タイムラプスいろいろ

モーション・タイムラプス映像への飽くなき追求


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RICHO Theta Sを使う(4) 外部電源の供給

2016年03月26日 | 日記

Theta内蔵のバッテリーは大して持ちません。 数百枚以上撮影するタイムラプスとなると外部から電源を供給してあげる事が必須となるでしょう。

Thetaの電源は本体下部にあるMicro USBの端子に5Vを供給しなければなりません。 最初は簡単に考えていて、たくさん持っている12Vのリチウムイオン・バッテリーを5Vに変換する方法を試しました。

一番簡単な方法は三端子レギュレーターを使って降圧する方法です。 小さなケースに三端子レギュレーターとコンデンサを数個組み込むだけですぐに完成です。 しかしThetaに接続した瞬間、Thetaの電源スイッチのLEDが赤く点灯し給電された反応をしめしますが、次の瞬間に消えてしまいます。 調べてみるとなるほどThetaは結構電流喰いで2A以上の電流容量が必要である為とわかりました。

 

せっかく作った小道具なので、このまま廃棄するのはもったいなく、三端子レギュレーターをやめて、代わりにHRD05003と言う5V/3AのDC-DCコンバーターを組み込んでみました。 

しかし素子を2つ交換して試しましたが何故かカタログ・データ通りの電圧が保持出きないようで、全く同じ症状でこれもボツとなりました。

たかが5Vの電源でなんでここまで苦労しなきゃいかんのかホトホト嫌になりました。(笑) しかも夜露防止ヒーターも1A近く喰うので、同時に使う事を考えると真剣に考えなければなりません。 

そんな時に、たまたま訪れたカー用品店で目が点になりました。 シガレット・ライター・ソケット(最近では禁煙車が多いので単なるDC12V電源供給端子と表示されているようですが)に差し込んで使うUSB電源アダプターでした。

 

なんと2.4A x2 で同時に4.8A使用可と書いてあります。 しかも価格はたったの1400円! これで動いたら今までの努力はいい笑いモノです。 車のシガーライター・ソケットの代わりになるメスのコネクターが売られていますが、抜けてしまったり接触不良が発生しやすいのが問題でしたが、写真のように挿入後リングを回して差し込んだプラグを締め付けて固定できる製品がありました。

さぁどうなるか? ソケットひとつに付2.4Aと書いてはありますが、この手の安価な製品の表示スペックは鵜呑みできません。 しかし、見事にThetaは受け入れてくれました。 笑いが止まらないのと、それまでの無駄な苦労を思い返すとがっくりとも来ました。(笑) 

しかし、Thetaは実にデリケートです。 その時の内蔵リチウム・バッテリーの残容量によってはOKだったりNGだったりします。 だましだまし使うと使えると言った感じです。 もちろん満充電の状態では赤色LEDは点灯せず給電を受け入れてくれないのは言うまでもないのですが、満充電でないレベルでも結構気まぐれです。 Thetaの電源をあれこれ試す間、このややデリケートな扱いに散々翻弄されました。 普通の電子機器のように、とにかく給電すれば充電を受け入れるとは行かず、受け入れを拒否されて入力回路のところでシャットダウンされてしまう感じです。

手持ちの12V電源を生かす方法は、これまでとし、最後の手段として、5Vバッテリーで対応する正攻法を試す事にしました。 既にThetaは5Vで2.0A以上を必要とする事がわかっていますので、小さなスマホ用のモバイル・バッテリーは除外しなければなりません。 そこで、最近購入して12V/16.5V切替使用ができて大変成績が良いサンワサプライのバッテリー・パックを試してみました。

この製品は3.7V/24Aと言う大容量のリチウムイオン・バッテリーを内蔵しており、12Vで4A、16Vで3.5A取り出せる優れ物です(ただサイズが大きく重たいです)さらにUSBソケットが付いていて、5V/2.1Aが取り出せます。

Thetaに接続してみましたが、大変安定して受け入れてくれます。 やはり正攻法が一番簡単で確実なようです。

 

12Vの移動電源をお持ちの方は、先に示したカー用品を使って降圧する方法を試されるのが一番経済的で良いと思います。

たかが電源、しかしThetaではこの電源に結構苦労させられましたので、ご紹介しました。

 

