goo blog サービス終了のお知らせ 

SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

動物愛護法とペット業界

2020-07-14 23:46:17 | まじめな話
先日「宿題にとりかかり中」と書いた動物愛護法改正に伴う数値規制の件は無事書き終えました。

動物愛護法の改正は昨年2019年に行われたんですね。
で、今回は法の改正に伴って、その詳細を定めた「省令」の改正。
その辺の流れは宿題の記事に書いたので、アップされたらまたリンクします。



思えば、前々回の2012年の動物愛護法改正の時には、パブリックコメントの文案をブログにアップしたり
dog actuallyにも「パブリックコメントに参加しよう!」みたいな記事を書いたりしてたなあ。

でも2019年も今回も、SNSなどで流れは追っていたけれど積極的に参加はしていませんでした。
一番の理由は手が回らないからなんですが、2012年と比べるときちんとした情報が増えたからね。
杉本彩さんや浅田美代子さんが、団体として活動されるようになって分かりやすい情報発信をされていて
日本の動物愛護(この言葉はあんまり好きじゃないんだけど)もゆっくりだけど良い方向に進んでいるなあと感じます。

が!

「が? また何か文句があるの?」


あるある、文句大アリ。
オオアリクイ


今回の「数値規制」というのは繁殖業者やペットショップなどでのケージのサイズや
出産回数、1日の運動時間などをきっちりと数字で定めようというものです。
数値規制がないと「悪質」「適切」と言った曖昧でふんわりした表現で逃げられて取り締まれないからね。

で、担当の省である環境省に「これが適切な数字です」と『犬猫適正飼養推進協議会』という団体が
具体的な数値を提出したんですが、これがまあひどい!
身動きもできないようなギチギチのケージに犬を入れて、従業員1人で50匹の世話をすることを「適切」と呼んでいる。

この協議会は規制される側のペット業界の様々な団体が集まって作っている団体なんですね。

参加団体をちょっと挙げると、ペットフード協会、ジャパンケネルクラブ、日本獣医師会と錚々たる面々。


「獣医さんやケネルクラブがそんなひどいことに賛成するの?」

そうなんだ!文句があるのはそこだ。
ケネルクラブはね、アメリカンケネルクラブAKCもパピーミル規制に反対したりと
完全にあっち側の団体だからJKCが同じ感じでも驚きはないけどね。

ペットフード協会も、牛耳ってるのは大手企業だろうから、これも驚きはない。
驚きはないけれど、腹立たしいことには違いない。

それにしても日本獣医師会ですよ。
8歳まで回数制限なしで出産させようとするのを獣医師会は「適切」と呼ぶのか!?😡 
いくら獣医師会が大企業のバックアップを受けているとは言っても、これは酷いよね。

ちなみに『犬猫適正飼養推進協議会』の会長はマース・ジャパンの副社長です。
マースと言えば......ロイカナやピュリナのメーカーですね。
なんかな〜、これだけでも「あ〜あ😩 」って感じですよねえ。

こういうこともね、国民は念頭に置いておくことが大切ですよね。
規制とか法律とか、とっつきにくくてややこしいけれど、注目しておかなくてはいけない。

「注目しといてね」

皆さま、まだまだお気をつけて

2020-05-26 23:32:48 | まじめな話

「おかーさんはお散歩の時顔を隠してます。あれじゃオヤツが食べられないよ」

散歩の時のマスクが暑いのと息苦しいのとでたいへんな時期になりましたね。

なんだか世界的に「やれやれ、ちょっと落ち着いて来たかな」みたいな空気が出始めていて
「いやいやいやいや、治療薬もワクチンも無いんだし、何も変わってないだろう」と
1ヶ月前とは違う種類の怖さを感じるようになって来た今日この頃。

暑くなって来たら一気にマスク着けてる人が減りましたからね、うちの近所。

ところで、少し前に自分が書いたコロナ関連の記事のリンクをやたらと貼り付けましたが
この1ヶ月「これでもか!」ってくらいに各国のケネルクラブ、大学の獣医学部、獣医師会、政府機関、
それからニュースメディアの新型コロナウイルスと動物に関する情報を読みまくっているので
新型コロナと犬については、結構知識が貯まりましたよ!

