gooブログはじめました!「水文統計的集中豪雨の研究」

「集中豪雨」は学術的に定義された用語ではないため「量的定義はない」が、水文統計では「量的定義」が可能です。

中国河南省鄭州市における2021年7月豪雨

2021-10-11 22:04:59 | 学問
 2021/07/22の高知新聞に、『中国豪雨120万人被災』の見出しで、【北京、上海共同】中国河南省鄭州市の豪雨災害が報じられた。『地元の気象当局は「千年に一度」の激しい雨だと指摘した。』。中略『鄭州市で20日午後4時から5時までの1時間に201.9mmの雨が降った。』。
 また、8月25日の現代ビジネスに『鄭州市では7月16日から連日豪雨が降り続いた。鄭州市の年間平均降雨量は640.8ミリメートル。だが、『7月17日20時から7月20日20時までのわずか3日間で降雨量は617.1ミリメートルに達し、さらに7月20日早朝4時から21日早朝4時までのたった24時間で降雨量は645.6ミリメートルに達し、わずか1日で年間雨量を上回ったことになる。』と報じた。(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86551?page=2、2021/10/11) 
 結局、7月16日から21日までの総雨量は1262.7mm超、最大24時間雨量は645.6mm、最大1時間雨量201.9mmとなる。
 日本の過去最大1時間雨量は1982年長崎豪雨(長与町)で観測された187mm、24時間雨量は541mmであり、降水の時間集中度モデルによる推定式を用いて超過確率を約1/1584と推定した。
 『地元の気象当局は「千年に一度」』と推定しているが、推定の方法は不明である(赤丸)。そこで降水の時間集中度モデルによる確率推定式による推定値と比較する。推定式は総雨量に従属するので厳密な比較はできないが、過去に作成した推定式aおよびbの中間にあり、妥当な推定であると思われる。



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