これで「RICHO Theta Sを使う」シリーズの寄稿はおしまいです。 皆様のご健闘をお祈り致します。

 

 

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RICHO Theta Sを使う(3) 夜露防止ヒーター

2016年03月26日 | 日記

Theta Sは残念ながらISOを上げた時のノイズ特性が良くなく、また星像もお世辞にも良好とは言えませんが、星空の撮影も可能です。 夜間に長時間かけてのタイムラプス撮影をするにはレンズが曇らないようにする夜露防止ヒーターが必須となりますが、この360度全周カメラでは一筋縄では行きません。

まず、形状からして普通の魚眼レンズの様にレンズの筒の部分がありませんから、通常のヒーター・ベルトを巻きつけるなんて方法は使えません。  第一片方のレンズは全周方向に180度視野があるので、レンズの近くに何かを付けてしまったら大きく視野に写り込んでしまいます。

そこで発想を変えて、Theta全体を暖めてしまう事を考えました。 良く見ると本体から突き出た半球形の魚眼レンズの本体に接する部分がわずかに曇りガラスのようになっています。 つまり、この高さより出なければ視野には入らない訳です。 とにかく市販のヒーターは諦めて、これ以上サイズが小さく出来ないもの、と言う事で、直接ニクロム線を巻きつけることにしました。

夜露防止ヒーターの電力(熱量)はせいぜい3~5W程度です。 レンズが外気温より1度でも高くできれば論理的に結露はしないので、ほんのり暖かくなる程度で十分なのです。 ニクロム線は一番細い物を使いますが、ホームセンターなどで入手できます。 まず、Thetaに2,3回巻きつける長さに切ってテスターで抵抗値を測ります。 約6オームありました。 6オームですと5Vを加えるとオームの法則(電流=電圧/抵抗)で約0.8Aの電流が流れます。 すると 5V X 0.8A = 4W で調度4Wのヒーターとして働いてくれそうです。

 

ニクロム線は半田付けができませんから、圧着チューブを使ってリード線と接続します。 ニクロム線を大切なThetaに巻きつけて熱でニクロム線がThetaの表面を溶かして食い込んでしまうような気がしますが、わずか数Wの電力ではやろうと思ってもそうは出来ません。(笑)

問題はこのニクロム線をどうやって固定するかです。 ニクロム線を固定するにはマジックベルトやラバーベルトなどを使いたいところです。 ベルトには固定だけでなく、外気に熱が直接拡散するのを防ぐ断熱の機能が求められます。

手に入るもっとも薄いマジックベルトで試してみました。 リード線はThetaの側面を這わせなければなりません。(この側面の厚さはThetaの死角ですので写り込みません) 結果は見事失敗でした。  しっかりとベルトが写り込んでしまいました。

 

そこで最後の手段、直接テープで固定する方法を試しました。 テープにはプロの撮影現場で良く使用されているシュア・テープを使います。 紙の様に指でちぎって貼れて、強固に固定できます。 また簡単に剥がれて剥がれた跡が全く残らない優れものです。 若干の断熱保温効果も期待できそうです。 下の写真の左側が失敗したマジック・バンド、右側が見事成功したテープ巻きの実験の様子です。

 

テープは適当にベタベタと貼り付けただけです。 (もっと綺麗に貼れますね) 当然ニクロム線同士がタッチしてショートカットしないように気をつけて、クロスする部分にはテープをちぎって貼り付けて絶縁してあげます。 格好も気にしないでエイヤッ!といきなり貼り付けた物でしたが結果はお見事大成功!! 右の写真の通り、自撮棒を持っている左手の周りには何も写っていません。 (帽子をかぶって撮影すれば良かった・・・)

 

 ご覧の通り、0.79A x 5.06V = 約4Wのヒーターです。

このヒーターで星空撮影に挑みましたが、性能はバッチリです。 傍に置いたトランジスタラジオやバッテリーなどが夜露でびしょびしょに濡れているのに、Thetaには全く結露していません。 寒さで凍えた手でTheta本体を触るとなるほど生暖かく感じます。

このヒーターの最大の欠点は取り付け取り外しが簡単にできない事でしょう。(笑)

しかし、取り付けたままでも写りこまないのですから、私はこの適当に貼り付けた状態のままで昼間も撮影しています。 当然まったく問題ありません。 皆さんが製作される時には丁寧に見栄え良くテープで固定して下さいね。