犬と暮らしている人に知っておいて頂きたい情報では、最初の犬の感染例として報告された香港の2匹の犬、
犬のウイルスと、陽性反応の出ていた飼い主のウイルスを遺伝子配列分析で比べたところ
同じウイルスであることが判ったそうです。

つまり、飼い主から感染したことはまず間違いないだろうということ。

その後アメリカでパグが1匹、オランダでアメリカンブルドッグが1匹、感染が確認されています。
彼らも飼い主から感染したと考えられています。
パグはゼーゼー言う呼吸器症状が出ていたそうですが、現在は元気になっています。
オランダのアメリカンブルは残念ながら深刻な呼吸障害のため安楽死処置が取られました。

香港の犬はポメラニアンとジャーマンシェパードで どちらも症状は出ていませんでした。
素人考えですが、パグやブルドッグという短頭種だったことは関係があるんだろうか?という疑問が湧きます。

で、こういう「犬が感染した」という話を聞くと心配になる方もいるかもしれませんが
現時点で世界中でCOVID-19と確定した人は約560万人、犬は4匹です。
犬は人間に比べて新型コロナウイルスに感染する可能性はとても低いんですね。
しかもこの数少ない例は全て飼い主からの感染と考えられています。
だから「犬が散歩中にスンスン匂いを嗅いで感染するのでは?」とか
「動物病院に行ったら感染するのでは?」という心配は、まず必要ありません。
愛犬のために一番大切なのは、飼い主さん自身が感染しないことです。

猫は犬よりも感染しやすいようで、しかも飼い主以外に他の動物からの感染もあるようなので
猫さんと暮らしている方は、くれぐれもくれぐれも外に出さないでくださいね。


「おかーさん、知ってることならお答えするから、質問あったら聞いてみて」



日本の皆さまにお願い

2020-03-23 23:46:52 | まじめな話
先日の三連休、ツイッターなどで日本のニュースを見ていて驚きまくりました。

聖火リレーに万単位の人が集まったり、お花見に繰り出した人で公園が混み混みになったり
挙げ句の果てにK1の興行に6500人もの人が入ったり...。

ツイッターとFacebookでも書いたのですが、もし見たことがなければ
ぜひCNN.co.jpとか最新ニュース - BBCニュースなど海外のニュースサイトを見てみてください。
上記2つでなくても、お好きな海外メディアで構いません。
アジアでもヨーロッパでも北米でもオセアニアでも、コロナ対策は日本とは比べ物にならないシビアさです。
(アメリカはかなり酷い対応ですけれどね。州知事によってかなり対応に差があるし。)

リアルに知っている日本の友人や家族はもちろんですが
SNSやブログを通じて知っている皆さんのことが、会ったことはなくても心から心配です。

どうか、ちょっとくらいヒンシュクを買っても徹底した潔癖症の人になって
必要最低限以外はご自宅にこもって過ごしてください。

外出時のマスクや手袋はもちろん、ご自宅に戻ったらできればすぐにお風呂に。
そして言うまでもなく手洗い手洗い手洗い


キッズが道路にチョークで書いていました。いい子だね。

お家の内外のドアノブとか、トイレのレバーとか水道の蛇口、冷蔵庫の取っ手部分なども
除菌シートかアルコールなどでこまめに拭いてね。

お家の中にあるリモコン類、キーボードやマウス、スマホ、タブレットも除菌シートで拭いてください。

しつこいけれど、みんな人混みの中に行かないでくださいね。
って言うか、人混みができないように行政がちゃんと規制してよ!

お花見しなくても死なないけど、お花見の人混みに行くと命に関わるかもしれないんだから。
「私は元気で強いから大丈夫」と思っている人も、軽症や無症状でも他の人に感染させることもあるし
感染した人に持病があったり体が弱っていたりしたら、本当に命に関わるからね。

「海外に住んでる人は大げさ」と言う人もいるけれど、世界基準で言えば今の日本は本当に危ないから。
お花見の人出のニュースは、世界中で報道されて本当にみんな😨 😨 😱 こんな感じだから。


「おかーさんはニコのお散歩以外どこにも行かないよ」

どこにも行かずNetflixやアマゾンプライム三昧の週末ってのも良いもんですよ。
YouTubeで桜の風景を探せば自宅でお花見だってできちゃうよん。

フェイスタイムやスカイプでお友達と話しながら映画やドラマを一緒に観るも良し、
自宅にこもる=我慢だけじゃなく、いろんな楽しみを見つけながら自分や家族を守ってください。



災害時のペットとの避難って自己責任?それは違う!

