哲学的(育児)日記

テツガクテキって……? まぁ、深くは追求しないで。

底地証明

2007-03-06 13:55:34 | 家のことエトセトラ
昨日は、転出手続きを済ませたその足で、転居先のH市役所で転入手続きをしてきた。


T市に比べると、随分こじんまりとした古い庁舎のH市役所。
そこの市民課に、今度は「転入届」を「転出証明書」と一緒に提出、同時に「印鑑登録」も申し込む。
手続きが済むのを待っていると、所員の男性に呼ばれた。
「『底地証明』はお持ちですか」
「いえ、ありません」
「こちらの住所では、それがないと手続きが出来ないんですよ~」


また来たか!区画整理事業地内!
「底地証明」とは、仮換地指定地の当該の街区(=未登記のウチの土地)が旧住所でいうとどこに当たるのか、
その関係を指定、証明するための書類のこと。
まだ未登記の土地を公的書類に表示するために、登記までのあいだ便宜的に旧住所を採用するのだが
公的書類に登録する際、「この住所で間違いありません」と証明するのが「底地証明」。
役所は、その証明書を元に、仮換地中の土地に住もうとする人間の住民登録を行うのだ。
「もし万一、別の方の住所に住民登録してしまったら、エラいことになりますから……」
と、その男性所員。そりゃ、ごもっともでございます。


「最悪、その証明書のファックスでも構いません」と、役所にしては大変寛大なことを仰るので、
ウチの土地の「底地証明」を発行する、UR都市機構の西部開発事務所(所在:東松山)に問い合わせたところ、
直接事務所に出向いて申請する事が必要で、おまけに申請から発行までに2~3日かかるということだった。
にゃんですと~! ファックスで取り寄せるどころか、今日中に転入手続きがとれないではないか。


そうは言っても、ないものは仕方ない。
娘が小学校から帰って来る時間が近付いてきたので、一先ず帰って仕切り直しか。
もう一日、夫には休みを取ってもらわないとならんかなあ。
印鑑登録は、本人による申請でないと即日発行してもらえない。
自分が代理で登録したのでは、今週末に控えた融資実行に間に合わなくなってしまう。


とぼとぼした気持ち(?)で、車で1時間の道のりを走り出したが、
夫がぽつりと「もしかしたら、Hさんが持ってるかもしれない」。
「え?」
夫は、ハウスメーカーのH氏が、ウチの「底地証明」を持っていると言っているのだ。なぜ?
「前にHさん、‘ウチの用事で東松山に行く’って言ってたんだよな……」
そういえば「東松山に行った」という様な話は、だいぶ前(昨年?)に聞いた気がしないでもないけど。


すがる様な気持ちで、とにかくH氏に電話を入れてみた。
すると答えは「Yes」。
何かの手続きで、「底地証明」が必要となったH氏が、原本を以前取り寄せていたのだ。
スゴいぞ!夫!
些細な世間話の記憶から、それを思いつくとは。
「役所に居る間に思い出せなかったのは、イマイチだったけどな」
こちらの賛辞に、夫、謙遜。


いえいえ、その記憶力と洞察力は、心底、尊敬致しますよ!
結婚してこのかた、これほど夫が頼もしく思えたことはないってくらいです。