 

 ※ ご紹介した内容で製作・使用された場合、Thetaへの悪影響、ニクロム線の跡が本体表面に付いたなどの可能性については弊社は責任を取りかねますので、あくまでも自己責任で御願い致します。

 

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RICHO Theta Sを使う(2) 支持ポール

2016年03月20日 | 日記

Thetaを手で持って撮影すると、シータを持つ指とシャッターを押す指がオバケの様に大きく写り込んでしまいます。 これを避ける為に、いわゆる自撮り棒なるものが必要になる訳です。 

タイムラプス撮影をするには、三脚、あるいは三脚の上に固定したドーリー(モーション・タイムラプスを撮影する場合)に、これに相当する支持ポールを使わないと、三脚やドーリーが大きく写りこんでしまいます。 

更に地面から離して上に持ち上げてやらないと魚眼レンズの特性から、近いところの地面ばかりが大きく写ってしまいます。

支持ポールは長い程良いのですが、実際に実験してみると、長いと風の影響をもろに受けてシータが揺れてしまいます。 その場の状況や風の状況に応じて長さが調整できるポールが便利です。

 

実は、最初に試したのは市販の自撮棒でした。 伸縮式で根元には1/4インチのネジ穴が開いており、結構しっかりとした作りでした。 長さは短いですが、とりあえず試してみました。 

しかし結果は惨憺たるものでした。 

1.風に揺れやすい

2.根元に開いている1/4インチネジ穴は三脚に固定する為の物ですが、これが棒に対して正確に軸出しがされていない!(だから棒はわずかに傾く)

3.先端にはカメラの角度を変えられるようにボールヘッドもどきの機構がついているが、これが問題。 シータは調整の必要はなく、むしろ棒に対して正確に軸出しされていなければならない(平行でなければならない)

と、言う事で、肝は軸出しと堅牢性である事がわかりました。 ドーリーに乗せて回転させるのであれば直更です。

 

そこで製作したのが太さの異なる3本のアルミ・パイプを組合わせた伸縮型ポールです。 1本の長さは1mで、外径が19mm、16mm、13mmの物を入れ子式に差し込みます。 縮めた状態で1.2m程度、伸ばせば2.5m程度になります。 19mmと13mmのパイプには2ヶ所タップを切って(肉厚が薄いので注意して切ります)ロック用のつまみ付ネジで任意の所で固定できるようにします。

 

根元の部分は19mmパイプ用のレセプタクルをカメラ用の「3/8インチ雌ネジ→1/4インチ雄ネジ」変換アダプターにネジ穴のタップを切って固定します。 レセプタクルの側面にもタップを切ってつまみ付ネジを取り付けて、パイプの取り外しが簡単にできるようにします。

 

問題は、先端のシータを取り付けるネジです。 これは1/4インチのボルトとナットを組合わせて解決しました。

このようにナットをボルトに入れて、先端の13mmのパイプに差し込みます。 少し内径の方が大きいのですが、差し込んだボルトとナットを片側の内面に押しつけて固定できれば、軸は出ます。(回転軸の中心に合わせる必要はありません。 あくまでもパイプに対して平行に軸出しできればOKです。 13mmパイプにタップを切って、小さなイモネジで締め付ければ完成です。  上の写真のボルトは短か過ぎますので50mm位の長さのボルトを使います。 イモネジがボルトの頭の側面とナットの側面に当たるように最低2本使います。 下の写真では反対側からボルトの軸に駄目押し?をしています。

 

 

実は、最初に製作したものは、パイプ素材にクローム・メッキの鉄パイプ(サイズは同じ)を使ったのですが、頑丈なのは良いのですが、重過ぎてボツとしました。 アルミパイプで製作したものは大変軽量で使いやすいです。

ただ、タップを切った部分は肉厚も薄いしアルミは柔らかいので、固定ネジの締め付けはじわっと優しく、そして過度に締め付けすぎないような注意が必要です。

 

この撮影では風が強かったので、一番縮めた状態で使っています。  三脚に載せたPanローテーター内蔵のX3pt Pro(3/8インチの雄ネジがキャビネット・トップに出ています)に取り付けています。 Pan回転をしながらタイムラプスを撮影中です。

 

