2.降雨の時間集中度とそれを表す代表的なハイエトグラフ
図-1は代表的な降雨の時間集中度を表すハイエトグラフ(降雨量~時間分布図)である。図-1のいずれにおいても24時間降雨量(=代表時間降雨量)は100mmである。したがって24時間降雨量に着目した場合には全く区別できない。しかし24時間の中における雨の降り方は全く違っている。
(a)図では降り始めの1時間に100mmがすべて集中して降っている。
(b)図は普通に見られる降り方で最大1時間降雨量は25mmである。
(c)図は仮想的なものですべての時間に一様(=100/24mm)な降り方をしている。最もフラットな集中しない降り方である。
図-1 降雨の時間集中度を表す代表的なハイエトグラフ(降雨量の時間分布)
図-1では1時間降雨量をR1h,24時間降雨量をR24hで表しているが,(c)図における1時間降雨量R1hは24時間の平均降雨強度である。そこで1時間降雨強度をr1hで表すと,
(a)図ではr1h=R24h/1=100mm/h,
(c)図ではr1h=R24h/24=100/24mm/hとなる。
降雨の時間集中度を考える場合には,まず始めに代表時間および代表時間降雨量に着目し,次にその中の最大単位時間降雨量を考える。単位時間を⊿tとし,j=t/⊿tのように無次元時間を考え,単位時間は常に1,代表時間をTで表す。そして降雨(降水)の時間集中度をCで表し,次のように定義する。
Cは降雨強度と無次元時間軸を両対数で表したとき,(単位時間降雨強度-代表時間降雨強度)/無次元時間長で表されているので,降雨強度と時間の関係の勾配を表しており,[0,1]の範囲にある。
図-1は代表的な降雨の時間集中度を表すハイエトグラフ(降雨量~時間分布図)である。図-1のいずれにおいても24時間降雨量(=代表時間降雨量)は100mmである。したがって24時間降雨量に着目した場合には全く区別できない。しかし24時間の中における雨の降り方は全く違っている。
(a)図では降り始めの1時間に100mmがすべて集中して降っている。
(b)図は普通に見られる降り方で最大1時間降雨量は25mmである。
(c)図は仮想的なものですべての時間に一様(=100/24mm)な降り方をしている。最もフラットな集中しない降り方である。
図-1 降雨の時間集中度を表す代表的なハイエトグラフ(降雨量の時間分布)
図-1では1時間降雨量をR1h,24時間降雨量をR24hで表しているが,(c)図における1時間降雨量R1hは24時間の平均降雨強度である。そこで1時間降雨強度をr1hで表すと,
(a)図ではr1h=R24h/1=100mm/h,
(c)図ではr1h=R24h/24=100/24mm/hとなる。
降雨の時間集中度を考える場合には,まず始めに代表時間および代表時間降雨量に着目し,次にその中の最大単位時間降雨量を考える。単位時間を⊿tとし,j=t/⊿tのように無次元時間を考え,単位時間は常に1,代表時間をTで表す。そして降雨(降水)の時間集中度をCで表し,次のように定義する。
Cは降雨強度と無次元時間軸を両対数で表したとき,(単位時間降雨強度-代表時間降雨強度)/無次元時間長で表されているので,降雨強度と時間の関係の勾配を表しており,[0,1]の範囲にある。