木村秀子 Blog

ピアニスト 木村秀子の音楽日記

7月・8月のライブスケジュールです

2018-06-30 21:24:15 | スケジュール
7月・8月のスケジュールです。
どこかでお会いできます様に!

7月

21日(土)大泉学園 in F 18:00~
          DecoShe's Plus Shezoo(P)Yukiko(Dance)Guest 加藤里志(Sax)

22日(金)西横浜 Misty 19:30~
          土村和史(B) 池田アースケ正博(Perc)

23日(土)横浜・港南台CoZAの間 19:00~
          土村和史(B) 池田アースケ正博(Perc)


8月

3日(金)西横浜 Misty 19:30~
瀬戸郁寛(As) 土村和史(B)

7日 (火) 平塚 Pianoforte. 19:30〜
Solo

10日(金) 軽井沢Obsounds 18:00~21:00くらい 土村和史(B)

11日(土) 軽井沢Obsounds 18:00~21:00くらい
          
12日(日) 軽井沢Obsounds 18:00~21:00くらい

13日(月) 軽井沢Obsounds 18:00~21:00くらい

14日(火) 軽井沢Obsounds 18:00~21:00くらい

15日(水) 軽井沢Obsounds 11:30~13:00くらい

17日(木) 高崎 サンガム
          土村和史(B)大澤和樹(Ds,Perc)

18日(金)西横浜 Misty 19:30~
          King清六(Ts)土村和史(B)

20日(月)大泉学園 in F 20:00〜
Novie(vo)

24日(金)東京日本橋Ego Augustin Hakizimana Live Painting
          土村和史(B)Paco Dabo(per) 19:30~

25日(土) 横浜・港南台CoZAの間 19:00~ 
          行川さをり(Vo)土村和史(B)

よろしくお願い致します!




セネガル旅行記11.セネガルの日常

2018-06-26 15:49:47 | セネガル
2018.2.14(水)
昨晩、明け方に帰宅したもののあまり眠れず。
リビングに行くと神エンジニア、ジェジーが居たのでずっとおしゃべりをしていた。
昨日のライブハウスの音響の事、
ユッスー・ンドゥールのPAをやっていた頃の話、
ワッド政権の話などなど。
気が付けばお昼ご飯(といっても3時頃)になっていた。
本日はホワイトチェブジェン。
今、ワールドカップでセネガルの事がいろいろ特集されているが、
セネガルの食事は日本人の口によく合う。

食後、カズとザール宅周辺を散歩する。
近くの空き地では青年たちがサッカーの練習をしていた。
もちろん、足場は砂地だ。

近くではヤギが草を食べに来ている。
          

また、住宅のすぐそばにバオバブの気が沢山生えていた。
写真の横に丸く印をつけたのが人間のサイズで、
木の上には鷲が巣を作っている。

バオバブの実はビタミンやカルシウムも多く栄養価が高い、
これにミルクやピーナッツバター、砂糖、クスクスを混ぜたガラという
スイーツが格別に美味しい。
スペルを聴いたらNgalakhと書くそうな。こりゃ読めないわ。
          ←Ngalakh

さらにブラブラ歩いていると大通りの反対側の広場に人だかりができていた。
行ってみると若者が相撲を取っている。
さらに近くに行くと「賭けるかい?」と言われる。
ここに居る人たちは平日の昼間なのになんで居るんだろう?と思うが、
仕事が少ないので昼間からブラブラする、道端に腰かけてぼーっとする
あるいは家でテレビを見て過ごす人が多い。
でも、一家の稼ぎ頭がいて、ちゃんと家族や親戚に富みを分け与えるので
暮らせていけるという。
分けて貰えなかったらどうなるの?と思うが、
分け合うのが当たり前、そういうものなのだそうだ。

夜、ジェジーはザールバンド初代キーボーディストのダボー宅に行き、
ザールは友人宅に行って留守。我々はリハ室で練習。
音を出すと、あれ?ノイズが無くなっている。キーボードの音もクリアだ。
PA卓をみると横にハンダこてが置いてある。
ジェジーだ!
昨晩、我々が留守の時に接触不良を直してくれたという。お見事。

しばらく練習しているとハーディが「ご飯だよ~」と呼びに来てくれた。
食卓にはガラが置いてある。
晩御飯に甘いもの?とも思うがクスクスが入っているのだから食事なのだろう。
ともあれ、バオバブのジュースから作った本物のガラが食べられて嬉しい。
ありがたや、ありがたや。

続く



明日6月14日(木)は大泉学園in Fへ!