ポールの根元が3/8インチの雌ネジになっていますので、ドーリーやローテーターへの取り付けは簡単で確実です。 三脚など1/4インチの雄ネジの台に固定する場合は変換留めねじを使用すればOKです。

 

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RICHO Theta Sを使う(1) WiFi物理シャッター・レリーズ

2016年03月14日 | 日記

撮影の仕事でRICHOのTheta Sに出逢ってから、すっかりこの特殊なカメラにはまってしまいました。 

所詮全周魚眼レンズを付けたカメラを2台背中合わせにしただけのものではありますが、360度全球画像が簡単に創り出せるとあっては、征服する事無しに通り過ぎる事はできません。(笑)

もちろん、撮影するのはタイムラプス映像です。 それもモーションを付けたモーション・タイムラプス映像です。 最初はどうやったらどんなものができるのかイメージが全く湧かなかったのですが、こう言う時こそもしかしたら凄い事が起きるかもしれないと期待感が膨らむと言うものです。 行動あるのみです。

色々実際の撮影を考えると数々の障壁がある事に気づきます。 まずはシャッターをどう切るかです。

もちろんスマホに専用アプリをインストールすれば、スマホの画面のボタンをタップするとWiFiでシャッターを切る事ができます。 また、Thetaはインターバル撮影の機能もあります。

三脚に固定して撮影するならそれも良いでしょうが、ドーリーを使って動かすとなると、スロー・シャッターが必要となる夜景や星空の撮影ではSMS(STOP-MOTION-STOP)動作ができなくてはブレてしまい、まともな映像にはなりません。 一眼レフカメラを使ったモーション・タイムラプス映像の撮影と同じです。 ドーリーのエンジンのレリーズ端子に出てくるON/OFF信号でシャッターが切れなければなりません。 早い話が、スマホのアプリのボタンをスマホの充電端子とかに接続したレリーズ・ケーブルで押すことができれば簡単なんですがね。

実は、仕事で撮影をした時には、制作会社のエンジニアの方がシステムを開発して来られました。 エンジンからのレリーズ・ケーブルからの信号をArduinoと言うマイコンでUSB出力に変換して、MAC PCに接続し、開発したソフトで色々設定や操作ができるようにし、MAC PCのWifiでThetaのシャッターを切ると言うものでした。 大変安定したシステムで、撮影だけでなく、Thetaの中の保存した画像の閲覧やダウンロードも出来る大変良くできたソフトです。 

Arduinoのスケッチ(プログラム)とMACのソフトのコピーを頂戴したので、Arduinoでインターフェース(写真の黒いケースの中に入っています)を製作し、使ってみました。 動作は大変安定しています。

しかし、この方法には決定的な問題がありました。 ドーリーのエンジンの近くにパソコンなど仕掛けを一式設置しなければならないと言う事です。  これはThetaのほぼ真下に設置すると言う事で、これでは360度カメラにかなり写りこんでしまいNGです。 このシステムを使った時は、レールモーターのケーブルを20m延長し、エンジンをスタジオのセットの外に置いて操作したので問題ありませんでした。

やはりパソコンを使わない単純な小型のWiFi物理シャッター・レリーズが必要です。

ネットを調べてみると、色々挑戦されている方がおられました。

最初に目に付いたのは、ESP8266と言うWiFiマイコン・チップを使った方法でした。

これが、ESP8266開発ボードを使って製作したリモコンです。 (プログラムも公開されていますので書き込んでおきます)

 

 ピンジャックにエンジンからのレリーズ・ケーブルを接続すると、WiFiでThetaのシャッターは切れました。 これはいい!と喜んだのですが、8秒以上インターバルを置いても10数回シャッターを切っているとWiFiが切断されてしまうことがわかりました。 おそらく製作者は普通の方はそんなに連続撮影する事がないので困らなかった(分からなかった)のだと思います。

弄繰り回してボードを壊したのかも知れず、念の為、新たにESP8266を購入し、今度はフレッド・ボードの上で実験してみました。

 

