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1.ハチミツ
2.涙がキラリ☆
3.歩き出せ、クローバー
4.ルナルナ
5.愛のことば
6.トンガリ'95
7.あじさい通り
8.ロビンソン
9.Y
10.グラスホッパー
11.君と暮らせたら
1995年9月リリース
【概要】
今年でデビュー24年を迎えたロックバンド・スピッツ。
ボーカルの草野マサムネ。ギターの三輪テツヤ。ベースの田村昭浩。ドラムの崎山龍男。
4人ともが全員1967年生まれで同級というのは珍しいような気がする。
90年代中盤にMr.Childrenとともに大ブレイクを果たし、以後精力的に作品を生み出し
続けている。そんな彼らの6作目となるオリジナルアルバム『ハチミツ』を取り上げます。
【気になる曲レビュー】
「ハチミツ」
・・・クリーントーンのギターのイントロから始まる1曲目。良い意味で思い切りシンプル
なメロディとサウンドメイクが爽やかさでいっぱい。マサムネさんの声も(当たり前
だが)優しい。
「涙がキラリ☆」
・・・シングル曲。なんと平成7年7月7日にリリースされたスリーセブンな1曲(笑)
僕がスピッツを最初に知った(というか意識した)記念すべき曲で彼らの曲では
かなり上位に来る曲だ。前曲とうってかわりかなりロック色が強めだ。メロディ自体
はシンプルだが、よく聴くとベースラインがかなりうねっていて複雑なのが面白い。
とにかく珠玉のメロディ!名曲!
「歩き出せ、クローバー」
・・・この頃のスピッツの曲に特に言えることだが、いかにもアルバム曲っぽいのだが
まったく飽きさせることがない魅力があるこの曲。今聴くと90年代の匂いが見え
隠れするがまたそれが良い。
「愛のことば」
・・・シングル曲にしても売れただろうと思う1曲。サビメロはやはり秀逸。マサムネさん
の声はやはり唯一無二だな、と改めて感じてしまった。切ないギターソロも曲に
よく合っている。そして相変わらずうねるベース、かなりの仕事っぷり。名曲。
「トンガリ’95」
・・・アルバム中では激しめなロックナンバー。サビで「とがっている~♪」と連呼する
のが一般的なスピッツのイメージと違い面白い。「とがっている~♪」と歌うマサムネ
さんの声がとがってなくて優しいんだよなぁ。
「あじさい通り」
・・・イントロのメロディが誰かの曲に似てる・・・・けど思い出せない。曲の雰囲気が
少しダークで、乾いた音が印象に残る。クセになるタイプの曲だねこれ。
「ロビンソン」
・・・シングル曲。マサムネさん曰く「なぜこんなに売れたかわからない曲」だそうな。
しかし当時のチャートでは超ロングヒットし、結局はスピッツ最大のヒット曲とな
った。モノクロで少しボヤケたPVもよかった。当時中学2年生だった僕はこの頃
生意気にも父や叔父の影響から洋楽にハマり出していた時期でスピッツのこと
は知らなかったが、その父が「スピッツのこの曲いいな!」としきりに言っていた。
説明はなにもいらない、サビの切なさと甘酸っぱさ全開のメロディと歌声で彩られ
た永遠の名曲だろう。
「Y」
・・・アコースティックギターが優しく響く、応援ソング風な1曲。「空も飛べるはず」が
主題歌だったドラマ「白線流し」の挿入歌でもあった。アルバム中一番静かな曲。
「グラスホッパー」
・・・アップテンポなハードロックナンバー。サウンドはかなり無骨な感じで後期ビート
ルズを彷彿とさせるオルガンや逆再生音などを使うなど、スピッツの曲の中でも
かなりハードな部類に入るのではないか。マサムネさんの歌声もあえて抑揚を
あまり効かさないで歌っているようにも感じる。素直にかっこいい。
【アルバムを通しての感想】
今回、私的なことだけどウォークマンの曲を管理するソフトを変えて快適になったことで
(SONY製の「X-アプリ」を使っていたが駄目すぎてフリーの「Music Bee」に鞍替え)
音楽をまた改めて聴く楽しさを感じることができ、たまたまこの『ハチミツ』を聴いてみたら
とてもよかった。個人的にスピッツのアルバムでは『とげまる』が一番お気に入りだったが、
『ハチミツ』が入れ替わりでスピッツマイベストになった。
やはりスピッツ最大のヒット曲「ロビンソン」、ミリオン寸前ヒット「涙がキラリ☆」を擁し、
アルバム曲も名曲がかなり多いので、アルバム自体も最大のヒット作になったわけか。
おそらく僕はスピッツに関していえばそこまで大ファンということでもないが(アルバムも
6~7枚しか持ってないし)やはり90年代中盤~後半の彼らの曲はほとんど聴いていて
すべて好きなったし、やはりマサムネさんのあのなんとも形容しがたい歌声がたまらない
わけです。
一般的なイメージは「優しいロックバンド」という感じだろうが、ところがどっこい、
各アルバムにはけっこうダークで激しい曲もあったりする。スピッツは4ピースロックバンド
である。下手するとあのミスチル(『(an imitation)blood orange』とか)よりもハード
な音作りをしてくることもある。かなりやんちゃな人達でもある(笑)
そんなスピッツの90年代を代表する傑作の1枚だろう。