボチボチ復活中

2018-12-05 20:23:42 | 飼い主の日常
ボチボチ復活中というのは私のことで、ニコはすごい勢いで回復中です。

一昨日はニコの歯石取り、昨日は私の折れて唇にめり込んだ歯の除去手術。

私の歯の処置は局所麻酔と鎮静剤を使って行われたのですが
当日の早朝3時にニコがピーピー鳴いて起こしてくれたので
しっかり寝不足だったため、鎮静剤がものすごく効いて熟睡してる間に終わりました。

点滴が始まって、ウトウトしたなと思ったらオットに声をかけられて
「さあ帰るよ」と言われて「ぃえええええっ?!」とビックリしましたよ。

でも先生から予告されていた通り、処置後は前よりもさらに腫れ上がり
しかも麻酔が切れたら、予想以上に痛かったですよ。

そんなわけで昨日は帰宅後、完全にダウンしておりました。
今日は痛みはかなりマシ、腫れも少し引いて、最初に書いた通りボチボチ復活中。

これは昨日のニコ。

「なーに〜?」

向かって左側の頰がちょっと腫れています。
でも今日はもう腫れも引いていつも通りの顔になりました。

あ、早朝3時にニコがピーピー鳴いた時「痛い?痛み止め飲もうね」と薬を飲ませたのですが
30分経っても鳴き止まなくて「もしかしてお腹空いてるのか?」とバナナを食べさせたら
ピタリとピーピーが止まって眠ってくれました。

手術当日の夕ごはんは少なめにしてくださいという先生からの指示通りにしたら
お腹が空いて目が覚めて辛かったらしい。ニコらしいです。


《お知らせ》
12月6日発売の週刊新潮と女性セブンで取り上げられたピースワンコジャパン の件
私も今まで何度か書いて来たので、今回もまたちゃんと書いておきたいと思います。
いろいろ整理したいこともあるので、明日以降に。



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ニコ無事帰還

2018-12-03 21:04:06 | ニコとニヤの日常
今日は予てから予定していたニコの歯石取りの日でした。


「あ〜、あれねえ。あたしもやったよね、3月だったっけ?病院に置き去りにされて最悪だったよねー」

ごめんよ。ニヤの時はすぐにナースさんに預けて帰ってきたんだけど
今日はニコをケージのところまで連れて行ったから、余計に置き去り感が強くて
「あ〜これは心細いよねえ。ニコもニヤもごめんよ」と思って辛かったよ。


「まあ、そういうわけで今日のあたしは一人っ子気分満喫だけどね」

でもおかーさんが1日中ソワソワしてるから、一人っ子気分でもあんまり楽しそうじゃなかったよね。

ニコも抜歯しなくてはいけない歯が一本あって、その処置に時間がかかったので
予定していたよりも、迎えに行く時間が遅くなったんですよ。

歯石の他に後ろ足の付け根あたりにあった脂肪腫も取ってもらうようお願いしたので
その処置もあったので、朝の8時に預けに行って、家に帰ってきたのは夕方の6時でした。

その間、ずーっとソワソワどきどきしていたので、たいへん疲れました。
自分の病院のためにあっちこっち行く方がずーっと楽。


現在のニコ。

脚の付け根に「毛刈りの窓」ができています。

迎えに行った時、ニコの吠える声が聞こえたのですごくホッとしたのですが
「感動の再会!」と思ったら、頭はまだボーッとしてたようで、なんだかスルーされた感じでした。

なんだよー、おかーさん的には「ニコ、奇跡の生還!」(大げさです。はい。)くらいの気持ちだったのに。

でも車に乗って、持参したチキンスープの煮こごりを出したらすごい勢いで平らげて
食べ終わったら気持ちがシャキッとしたのか「あ!おかーさん!おかーさんじゃない!」て感じで
スリスリして来ました。あーホッとした。