 結果は全く同じ! 10数回も連続撮影するとWiFiが切れてしまいます。 ESP8266が悪いと言うよりか、おそらくプログラムに問題があるのかもしれません。

 そこで次に試したのが、PQI Air Penと言うWiFiルーター兼ストーレッジと言う大変便利な小物を利用する方法でした。

これはストーレッジに使用するSDカードにプログラムをコピーして置くだけで(最初に一度だけPCと接続して設定とかが必要ですが)、電源を入れるとThetaとWiFiが繋がり、横の小さなボタンを押すと(この物理スイッチを動かすと言う所がポイントです)Thetaのシャッターが切れると言う物です。

最初に開発した方は、ThetaとTheta m15でしか動作しないプログラムを公開されていたので、全く違った言語で動いているTheta Sでは動作せず、困ったなぁと思っていたら、一生懸命やってくださる方はいる物です。

Theta S用に、プログラムの修正箇所と修正すべき内容を公開して下さっていました。 早速PQI Air Pen(数千円で買えます)を購入して試してみたらあっけなく成功! しかもいくら連続撮影してもWiFiが切れる事はありません。

ただ、WiFiの到達距離は見通し数mと短いようですが、もとよりエンジンの隣で、つまりThetaのすぐ下で使うものなので問題ありません。

あとは、スイッチの接点からリード線を取り出すだけです。 買ったばかりのAir Penを惜しげもなくばらしました。(笑)

 

スイッチが小さいこと! 端子に半田付けは到底不可能でしたので、思い切ってペンチでスイッチをつぶして破壊! なんとかスイッチの接点を出して、そこに無理矢理半田付けしました。 うまく行きましたが、もう一度やって成功するかどうかは自信ありません(笑)

これが完成品?です。 たったこんな小さな物でTheta Sとドーリーのエンジンのレリーズ動作を連動できるようになりました。

現在これを使ってThea Sでモーション・タイムラプスの撮影を始めています。

 

なお、スロー・シャッターを必要とするモーション・タイムラプスであっても、この様なレリーズ連動システムなしに撮影する事は可能です。 Theta内蔵のインターバル・タイマーを使い撮影を開始し、モーションを与えるドーリー(あるいはローテーター)のエンジン(コントローラー)にも同じインターバル・タイムを設定し、Thetaのインターバル・タイムの真ん中あたりで運転を開始すれば可能です。 Thetaとドーリーが同じインターバル・タイムでタイミングがずれた状態で動作を継続するので、シャッターを開く間にドーリーが動く事はありません。

しかし、そのような方法では、条件(インターバル・タイムなど)を変えるたびにシステムを止めて、スマホでThetaにアクセスして設定変更をして撮影動作を開始し、再びタイミングを見計らってドーリーを動かし始める必要があります。 このレリーズシステムがあれば、エンジン側の設定で如何様にも調整が可能ですし、撮影の中断・再開なども自在です。 必須なシステムではありませんが、あると大変重宝するでしょう。

 

 

 

 

 

 

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写り込んでしまったCCDに付着したゴミの消去法

2016年03月14日 | 日記

いくら注意していても、特にレンズ交換をする場合にはCCDにゴミが付着し、CCDクリーナーを動作させても残ってしまう事があります。 また普段は目立たなくても、背景の輝度や光線の当たり方によってそれまで全く気づかなかったゴミが写り込んでしまうこともあります。
数百枚以上の画像を使うタイムラプス撮影においては、それらの消去作業は困難を極めます。
一枚の静止画像なら、フォトショップなどでうまく処理する事ができても、背景がどんどん変化するタイムラプス(特にモーション・タイムラプス)に於いては、ある画像ではほとん気付かないほど処理できていても、背景などの変化で他の画像では目立つことが多いです。 また静止画像なら気がつかなくても、動画として変化すると浮き上がって見えてしまうなど、とにかくタイムラプスの撮影に於いては致命的な痛恨の失敗に結びつく事があります。

一口にゴミと言っても、小さなドット状をした円に近い形をした単なる塵の場合は、ほぼ完全に消去することが可能です。 これに対して糸くず状のゴミの場合は大変厄介で、よほど気合を入れてとりかからないと完全な消去は困難な場合が多いです。
この二つのケースについてはちょっと処理方法を変えて対処しなければなりません。

いずれの場合もソフトウェアはAdobeのAftereffectsを使用します。 シーケンスですべての画像を読み込んで処理しますので、最後にレンダー処理をすれば、すべての画像に処理が施されます。

