1.Invisible Touch
2.Tonight, Tonight, Tonight
3.Land of Confusion
4.In Too Deep
5.Anything She Does
6.Domino
7.Throwing It All Away
8.The Brazilian太字はシングル曲 / 赤字はがくのお気に入り曲
【概要】
ジェネシスは1969年にデビューしたイギリスのロックバンド。
一般的にはフィル・コリンズのいるバンドということで間違いないはず。
70年代はもう一人の有名な元メンバーだったピーター・ガブリエルが
主導しプログレッシブロックバンドとして活躍したが、ピーター脱退後の
70年代後半からはフィルがボーカルを務めるようになり、よりポップ色
を強めていく。
85年にフィルのソロアルバム「No Jacket Required」が全世界セールス
2000万枚の大ヒットし、その翌86年に再びジェネシスとしてリリースした
『Invisible Touch』を今回レビューしてみました。
【おすすめ曲レビュー】
「Invisible Touch」
1曲目を飾るアルバムタイトル曲。おそらくジェネシスの曲で一番有名な
曲ではないだろうか?事実僕もこの曲でジェネシスを知ったから。軽快な
メロディでフィルの独特の声(良い意味でのおっさん声)が心地よい。
この曲からはプログレっぽさは微塵も感じない。シングルとして全米1位。
「Tonight, Tonight, Tonight」
1曲目と180度雰囲気が変わり、怪しいメロディ。プログレっぽさ全開の
ミディアムテンポな曲。ただ聴きにくさはなく、フィルのメロディセンスが
伺える。なにかとクセになる曲。全米3位。
「Land of Confusion」
ポップさとプログレさをちょうどよい具合にミックスしたロックナンバー。
サビメロは80年代の匂いがするほどキャッチーかつクールである。全米4位。
「In Too Deep」
80年代に流行したAOR(Audio-Oriented Rock=落ち着いた大人のロック)
のジェネシス版とでもいうしっとり聴かせるバラード。僕はフィルのこういう
バラードが大好きなのでこのアルバムでも一番好きな曲。全米3位。
「Throwing It All Away」
こちらもしっとり系のバラードでサビでのフィルの声の伸びが素晴らしい。
(山下)達郎さんが得意とするギターカッティング風なギターの音色も良い。
全米4位。
「The Brazilian」
ラストナンバー。今聴きかえすとTM NETWORKの『QUIT30』の組曲のよう
な雰囲気を感じた。これは完全にプログレの世界観になっている。それでも
70年代のジェネシスの曲の難解さに比べればポップな方(笑)インスト曲。
後半になるにつれ楽器のパートが増えていく構成もなかなか。ギターが良い。
【アルバムの感想】
今回上の曲ごとのレビューで書いてるが、この『Invisible Touch』という作品。
全8曲中で5曲がシングルカットされているが、5曲すべて全米TOP10はおろか
TOP5にチャートインしているのがとんでもない!(アルバム自体は3位)
80年代半ばのフィル・コリンズは「世界で一番忙しい男」などと呼ばれていたら
しい。そりゃソロとバンドでここまで大ヒットさせてしまえばそうなるだろう。
僕はすべてのジェネシスの作品も聴いたわけでないので色々といえないが、
このアルバムを聴いたあとに70年代の彼らのアルバムを聴くと完全に別の
人達のものに聴こえる(まあ、当時のボーカルはクセのあるピーターだし)
ジェネシスをもし聴きたいということであれば真っ先にこのアルバムを
オススメしたい。ポップさとプログレさが良いミックスをされてとても聴きやすく
なっている。洋楽初心者にもよい入り口になるはず。
「Invisible Touch」のPVを貼っておきます~興味ある方は聴いてみてね。
ヘビーローテーションで聞いてました
機械仕掛けの竜が蒸気で重たく動いてるイメージです
最近、題名をやっと見つけたのでこちらにもたどり着きました
POP路線のアルバムでこのインストは異色ですよね
トニーバンクスの趣味的な一曲かなと思ってますw