2018-06-13 11:16:13 | information
明日6月14日(木)は大泉学園in Fで「ポール」こと菅野 浩(As)さんと
ひっさびさのDUOです。


彼のサックスは音色が本当に美しくアプローチも優雅。
いつ聴いてもうっとりします。
インエフのお酒と相まってそのウットリ感もきっと倍増することでしょう。

楽しみであります

お勧めですよ!
是非お越しください。
お待ちしています。

6月14日(木)20:00~
大泉学園 in F
☎03-3925-6967
住所:練馬区東大泉3-14-19 津田ビル3F
Charge¥2.000

セネガル旅行記10.ラック ローズへ

2018-06-11 11:43:00 | セネガル
2月13日(火)今日は完全にオフ。ブランチ後にザール、フランス人放送作家のキャロリーン、カズとラック・ローズに行く。
ラック・ローズ(lake rose)はパリ・ダカールラリーの昔の到着地。
今はバマコに戦闘エリアがありルートが変更になったのでラックローズは静かなものだ。
塩の湖。塩分濃度が高く、泳ごうにも沈めなくて浮いてしまう、
セネガル観光名所の一つだ。
1ℓに380から400グラムの塩が含まれている。1930年代までここは海だったが、
砂丘が広がり海が塞がれて出来た湖。
生物はバクテリア(藻)しかいなくて、そのバクテリアが光に反射してピンク色に見える事から
ローズレイク(バラの湖)と呼ばれるようになった。
←どちらかというとオレンジ色だったけど、乾季にはもっとピンクになるらしい。
 ここでは塩が年間24.000トン収穫され、セネガル以外にもマリ、ギニアを始め北欧まで多岐に輸出される重要な産業だ。
出稼ぎに来るマリ人が多いという。
     ←この方もマリ人
 ラック・ローズの反対側の砂丘を散歩する。砂丘には貝殻が沢山あり、かつて海だった事が伺われる。

観光客用にラクダに乗るオプションもあり、その近くは高速道路建設予定となっている。
どうやら今、セネガルは建設ラッシュのようだ。
     ←周辺ブラブラ
周辺をぶらぶらした後、一旦帰宅し、ジェジー、アワ、ハーディーとチェブジェンを食べる。

 夜はキャロリーンのお誘いでダカールのアンスティチュ・フランセでのライブを観に行く。
タクシーを捕まえている間、通りすがりのご婦人に
「あなた、ザール・セックね!この辺に住んでいるの?」
みたいな事を話しかけられていた。やっぱり有名人なんだね。
 アンスティチュ・フランセはダカールの中心部にある。
昼間はビジネス街で賑わっている様だが、夜は静かだ。
          
 ライブ会場外で控えている出演バンドのドラマーが
「ザール、ザールじゃないか!久しぶり!」と声をかけてきた。
アルバートと名乗る彼は8歳の時にザールにドラムを教わったんだって。
ザールがカナダに移住し、しばらくぶりの再会だとか。
彼にとってザールは音楽の父だと言う。そんなアルバートの演奏は素晴らしかった。
客席で観るザールの顔も幸せそうだった。
 ライブ後はヨフ(ダカールの港町)に移動し、食事。
ここでもザールは隣のテーブル席の青年たちに話しかけられる。
青年たちはワガンの知り合いらしい。
食後は夜中1時からBlue Saxo(というライブハウス)に良いシンガーが出るから行かないか?
と誘われたので行ってみる。
 夜中12時半頃に到着し、演奏は1時と聞いていたがなかなか始まらない。
そもそも人がほとんどいない。
こんな夜中に人が来るのかと思っていたが、夜中の2時からぞろぞろと人が入ってきて
いつの間にか満員となる。     
 お目当てのシンガーの前に前座バンドの演奏が始まる。
爆音で耳が痛い、演奏も正直あまり面白くない。うーむ。
時刻は夜中の3時半。我慢できずに外に出てザールを待つが、待っている間に蚊に刺され親指がぷっくり腫れる。
まさに痛し痒しだ。
マラリヤになりません様に。
結局、目当てのシンガーを聴かずに帰宅。朝5:30に就寝。