(1) 円形~楕円形に近い形をした小さな塵の場合

 ・ 複数画像ファイルをシーケンスとして読み込む。
 ・ 新コンポジションにイメージをインポートする。
 ・ グランド・レイヤーをCtrl-C、Ctrl-Vでコピーする。
 ・ 画面下半分のシーケンス・ウインドウに2本のレイヤー・シーケンスが表示される。
 ・ 上のレイヤーを選択する。
 ・ 図形選択ツールから楕円ツールを選択する。(アイコンをAltキーを押しながらクリックすると楕円が出てくる)
 ・ そのツールを使ってプレビュー・ウィンドウの画像のゴミの周りを囲む。
 ・ シーケンス・ウィンドウの上のシーケンスの下にマスク項目が現れる。
 ・ マスクの詳細項目でフェザーをとりあえず10pix程度に調整する。
 ・ エフェクト・メニューからノイズ&グレインを選び、ダスト&スクラッチを選択し、シーケンス・ウィンドウの上のレイヤー・シーケンスにドラッグ。
 ・ シーケンス・ウィンドウの上のシーケンスの下に同エフェクト項目が現れる。
 ・ 半径をとりあえず40pix程度に調整する。
 ・ この状態で各調整項目を丹念に調整するとほぼ完全に消去できると思います。
 ・ 必要に応じ、エフェクトからカラー補正を選び、輝度&コントラストを選択し、輝度を若干増加させる。


(2) 長い糸くずの塵の場合

(1)と較べ、以下の点が異なります。
 ・ 楕円ツールではマスクのしようがないので、マスク・ファイルを別途作製する。
 ・ マスク・ファイルの作成の仕方は種々あると思いますが、要は黒の背景に白色でゴミの位置と形(周辺はぼかして)をできる限り正確に描写した画像ファイルを作成します。
 ・ レイヤーからマスクを選び新規マスクを選択し、上のシーケンスにドラッグする。


いずれの場合も成功するか否かは作業者の腕次第です。 下の処理中の画面を参考にしてください。 青空を背景に写った黒い楕円形の塵を消去したところです。




こちらはマスク・ファイル(mask.tif)を読み込んで湖面を背景に写った糸くずの塵を消去したところです。



※なお、これらの処理の詳細については、各自で研究して対処を御願い致します。 日頃からAftereffectsに慣れ親しんでいる方には難しくないと思いますが、初めての方にとってはかなり複雑な処理なので、その為に一本のチュートリアル・ビデオが必要な位です。 ご質問されてもとても対応できませんので、ここではあくまでもヒントとしてご説明しております。 よろしくご理解を御願い致します。

ポイントは楕円ツールやマスク・ファイルでゴミの領域をマスクし、境界をぼやかし、更に透明度や輝度の調整、または拡散系のフィルターを使って周囲の背景に埋もれるように処理をすると言う事になります。

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電子接点レンズの絞込みエラーの問題とその回避法

2016年03月14日 | 日記

現代のオート・フォーカス・レンズは電子接点を持っており、レンズ筒の操作はズームに限られています。 絞り環がついていないものが多く、絞りについては、常時は開放(一番明るいFの状態)されています。 シャッターを切ると、その都度設定された絞り値の位置までマイクロ・モーターで瞬時にシャッターの機械構造を動かす仕組みになっています。 

この目にも留まらぬ速さで物理的にメカニズムを動かす仕組みが問題を起こす可能性があります。 シャッターの金属製の羽根は高速で動かすために大変軽く作られており、非常にデリケートなメカニズムですが、タイムラプス撮影のように連続して数百枚もシャッター動作を繰り返していると、絞込みエラーが発生することがあるのです。 レンズの固体差もあり、製品のグレードによっても差があるものと推測されますが、レンズによっては500枚連続撮影すると2~3枚以上の比率で発生します。 

絞込みエラーが発生すると、絞りは開放状態のままか、設定値まで絞込みに行く途中で止まった状態になりますので、前後の画像に比べて露出過度の画像になってしまいます。 下の画像は、撮影したタイムラプス・シーケンスの一部のサムネイルですが、94コマ目と97コマ目がその状態となっています。 これほど露出差があると、カメラのダイナミックレンジを超えてしまって画像処理を施しても修正は不可能です。


