マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

今年こそSAM3を

2011-01-04 16:43:06 | Weblog
明けましておめでとうございます。昨年は初めてEagleでプリント基板を製作してみたり、MTM06に出展したりと、この何年かやってみたいと思い続けていたことにようやくと踏み出せたという点で、非常に有意義でまた勉強になった一年でした。本ブログでは当初より、AT91SAM7を中心としたARMマイコンを使ってきましたが、昨年はSTM32や mbed, LPCExpressoが普及したことで、すっかりARMマイコンというかCortex-M3を使うのが一般的になったように感じます。その一方で、自分はATMELのCortex-M3マイコンを待ち続けた結果、世間に取り残されてしまった感もあります。今年こそは、Cortex-M3を使った製作を行いたいと思います。

こんなにもATMELのSAM3を待ち続けているのにもかかわらず、なかなかいい話は聞こえてきません。DigikeyやMouserをチェックしてみても、SAM3S/SAM3Uともに「生産遅れ」という情報が掲載されています。一部のデバイスは2月くらいから入手できるようですが、ひととおりのデバイスが安定して供給されるのは5月くらいになるような気配です。いいかげん待ちくたびれたので、他のデバイスを使うことも考えた方がいいかもしれません。そんな事をツラツラと考えていたおり、年末にATMELからSAM3U-EKという評価ボード用の新しいデモコードがリリースされました。この評価ボードもTOPPERS/ASPをちょっと動かしてみただけでしまいこんでいましたので、この機会に新デモを動かしてみました。



タッチパネル付き、2.8"のLCDでデモが動きます。↓はそのメニュー画面。



音符のアイコンにタッチするとMP3プレーヤが動作します。SDカード上に置いたMP3ファイルあるいは、USBのマスストレージ経由でボード上のNANDフラッシュにコピーしたMP3ファイルを再生することができます。曲名表示とかはありませんが、今後もバージョンアップがあれば機能追加されるかも。



使われているMP3デコーダはMADでした。ボード上にCODECが載っており、I2Sでつながっています。せっかく購入したボードですので、もう少し使ってみてSAM3Uについて学習しておこうかと思います。