タイムラプスいろいろ

タイムラプス映像への飽くなき追求


タイムラプス・フォトグラファー 岡 浩一郎
www.skypix.jp

タイムラプス「知られざる小海の自然」(全6部作)

2019年05月31日 | 日記

 長野県小海町で一年間にわたりロケを続けて来た「知られざる小海の自然」全6編がすべて完成しました。 制作には一年の間、朝から晩まで約50日間にわたる総撮影日数を要しました。 この作品は、小海町のご依頼で小海町の観光PRのツールとしてタイムラプス映像で制作することになったもので、小海町と小海町観光協会の皆さんのご協力で、大変思い出深い大作を完成する事ができました。

以下は既に公開済みの全6編の一覧です。 YouTubeとVimeoの両方で公開しています。 8Kで制作しておりますので、最大8Kで鑑賞することができます。 YouTubeはリンクしたURLをクリックしてご覧ください。

 

Ⅰ. 秋の彩り編                 

https://www.youtube.com/watch?v=qq1Utnsp7ZQ&t=74s

Ⅱ. 氷結の厳冬編              

https://www.youtube.com/watch?v=MLx_UIXlcOc

Ⅲ. 燃える新緑編              

https://www.youtube.com/watch?v=YoMVVeA3qpQ

Ⅳ.夏色の緑編   

https://www.youtube.com/watch?v=d23TJsIoWnc

Ⅴ. キラめく星空編          

https://www.youtube.com/watch?v=ulRD-juytt0

Ⅵ. 季節を超えて編

https://www.youtube.com/watch?v=20R8Igni7eI&t

 

 またこれら6編を一括して鑑賞することができる統合版も公開しております。

 


妹尾一郎さんの「ドローンマン」

2019年05月20日 | 日記

私事ですが、私がSKYPIX JAPANを立ち上げてタイムラプス・フォトグラファーとしてプロの世界に入り込むことが出来たのは何人かの方との稀有な出会いの機会に恵まれたからです。 若い頃からの叩き上げたフォトグラファーとしての経歴を持たない私一人の力だけでは何もできなかったに違いありません。 そんな私の人生の転機を支えて下さった方達の中に、妹尾一郎さんと言う東京・渋谷でアールビットと言うスタジオを創設し永年スタジオ・カメラマンとして大活躍して来られた方がおられます。

この妹尾一郎さんがこの春、初めて自叙伝物語「ドローンマン」を執筆・発刊されました。 私も何を唐突に小説を書くなんて?と驚いた事は言うまでもありません。 しかし拝読してみて、その読みやすく自然で豊かな文章力と圧倒的な執筆ボリュームに驚嘆すると共に、夢中になって読破させられました。

 

 

映像の世界で雑誌「anan」などを華々しく飾り、スチルカメラマンとして何ひとつ不自由なく半生を捧げて来た妹尾さんが、海外ロケとそのロケを共にした歴年のビデオカメラマンとの出会いを通して今までの行き方に疑問を感じ、人生の大転機を迎えることになった驚きの感動ストーリーです。

この大作は、映像世界で活躍しているプロの方には実にリアルな共感を与え、一般の映像に興味を持たれている方にはプロの世界で繰広げられているすざましい現実を知る絶好の機会を与えてくれると思います。 また、そもそも映像とは何か?と言う遠大なテーマまで深く考えさせられる物語でもあります。

ちなみに私は日ごろ小説などは絶対に読まないタイプの人間ですが、その私が夢中になってあっと言う間に読破したとても読みやすく虜にさせられた大作です。 是非みなさんにもお勧めしたいと思います。 色々なところで販売されていますが、アマゾンでは下記の通りです。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3-%E5%A6%B9%E5%B0%BE%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/478161776X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3&qid=1558307097&s=gateway&sr=8-1

 

 


海外遠征に最適なH300ドーリー用のおすすめ三脚

2019年05月14日 | 日記

2019年4月に新発売となったH300ドーリーは三脚1本に設置できる超軽量小型ドーリーで、発表直後から多くのお客様からお問い合わせを頂いております。 長さが30cm程度のレールで倍のレールスライド量を実現する特殊なHドーリーは、従前のH350、H400時代からも、山岳登山撮影、海外遠征などされる方にご支持を頂いて参りましたが、H300は更に短くしかも構造を大きく変更して大幅に軽量化に成功した製品で、従来のH350の2.3Kgに対して1.6Kgしかありません。わずかな違いのように見えますが実際に持ってみるとその軽さに驚かれることと思います。

さてHドーリーの使用に当たって従来より配慮しなければならない事が搭載する三脚の剛性でした。従来のH350ドーリーでも同じだったのですが、このH300もやはりカメラをレールの端に移動した時に若干沈みます。(カメラの緑色の水準器の水平線がレール端では黄色くなる) 良く調べてみるとこれはドーリーの剛性の問題ではありません。三脚の雲台部分のたわみです。

手持ちの色々な三脚約10台で試しましたが、雲台を取ってダイレクトに取り付けると最終的にレール端5cmまでは緑色で耐えられる事がわかりました。どの三脚も雲台を取ってもその下が三脚と完全に一体固定されていないので、たわみは僅かですが残るのです。

このたわみ問題を解決してくれる三脚を色々探しましたが、お勧めはGITZOのシステマティック・シリーズです。高価な三脚ですが遠征先で使用するのですからカーボンを選択し、サイズは3型が最適です。その結果は驚きで、たわみは皆無です!

写真(室内で実験中の写真でごちゃごちゃして見にくくてすみません)はGITZOシステマティック・カーボン3型にマンフロットのレベラーを取り付けてH300を載せたものです。H300に雲台を付けてカメラだけ搭載(X3pt-Terminatorは延長ケーブルで接続してバッテリー内蔵のエンジンとして使用)したものと、X3pt-Terminatorごと載せたものです。スライダーとしてだけのモーションで使う場合はカメラだけ載せた方が風の影響は受けないしGOODです。どちらもレール端でも水準器は緑のままです。

 

 

 

 

このドーリーと三脚の組み合わせは間違いなく海外遠征のベスト機材だと思われます。エレベーターが付いている三脚はどうやってもたわみが残ります。三脚トップがフラットで3/8ねじだけが付いているのが理想で、システマティック・シリーズがまさにその要求に応えてくれます。