この問題を解決する方法としては、次の3つがあります。

1. 絞りは常に開放で撮影をする。 (タイムラプスは広角レンズで撮影する事が多いので、焦点深度は比較的問題とならない事が多い) 光量が過大な場合は、NDフィルターを使う。

2. マニュアル・レンズを使用し、絞りは絞り環で調整する。(マニュアル・レンズは常に絞り環の値通りに絞り込んでいます)

3. 現代の優秀な電子接点レンズを使いたい時は、NIKONのGレンズに絞り調整機構付のマウント・アダプターを使ってCANONなどのボディに装着して使う。 

→ NIKONのGレンズは、NIKONの伝統的なメカニカルな絞り制御の金属ピンがボディ側に突き出ています。 これをレバーを使って可動できるタイプのマウント・アダプターを使えば、絞りは常にマニュアル・レンズのように調整する事が可能になります。



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デジタル・ノイズに対して強力な効果を示すプラグ・イン・ソフト

2016年03月14日 | 日記

デジタル・ノイズに対して強力な効果を示すプラグ・イン・ソフト 「Neat Video

タイムラプスの撮影で、特に露光が不足している画像や、ISOを高感度で撮影した画像ではノイズが顕著になりますが、通常はAdobeのLightroomなどのノイズ・リダクションでかなり満足できるノイズ削減処理が可能です。
しかし、星空タイムラプスでは、ノイズ処理を強くすると簡単に微光星(小さな暗い星)は消えてしまい、誠に寂しい映像になってしまいます。 これはノイズ処理のアルゴリズムによるものなので回避はできず、どこかで妥協をして処理せざるを得ません。

Neat VideoはAdobeのAfter EffectsやPremiere、またEdiusなど色々なソフトに組み込めるデジタル処理専用のプラグイン・ソフトですが、これを使うと画像の中から範囲を指定してノイズのプロファイルを取得し、それを元にノイズ削減処理をしますので、かなり強力な効果を得る事が可能です。

以下の作例を比較するとその効果を確認する事ができます。

Lightroomの
ノイズ・リダクションのみ





Neat Videoで
再処理したもの


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実現不可能と言われて来た画像処理を現実の物にしたタイムラプス処理ソフトの革命児

2016年03月14日 | 日記



明るい昼間から星空への連続撮影、あるいは星空から昼間への連続撮影は、大きく光量が変わりますので、カメラのセッティング(ISOやシャッター速度)を断続的に変更しながら撮影せざるを得ません。 この結果撮影された映像はのこぎりの歯状の明るさの変化を伴ってしまい、それを完全に滑らかな映像に編集するのはほぼ不可能であると考えられて来ました。 この撮影方法はHoly Grail(キリストが最後の晩餐で飲んだ盃)と呼ばれて来たことからそれが永い間本当に最後の砦として世のフォトグラファーを阻んで来た事がわかります。

LRTimelapseはRAWファイルで撮影された画像ファイル情報から計算し、この鋸の歯状の露出変化を完璧に自動処理で補正します。 更にこのソフトの基本を成しているのが、AdobeのLightroomと連携して実現するAuto Transition処理で、この機能により数百枚、数千枚ものタイムラプス画像を数枚選びLightroomでレタッチすれば、残りの間の画像すべてを滑らかに変化するように調整してくれます。

このAuto Transition処理が適用できるのは、露出だけでなく、Lightroomが実現している多くの編集機能(色温度を初めとする各種画像レタッチ要素にとどまらず段階フィルター、円形フィルターなど各種フィルター機能など)もその対象となっており、従来のタイムラプス処理とは異次元の編集が可能になります。


下の画像でLRTimelapseによる処理前と処理後の違いを確認できます。

処理前の原画像



この画像はタブレットPCでカメラを制御して1/3EVステップでほぼ正確に露出を調整したものです。 ISO3200の4秒露出で始まり、最後はISO100の1/800秒で終わっています。 しかしそれでも段階的な明るさの変化は避けられません。 手動で感に頼って露出調整した場合は更に醜い映像となってしまいます。



LRTimelapseによる処理後




このLRTimelapseについては、SKYPIX JAPANではまさにタイムラプス・フォトグラファーの救世主として高く評価しており、その普及のお役に立つべく、本サイトで特設ページを設けておりますので、詳細はそちらをご参照ください。 (TOPメニューのLRTimelapseからご参照下さい)

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