マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
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第11回 北京 貧乏揺すり大会 !?

2009年07月12日 | China
 先週の続きです。

 鼓楼にある華北飯店から、北京工人体育場まで、自転車で30分位だったかな。
 車が殆ど通っていなかったので、出来立ての何車線かの広~い車道を自転車で
こぎまくったものだ。 今は、北京も車だらけだが、1990年当時は、まだまだ車も
少なく、自転車が主体の時でしたから、通勤時には、自転車の渋滞があるほどの
混み様でした。 その時の北京の空は本当に真っ青でした。 今は、公害でかなり汚染
されているようですが ・・・ 私は、空気が美味しい北京に2回も来ております。

 第11回アジア競技大会(1990)が北京で参加国・地域数 37 参加人数 6122人の
参加により、開会式 9月22日 ~ 閉会式 10月7日迄の2週間行われた。
 主競技場は、北京工人体育場であった。 大会は中国が他の国の金メダル数を大きく
上回る圧勝だった。

 私は、池谷幸雄君を応援するのに、体操の会場へ見学に行った。 この頃、中国の
体操はかなり優位に入っていて、日本勢にとって、金メダルへの道はかなり厳しい
ものになっていた。 ですので、応援もかなりエキサイトしてしまい、何回も大声を
出しての声援。 隣にいた青年達が、貧乏ゆすりしながら、何度も私を見て、笑って
おりました。 まあ、落ち着きがないというか、この貧乏ゆすりって、男性特有の
ものなんですか? どうでもいい事が、気になる私の性格でして、早速調べてみました。

 足を小刻みに動かす 「貧乏ゆすり」 は多くの場合は無意識な行動だとか。
 栄養不足になった時に手足が震えるから、心に余裕がないように見えるから
「貧乏」 と言われ、貧乏神が取り憑いている等と昔から嫌われる傾向にある様です。
 では、何らかの病気は別として、貧乏ゆすりをするのは何故だろうかという疑問。

 貧乏ゆすりは、主にイライラした時や緊張した時に起こるらしい。 この時、交感神経が
刺激され心拍数が増加して、体が震えるようになる。 特に、心臓から遠い部分である
足の血流を活発にするため足が小刻みに震える。 じっとしていられない精神状態の
代替行為でも「足を動かす」という部分に現れる。 また一方では小刻みでリズミカルな
刺激は、脳をリラックスさせようとする。 その為に、精神的にも肉体的にもバランスを
取るための貧乏ゆすりと言える。 気の小さい人や落ち着きのない人に多い動作だが
筋繊維や神経系の違いから男性に比べると女性には少ないとされている。

 中国人って大陸生まれなのに小心者が多いって事? よく見てみると、私の周りの
殆どの中国人の男性が、足を小刻みに震わせていた。 変な事に興味を持ってしまって
体操どころじゃなくなって、人の足ばかり見ていた。 リズミカルに、或いは激しく動く
足の観察をしている内に、笑いが止まらなくなった。 何億人の人々が、それこそ
一斉にこの動作をすれば、地震が起こるかもよ・・・又、涙こぼして笑っております。
 何故笑っているのかも知らずに、相変わらず足を揺すりながらこちらを見てる。
 それを見かねた陳さんは、私を連行? して、会場のロビーへ連れて行かれた。

「もっと、静かに見学できないですか?」 「御免なさい。 笑いのツボにはまったら
最後。 きっと1時間は、笑い続けるわ。」 「せっかく、今回の最大のテーマだった
アジア大会なのに・・・」 「解った。もう一度戻って、静かに見るわ。」 「大丈夫?」
 「多分 !?」と。 一息入れて、又会場へ戻る。 視野が横に流れるのをカットできる
サンローランのメガネに変えた。 早く言えば、メガネの耳にかける部分が3cm位
幅広のもの。 完璧、完全にカットされました。 それから、体操に集中できたのですが
陳さんが選手の体操が終わる度、結果が出る前に得点を言い出すのです。

 殆ど彼の予想は当たっていて、日本の選手が出てきた時も評価点を出すので
私も同じように言い出したのです。 二人は興奮して、自分の声を強調すべく大声で
点の言い合いになり、今度は、会場の係員に注意され、後の観戦は白けっぱなし
映画を見ているような感じで、最後まで見ておりました。 黙って応援です。
 結果、日本は、団体と個人種目別床運動で銀メダルを獲得しましたが、、、

 応援に行って、大声も出せないなんて許せない。 おかしい絶対に!こんな事なら
北京まで来なくても、日本でTV見ていれば良かった。 釈然としないまま、会場を
出てました。 体操競技が終わった時は、10時過ぎていました。私達はタクシーを
待っていましたら、突然、雷音と共にスコールが・・・ 小さな店の軒先は、沢山の
人が雨宿り。 髪も服も靴もビシャビシャ。 この日は、最後までついておりませんでした。




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