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タイムラプス・フォトグラファー 岡 浩一郎
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海外遠征に最適なH300ドーリー用のおすすめ三脚

2019年05月14日 | 日記

2019年4月に新発売となったH300ドーリーは三脚1本に設置できる超軽量小型ドーリーで、発表直後から多くのお客様からお問い合わせを頂いております。 長さが30cm程度のレールで倍のレールスライド量を実現する特殊なHドーリーは、従前のH350、H400時代からも、山岳登山撮影、海外遠征などされる方にご支持を頂いて参りましたが、H300は更に短くしかも構造を大きく変更して大幅に軽量化に成功した製品で、従来のH350の2.3Kgに対して1.6Kgしかありません。わずかな違いのように見えますが実際に持ってみるとその軽さに驚かれることと思います。

さてHドーリーの使用に当たって従来より配慮しなければならない事が搭載する三脚の剛性でした。従来のH350ドーリーでも同じだったのですが、このH300もやはりカメラをレールの端に移動した時に若干沈みます。(カメラの緑色の水準器の水平線がレール端では黄色くなる) 良く調べてみるとこれはドーリーの剛性の問題ではありません。三脚の雲台部分のたわみです。

手持ちの色々な三脚約10台で試しましたが、雲台を取ってダイレクトに取り付けると最終的にレール端5cmまでは緑色で耐えられる事がわかりました。どの三脚も雲台を取ってもその下が三脚と完全に一体固定されていないので、たわみは僅かですが残るのです。

このたわみ問題を解決してくれる三脚を色々探しましたが、お勧めはGITZOのシステマティック・シリーズです。高価な三脚ですが遠征先で使用するのですからカーボンを選択し、サイズは3型が最適です。その結果は驚きで、たわみは皆無です!

写真(室内で実験中の写真でごちゃごちゃして見にくくてすみません)はGITZOシステマティック・カーボン3型にマンフロットのレベラーを取り付けてH300を載せたものです。H300に雲台を付けてカメラだけ搭載(X3pt-Terminatorは延長ケーブルで接続してバッテリー内蔵のエンジンとして使用)したものと、X3pt-Terminatorごと載せたものです。スライダーとしてだけのモーションで使う場合はカメラだけ載せた方が風の影響は受けないしGOODです。どちらもレール端でも水準器は緑のままです。

 

 

 

 

このドーリーと三脚の組み合わせは間違いなく海外遠征のベスト機材だと思われます。エレベーターが付いている三脚はどうやってもたわみが残ります。三脚トップがフラットで3/8ねじだけが付いているのが理想で、システマティック・シリーズがまさにその要求に応えてくれます。



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