ニヤの時は持参したスープも「いらない」という感じで心配させられましたが
ニコは食欲に関してはいきなり平常運転で「さすがだね」という感じでした。


「あたしはニコちゃんよりもずっと繊細でデリケートだからね〜」

まあ「そういう面もある」わね。

取り敢えず、大仕事がひとつ終わって肩の荷が下りた気持ちです。

明日は私の「めり込んだ歯のカケラ摘出手術」ですが、これは自分的には全然なんてことありません。
絶食だって、ニコの絶食に比べたら自分の絶食なんて楽勝楽勝。

でも抜歯が必要だったり、ニコニヤに嫌な思いをさせたことは
なんかもう申し訳ないなあ、悪かったなあという気持ちで胸が痛いです。

犬のケアをするの、本当に難しいです。



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イタ怖い話

2018-12-01 15:24:00 | 飼い主の日常
数日続いた雨も止んで、久しぶりに公園に散歩に行けました。

雨のせいで気温が下がったこともあって、公園の木が少し紅葉していました。

「あんまり変わったように見えないんだけど?」

まあ南カリフォルニアの紅葉なんてそんなもんだよ。
って言うか、ニヤは犬だから赤と緑の区別つかないし、紅葉でもわからないよね。


こっちの方が紅葉具合がわかりますね。

「おかーさんがニコの方が色合い的に調和するって言ってた」

数日ぶりの公園が嬉しくてはしゃぎまくるニコ

「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

雨上がりは匂いも普段と違って新鮮だしねえ。


「で?何がイタ怖い話なの?」


そう、ここからが本題。

痛々しい話が苦手な方はここから先は止めといてください。
でも「別に大丈夫だよ〜」と言う方にはたいした話じゃないかもしれません。


私の歯の話です。

先日書いたように、2週間弱前に転んで顔を打って前歯を折った私ですが
かかりつけの歯医者さんに行って診てもらい「クラウンで大丈夫でしょう」と診断してもらったことは書きました。

その後、今週になって再診。先週はまだ腫れが酷くてレントゲン撮っただけで処置は何もしなかったからね。
再診したら「念のために神経治療が必要かどうか確認するために専門医に行ってCTを撮って判断しよう」と言う事になりました。

歯が途中で折れてしまってるから当然神経も傷んでいるわけですからね。
(でも折れた歯自体は全然痛くありません。)

で、再診した同じ日に別の場所でCTを撮ったら、そこに意外なものが写っていました。


それがこれ。せめて目印だけでもラブリーなピンクにしてみましたが、わかります?



なんと!

折れた歯のカケラが見つからないなあと思っていたら、上唇の内側に刺さって埋もれておりました!
最初に唇の外側を縫ったお医者さんも、かかりつけの歯医者さんも想定外で見落としていたんですねえ。

見つかった時点で、転んだ日から8日経っておりました。

「なんかいつまで経っても痛いなあ、って言うか痛みが酷くなってる気がするんだけど」と思ってたら
そういうことだったのか!

で、これを処置するには口腔外科に行かなくてはいけないということで
かかりつけの歯医者さんが専門医を紹介してくれたのですが、そこは私の保険ではカバーされないところで
(アメリカの健康保険は複雑怪奇でものすごくストレスフルなんですよ)
ものすごく面倒くさい電話のやりとりを終えて(あ、私じゃなくてオットがしたんですけれどね)
ようやく、金曜日に口腔外科の先生に診てもらうことができたんですよ。

麻酔のための絶食や投薬の準備があるので、結局この刺さった歯を取り出すのは次の火曜日になります。

月曜日はニコの歯石取りで、火曜日は私。

この上唇の内側に埋もれているカケラを取り出して、傷が回復したらようやく歯の治療が始まります。

今は無表情で何も喋らずにいると痛みはほとんどないのですが
笑顔を作ったり、しゃべる時の口の形によって突発的に痛むので
できるだけ静かに過ごしています。

英語のF、P、Vの音が全然出せなくて、しゃべるとフガフガ間抜けな感じになるのよね〜。


皆さんも、今後万が一転んで前歯を折ってしまうような事態に遭遇した時には
破損した歯が見つからないときには、口の中も念入りに探されることをお勧めしますよ。





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「月曜日はニコって、何それ!?」