セネガル旅行記 9.神エンジニア現る

2018-06-01 15:09:55 | セネガル
2018.2月12日(mon)

ブランチにラハを食べる。なんだ、このムニムニした触感は。
美味しいぞ、うん、クセになりそう。
          ←Lakh
セネガルでは女性が出産をした一週間後、親戚を集めて命名式をする時に皆で食べるんだそうな。
オートミールを砂糖とミルクを加えて炊き、レーズン、ヨーグルトをかけてグニュグニュ混ぜる。確かに体に良さそうな味。お茶は定番のケンケリバ。

午後、少し練習したら3時ごろにハディが「チュ」を作ってくれた。
          ←チュ
魚と野菜をコンソメとトマトソースで煮込んだもの。ハディの作るものは全て美味しい。

しばらくするとザールが空港から友人を連れてきた。
レコーディングエンジニアのジェジーさん。
コンゴ出身で、レイ・レマやパパ・ウェンバと仕事をしてきた人。
セネガルには20年以上滞在し、ユッスー・ンドゥールや、チョーン・セックなど、
そこでもトップクラスのミュージシャンのレコーディングを手掛けた
セネガルで1番の技術者で、ユッスー・ンドゥールのワールドツアーでは
2回ほど、日本にも来ているという。
要するに、アフリカのトップスター達と渡りあってきた人。
ミリアム・マケバとも仕事したと言っていたなぁ。
英語がとても上手く、頭の回転も速く、優しい。
しばらく話ていると、その内容から
彼が多くのミュージシャンに信頼されているのが容易に想像できる。
「セネガルの音楽は難しいでしょ。good jobだよ」と彼が言う。
「うん、すごく難しい。でも新鮮だよ。」と答えると
「その考え方も含めてgood jobだよ」と言われた。
ミュージシャンへの対応までも素晴らしい。

ザールが言うには、ジェジーが一旦レコーディングに取り掛かると
止まらなくなり、2日徹夜、3日の午後までにマスタリングを終わらせるという。
12月はミュージシャンのアルバム制作繁忙期だそうで、
セネガル中のミュージシャンが彼を頼って来るから休む時間が無く、
もう一人のスタッフと2人で交代でこなすんだとか。
技術と知識さえあれば、広い場所も多くのスタッフも要らないという。
アフリカにこんなハードワーカーが居るんだ。

しばらくしてハディの絶品夕食。
レンズ豆とジャガイモと牛肉を煮込んだもの。
          
そしてムハムサ。(粒の大きいクスクスにヨーグルト、砂糖、ミルクなどをいれ混ぜたもの。ムニムニした触感)

食事中もずーっとずーっと音楽の話で盛り上がっていた。
アコースティックな楽器をレコーディングする際の
コントロールスペースの黄金比率やら飛行機で楽器を運ぶ際の注意、
タマ(セネガルのトーキングドラム)をサンプリングした話などなど
挙げたらキリがない面白い話を沢山してくれた。

しばらくするとタボー(私にキーボードを貸してくれた、ザールバンドの初代キーボーディスト)がピアニストの友人を連れてジェジーに会いに来た。
          ←ザールバンド初代キーボードのダボーさん
今回、ジェジーはダボーの呼びかけでセネガルに帰ってきたそうな。
「ピアニストが3人いるじゃないか!よし、セッションしよう!」とザールが言い、皆でリハ室へ。

左からザール、ダボーの友人、神ジェジー(ブルーのシャツ)、カズ(ベース)、ダボー(キーボード)
リハ室といっても一軒家の最上階の部屋で、音はダダ洩れだ。
「もう遅いからこの辺で止めよう」とダボーが言ったのは夜の12時。
誰も苦情なんか言って来ない。
セネガル人は大らかだ。

常々思う。人脈は宝だと。
ここで出会った人々は、音楽をやっていなかったらきっと出会えなかったであろう人々。
音楽を続けてきて良かったなぁ。
それにしても、ここの人は皆んな、一旦スイッチが入ると止まらなくなっちゃうのね。

続く。