2019-10-16 23:39:54 | まじめな話
カボチャ重さ当てクイズ実施中。
締め切りは10月25日の記事をアップするまで、です。
ご参加は
このリンク先のコメント欄からお願いします。
ヒントを見てご参加くださいね。お待ちしております。

*******************************************
ツイッターの犬アカウントでこんなことを書いたら
たくさんの方から反応をいただいたので、ここにも載せておきます。

ペットの同行避難について色々ツイートが流れてきます。
犬のプロっぽい人が 「ペットを受け入れろと言うならきちんと呼び戻しと
クレート訓練をしておく責任が飼い主側にもある」 と鼻の穴フンッと膨らました感じの
お言葉が流れてきましたが、そういうアプローチは何もメリットを生まないと思うんだよ。

普段どんなにきちんと訓練が出来ていても、災害で異常な空気、知らない所に連れて来られて
飼い主も周囲の人間も恐怖でピリピリしている、排泄さえままならない、そんな中で動物が
落ち着きのない行動をしてしまうのは当たり前。
普段の訓練が無駄と言ってるのではないですよ。

だけど普段の訓練と災害時の動物の恐怖を一緒にして飼い主の責任云々は別の話。
それにこういう「飼い主も責任を!」という圧力を受け入れてしまって苦しむのは大抵すでに
責任を果たしているきちんとした飼い主。
普段からちゃんとしてない人の所には届かないんだよね。

呼び戻しやクレート訓練の災害時のメリットは「通常時はとても役に立つし、災害時に役に
立つ可能性もあるよ」くらいでいいと思う。
それより普段から災害で避難する時に動物を落ち着かせるための方法をかかりつけ獣医さんと
相談しておくなどが大切じゃないかな。
体質に合った精神安定剤なども獣医師と相談しておくとかね、
現実的な対処方法の選択肢を増やしておく方がいいと思う。
 もちろん大前提は行政がきちんと動物の避難先を確保しておくことです。

「おかーさんから呼びかけたいことがあるそーです」

2011年の東日本大震災の後、政府は避難するときはペットも一緒にとアナウンスしています。
それなのにペットと避難所に行くと断られてしまう。
これってペットを飼っている人の生きる権利を侵害している、つまり基本的人権が守られていない!

真面目で責任感の強い飼い主さんほど、普段から「自助努力でなんとかしないと」と思いつめてしまいがちです。
もちろん自分自身でシミュレーションして対策を立てておくことは大切だけど
基本的な避難所の提供とか、助けを求めた時に受け入れることは行政の仕事です。
公共の福祉、ひいては人命を守るという憲法で保証されている基本的人権の話ですから。

行政も何やかんやとすることがあるので、住民が自己責任を背負いこんでいると
現状のままでいいんだなと認識されてしまいます。
「しょうがないよね」と我慢する人が増えるほど事態は悪くなっていきます。

だから、住民は声を上げる必要があります。
声を上げるって担当の職員さんに噛み付くことではありません。

地元の市長や市会議員などが設けているホットラインなどに電話をして要望を伝える、
同じく市長などのウェブサイトのお問い合わせフォームから要望を書いて送る、
こういうことをたくさんの人が実行することが大切。

市長や議員にとって直接の票につながる有権者の声って大切なんです。使わない手はありません。

今の日本は行政がお粗末で、国民は自己責任という言葉を背負いこみ過ぎているように見えます。
行政のお尻を叩けるのは国民です。


「日本人も日本の犬もがんばってー!」



サイレンサー付き名札

2019-08-12 23:51:11 | まじめな話
注文していたサイレンサー付きのネームタグが届きました。
サイレンサーなんて言うと大仰な感じですが、このタグの周りの白いのです。

ラバー製だったりシリコンだったりと素材は色々なのですが
要は金属製のネームタグと鑑札などが触れ合ってチャリチャリカチャカチャ音を出すのを防ぐものです。


なんで今さらこんなものを買ったかと言いますと、詳しいことはこちらに書いております。

書いたのは私ですが、お話の内容は生態学と進化生物学の学者、マーク・ベコフ博士がおっしゃっていることなので、ぜひ読んでみてください。

単純に「顔のそばでうるさい音がしたらかわいそう」と言う話ではないんです。
「そうなの?それでカラーまで新しくしたの?」

カラーを新調したのはついで。

「おかーさんが買うカラーって、なんかいつもイカツイ!」

何を言う。イカツイカラーと言うのは、触ると刺さるようなトゲトゲがついてるようなのだ。
おかーさんが買うカラーはスポーティと言うのだよ。
だって君達、ラブリーな感じ全然似合わないんだもん。

新しいカラーを付けたらニコもニヤも興奮して動き回ったので写真がブレブレ😅