マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

曲情報を受けるには

2011-04-20 23:27:22 | Weblog
フォントの準備ができたので、いよいよAVRCPを使って再生中の曲情報を入手してLCDに表示することにします。まずは、どうやって曲情報を入手するかをおさらいしておきます。

曲情報を拾うためにはWT32のavrcp pduコマンドを使って、その要求を出してやります。するとプレーヤ側が応答として要求した情報を送出してくれます。ここまでの実験はすでに以前の記事でも書きましたが、サンプルを再掲しておきます。



こうやって曲名、アーティスト名、アルバム名を入手することができますが、これは現在再生中の情報を入手するための手段です。実際にコントローラ機器として使用する際には、いちいち情報入手のためにボタンを押したりする操作なんかしていられません。再生が始ったり、次の曲へ進んだりしたら自動的に新しい曲の情報を表示してくれなきゃ困ります。そこで、再生中のトラックが変わったりした時に、通知を受ける仕組みが用意されています。AVRCPでは、この通知をもらう条件を指定して、その要求を出しておきます。



要求を出すと、いったんINTERIMという応答が返ってきますが、これは要求がプレーヤ側で受理されたことを示す応答です。そして実際に曲が終わって、次の曲へ進むと...



というように「トラックが変わった」という通知が届きますので、続いて曲情報の要求を出してやればいいことになります。このようにトリガをかけられる便利な機能ですが、いったんトリガ条件が発生して通知が送られると、このトリガはリセットされてしまいます。連続して曲が変わったことを検出するためには、通知を受ける度ごとにあらたにトリガの要求を出し直す必要があります。とてもじゃないですが、手動でいちいちこれをやってはいられませんので、動作確認実験はここまでにしてプログラム書くことにします。