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ZARD 『TODAY IS ANOTHER DAY』 - アルバムレビューvol.86

2015年05月27日 15時43分55秒 | ZARD


1. マイ・フレンド
2. 君がいたから
3. サヨナラは今もこの胸に居ます
4. LOVE~眠れずに君の横顔ずっと見ていた~
5. DAN DAN 心魅かれてく
6. 眠り
7. 心を開いて
8. 突然
9. 今日も
10. Today is another day
11. 愛が見えない
12. 見つめていたいね


1996年7月リリース


 


【概要】


今から8年前の2007年5月27日にZARD坂井泉水さんが亡くなりました。
もうあれから8年も経つなんて信じられないし、時が経つ早さを嫌でも実感させられ
ますね。あの時は僕も25歳だったし、若かったねぇ(遠い目)


そんなZARDの1996年の7枚目のオリジナルアルバムである
『TODAY IS ANOTHER DAY』を今回レビューします。


 


【気になる曲レビュー】


「マイフレンド」
   ・・・いわずと知れた大ヒットシングル曲。ロック色が強くまだこの頃はZARDはバンド
     という認識でいたのだろうか。演奏がバンドっぽくても坂井さんの清涼な歌声で
     嫌でも爽やかになるのはいかにもZARDだ。アニメ「スラムダンク」の最終期の
     エンディング曲でもあるためその印象も強い。
     ZARDの3曲あるミリオンヒットシングルのうちの1曲。


「君がいたから」
   ・・・FIELD OF VIEWに提供した曲のセルフカバー。FOVの浅沼さんの声もとても
     爽やかなので坂井さんがセルフカバーしても違和感がまったくない。FOV版は
     もっとアップテンポだが、こちらはしっとり系だ。名曲。


「サヨナラは今もこの胸に居ます」
   ・・・95年リリースの16thシングル曲。かわいらしいポップなメロディで音数も少ない
      ためかシングルとしては個人的に地味な部類に入るがアルバムに収録される
      とちゃんと聴ける。要所のギターリフが90年代っぽさを感じる(懐かしい)


「DAN DAN心魅かれてく」
   ・・・この曲もFIELD OF VIEWに提供した曲のセルフカバー。FOV版は言わずもが
     なアニメ「ドラゴンボールGT」のオープニング曲として大ヒットした。セルフカバー
     ではさらにボーカルキーが上げてあるように感じる。坂井さんが歌ってもやはり
     違和感が全然ない。曲タイトルもなかなか面白い。中学生時代を鮮明に思い出さ
     せてくれる。


「眠り」
   ・・・坂井さん自ら作曲しているバラード曲。初期のZARDのような少しだけダークな
     雰囲気も見え隠れする。イントロのギターフレーズが特徴的。アルバムの中間に
     配置されているので小休止の意味でも心地よく聴ける。


「心を開いて」
   ・・・96年にリリースされた18thシングル曲。個人的にZARDマイベスト2位の曲が
     この曲。「ポカリスエット」のCMソングとしてタイアップされており、恐ろしくベスト
     マッチしていた記憶がある。この曲は本当にシンプルでなんといっても主旋律を
     奏でるピアノの音が耳に残る。凝ったアレンジがされているわけでもないが、
     歌詞とメロディの良さがとにかく素晴らしい。「マイフレンド」に続きオリコン1位も
     記録している。名曲中の名曲だろう。坂井さん、素晴らしい曲をありがとう。


「突然」
   ・・・なんとFOV提供曲のセルフカバー3曲目。FOVの最大のヒット曲でもある。
     前曲と同様にFOV版が「ポカリスエット」CMソングであり認知度もかなり高い。
     コーラスに楠瀬誠志郎が参加している模様(「ほっとけないよ」の人)。
     やはり浅沼さんの声が爽やかであるので坂井さんが歌っても違和感がない
     (って何度目だ、これ言ってんの・・・)


「TODAY IS ANOTHER DAY」
   ・・・アルバムタイトル曲。2006年の『GOLDEN BEST』にも収録されている人気曲。
     アニメ「YAWARA」のTVスペシャル版の主題歌でもあった。 シングルカットしても
     売れたんじゃないかと思う。「心を開いて」の雰囲気に似てるが、坂井さんの
     ボーカルがより優しく聴こえる。 


「愛が見えない」
   ・・・このアルバムにはなんとなく合わない(笑)ダーク寄りのロックナンバー。
     15thシングルでもあり、派手なホーンセクションとBメロの早口が印象深い。
     作曲はPAMELHAの小澤氏。「この愛に泳ぎ疲れても」と双璧のロックナンバー
     だろう。


 


【アルバム全体を通しての感想】


1996年のZARDを総括できる優秀なアルバムだと思う。この頃のアルバムからアルバム
のみでの新曲は少なくなり既存曲が多くなるのだが、当時は単に嬉しかったが、今は少し
だけ引っかかる(笑)


作曲もこの頃は織田哲郎氏のものが多く、彼らしい心地よいメロディに坂井さんの詞が
乗っかり、あの優しい声でリスナーの耳に届く。素晴らしい時代だった、と思う。
ビーイング全盛からは少し過ぎていたが、坂井さんもFIELD OF VIEWやDEENなどの
同じビーイング系のアーティストに作詞提供をし、自らもセルフカバーを多くしていた。


特にこのアルバムでは3曲ものFOVの大ヒット曲を惜しげもなくセルフカバーしている。
3曲ともに彼女らしいカバーであり、浅沼さん同様爽やかさ全開である(これ言うの4回目)


そしてこのアルバムでは他のZARDのアルバムとは違う点がある。
それは、ジャケット。他のZARDのアルバムは坂井さんの顔のアップ(もしくは全身)
がほとんどであるが、このアルバムはどこかの波止場でによ~く目を凝らすと
カメラを構えた(?)坂井さんが写っているのがわかる。なぜにこのアルバムだけ
こういうジャケットになったのか、わからないが、珍しい。


僕はZARDの中でも特に96年~98年のシングル曲が大好きですべて名曲だと
信じて疑わない。「心を開いて」がZARDマイベスト2位と前述しているが1位は
翌97年新年リリースのシングル「Don't you see!」である。またこの曲は
オリジナルアルバムの収録がないため、別の形でレビューしたい。
(基本、このブログでは【オリジナルアルバム】をレビューしている、一部例外はあるが)


と、色々書いたがすでにこの世にいない坂井泉水さんの歌声もずっと聴き続けて
いきたいと思い、今回のレビューを書きました。聴いたことのない人はぜひとも
聴いてみてほしい。 


 




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