木村秀子 Blog

ピアニスト 木村秀子の音楽日記

セネガル旅行記14 レコーディング1日目

2018-09-20 20:30:12 | セネガル
2018.2.18

 今日はレコーディングの日。
朝起きて、ふと窓の外を見ると綺麗な色をした知らない鳥を見かける。
なんていう名前だろう?日本にいるのかな?
窓の外には増築している部屋の壁が見える。
セネガルでは建築途中の家でも平気で住んでしまうので、
窓の外に鉄骨むき出しの壁があるのは当たり前の光景だ。
しかしながら、鉄骨が細すぎる。こんなに細い鉄骨で大丈夫なのだろうか?
そんな心配をよそに、綺麗な色の鳥は細い鉄骨の上で悠々と佇んでいる。


スタジオに行くと私が神と崇めているエンジニア、ジェジーが午前中にいろいろとセッティングしてくれていた。

しかし、ザールはレコーディング直前でも関係なく
リハでやった内容をどんどん変更して来る。
その時、良いと思ったものが彼にとって正しいのだろう。
その気持ちはよく分かる。
だから彼とツアーをしていた時は、毎ステージが新鮮でスリリングで、そして充実していた。
でもレコーディング直前でも、そのスタンスは変わらないのか...。
あれだけリハで練習したのにな...。
音楽は生き物だから仕方ないか。


そしてレコーディングしたテイクを皆んなで聞いていると
またしても客人登場。セネガルは客人の出入りが本当に多い。
その後すぐにお手伝いさんのハーディーが
「食事ができたよ!」と呼びに来てくれ、
よく分からないが、テイクを流しながら皆がスタジオ内で踊り始めるという
不思議な光景になっていた。
何だこのレコーディング?楽しすぎるじゃないか!

ハーディーはマフェ(肉をピーナッツバターなどで煮込んたシチュー)を作ってくれていた。

彼女の料理は相変わらず美味しくて
「ネェールナ!」(美味しい!)を連発していてふと気づいた。
セネガル滞在中に覚えたウォロフ語の殆どが食事に関する言葉だったという事を。
同時にセネガルチームも日本語で「オイシイ!」を連発していた。
食事を済ませ、スタジオに戻りレコーディングの続きをしようとしたら
「バキッ」という音がしたので見ると、カズが椅子に座ったと同時に椅子が壊れた音だった。
セネガルに来て随分と太ったんだねぇ。
それ位ハディーの料理は美味しいのだ。
皆んなで爆笑しながら続きを録る。

気がつけばあっという間に時間が経ち、
窓の外には夕焼けが見えていた。


続く




















 

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