母は強し

ある駅で、
電車が発車のためドアが閉まりかけた。
そこへ小さい子供を二人連れたお母さんがダッシュ。
しまりかけたドアにはさまれるように滑り込み、自分の体を呈して小さい子供二人を電車に乗せた。

お母さん、すごい・・
しかしキケンです。小さい子供二人も連れてたらなおさら危ない。
でもさすが母親。
ドアにはさまれたまま

「ほらっ！早く乗りなさい」

む～～ん・・・変なところで感心した。
この母親をみて昔のことを思い出した。

私が幼少のころ、うちの母親も同じことをしたのだ。

実家から東京へ向かう新幹線。
子供3人と若かりしうちの母親は新幹線座席を向かい合わせにして落ち着いた。
姉がマンガを買ってくると、ホームへ降り立って売店へ向かう。

しかしいくら待っても帰ってこない。
発車のベルが鳴ると同時に母親は新幹線乗降口へダッシュ。
その辺の事情がさっぱりつかめなかった幼い私は窓の外を見ていた。

すぐに駅員さんが新幹線のドアへと走っていくのが見えた。
しばらくすると姉と母親が帰ってきました。

後々、話を聞くと。真相はこうだった。

マンガを買いにホームの売店へ行った姉は商品に夢中になり新幹線発車のベルに気づかず。
あわてた母親は新幹線のドアに自ら挟まり、姉を呼び戻したという。

母は強し。

いや、強いとかいう以前に小学生の子供（姉）を新幹線ホームにおいていくわけにはいかない（笑）
母親は必死だったんだろうな。

まっ、うちの母親の行動は滑り込みで電車のドアにはさまれたのと訳が違うからね。
命をかけて(大げさ）自分の子供を守ったわけだよ。

やっぱり

母は強し。