卜(ぼく)が、このスイスアーミーナイフに初めて出会ったのは高校時代。アウトドア好きな友人がクラシック(だと思うんだけど、いま考えるとハサミは付いていなかったような気もするからエスコートだったのかな?)を持っていたのです。
自分で購入したのは大人になってキャンプや野宿をするようになってから。山屋さんにも頻繁に買い物に出かけるようになって、どこの店にもこういったナイフ+マルチツールは置いてあるもので、そんなのを眺めているうちに欲しくなるのは男の性(サガ)というものです。
LeathermanやWengerなどいろいろな種類のものが並んでいたと思いますが昔見た印象が残っていたのかVICTORINOXを、ツールの内容はそれほど検討せずに“CAMPING”のロゴが入った「キャンパー」が名前からして野宿者向けだろう?という単純な理解で選んだような気がします。
あの、冒険家・登山家の植村直己さんも同じモデルを愛用していたということを知ったのはだいぶ後になってから。
こういうアイテムはややもすると買っただけで満足しがちなものですが、卜の場合はそれから20年以上、あらゆる場面でいろいろ役に立ちました。もしVICTORINOXを携帯していなかったら開かない缶詰やワインボトルを前に呆然となるような場面が幾度となくあったと思います。最近ではパっ缶やスクリューキャップが普及して缶切りとかコルクスクリューの出番はめっきり減って(というかほとんど無くなって?)しまったのが事実ですが。
『あまり使う機会がない』と言われている鋸やリーマーも焚火の薪集めやガスボンベ廃棄時の穴開けなどでよく使いますね。
その後ハントマンを買い増し、いま卜が持っているVICTORINOXはふたつです。
赤いのがキャンパーで黒いのがハントマン。
機能は以下の通り(ハントマン)で、キャンパーはハサミとマルチフックが付いていません。
- ラージブレード(大刃)
- スモールブレード(小刃)
- カン切り と共に
- -マイナスドライバー(小)
- コルク抜き
- リーマー(穴あけ)
- ソーイングアイ(糸穴)
- のこぎり
- キーリング
- ツースピック
- ピンセット
- マルチフック
- せん抜き と共に
- -マイナスドライバー
- -ワイヤーストリッパー
- ハサミ
ほとんど使うことがないのは栓抜きの根元に付いているワイヤーストリッパーと、リーマーに付いている糸通しでしょうか。マルチフックも使い方を考えてしまいますが、腰紐を縛って締めるタイプのジャージ(スウェット)のパンツなどで、紐が穴に潜って取れなくなってしまった時(←わかります?(^^;)に引っ掛けてたぐりよせるのに使ったことがあります(笑
コルクスクリューにねじ込んで携帯できるメガネドライバーは標準では付いておらず後から追加購入したものです。キーリングに付けているランヤードも同様にOP購入です。
ところで、今年に入ってからキャンパーの各ツールの開閉がとても渋く(固く)なったので、ビクトリノックス・ストアへ修理に出しました。
写真はビクトリノックス・ストア銀座です。
通常の使用範囲内で生じた不具合は無償で修理する「永久保証」が付いているのがVICTORINOXだと思っていたら『¥1,260かかる』と言われました。ショップはリペアセンターへの取り次ぎをしているだけのようで、そこで文句を言っても埒が明かなそうだったので大人しく支払うことにしました。
通常の使用という文言の解釈が曖昧で「メンテナンス(注油)を怠った」と言われればそれまでなんですが、修理に出す時に「オーバーホール」ではなく「クレーム」として上げていれば、もしかするとタダになったのかもしれません。こんな事例もあるようなので、保証の運用には相当な幅があるものと思われます。