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癒さぬ傷口が 栄光への入口

【男闘呼組】男闘呼組2023THE LAST LIVE[大阪]7/11

2023-07-13 | Flash Back~music

男闘呼組。
1988年デビュー。
1993年活動休止。

2022年活動再開。
2023年解散。

私は当時の男闘呼組のことはそれほど詳しくは知らない。ちょうど吉川晃司が独立のため活動休止に入ったくらいの頃のデビューだったので音楽番組もあまり見ていなかった時期だ。
相方が男闘呼組にはまっていたので、少しは聴いたことがある、程度だった。それでも大ヒットした曲はちゃんと頭に残っているのでやはり80年代までの歌謡曲のヒットは侮れないなと思う。意識していなくてもどこかで必ず耳にしているのだ。
そういう相方もライブには数えるほどしか行っていなかったと思う。
4枚目のアルバム『I'm Waiting 4 You』(1991)は、相方が車でよくかけていた。全曲をメンバーが何らか(作詞、作曲)の形で手掛けた楽曲で構成されたアルバムだった。
へえ、かっこいいなと思った。

しかし私が男闘呼組に最も接近したのは多分この時で、結局しっかり聴いたわけでもなく、私はその頃の多忙な毎日の余暇はなるべく吉川に費やしていたこともあって、知らないうちに彼らは実質解散ともとれる「活動休止」に入ってしまった。ツアーも予定されていた中での突然の活動休止だったという。

それから29年が過ぎたある日。
『男闘呼組が活動を再開する』というニュースが飛び込んできた。
その日の夜の長時間歌番組『音楽の日』にて、再結成パフォーマンスをする、という。2023年までの期間限定活動で、そこで正式に『解散』をすると発表した。
男闘呼組はジャニーズ事務所からデビューしたグループだ。
メンバーのうち3人は事務所を退所しており、成田に至っては芸能活動もせず、メンバーも消息を掴めずにいたらしい。唯一岡本健一だけはずっとジャニーズ事務所に所属していたが現在は一旦退所してマネジメント契約だけを結んでいる。
芸能界においてジャニーズ事務所が様々な圧力をかけたり業界内で忖度があると言われて久しいが、体制が変わっている今、それがかつて本当にあったことなのかもわからないし、あったとして現在も残っているかもわからない。そういう問題が無かったとしても、別々の芸能事務所、あるいは個人事務所で活動している人たちがひとつのグループとして楽曲をリリースしたりコンサート活動を行うのはそう簡単なことではない……と大人なら誰でも想像つくと思う。
彼らも3年近くかけて活動再開の発表の準備を重ねてきた。

ちなみに、2001年から活動休止に入り2004年に解散したTHE YELLOW MONKEYは12年後の2016年に再集結したが、吉井和哉がメンバーに「僕とまたバンドをやってくれませんか」と打診したのは2013年だというから、彼らも再集結発表までに2年半かかっている。なので、男闘呼組が活動再開までの調整に約3年かかったのは別にジャニーズだから特別面倒だったわけではなさそうだ。大人の世界はただでさえ色々とややこしい。(そもそも主要なコンサート会場を抑えるには数年前からでないと難しい)


さていつものように前置きが長くなってしまったが、いよいよ本当の「解散」が近づいてきた男闘呼組の"LAST LIVE"大阪公演があるので、かつて彼らのファンだった相方の付き合いで私も初めて(そして最後に)コンサートに参戦することになった。
(なお、再始動後最初のツアー「1988」の大阪公演は我々は全く同じ日程で関ジャニ∞のドーム18祭福岡公演に行くことになっていたので参戦せず)
1日2公演、一部・二部呼びだけどチケットはもちろん別。私は一部(15時開演)に参戦。(平日だけど)(有休とって)(有休取ってライブに行く苦労を知ってる会社員経験者の成田くん)

もともとそれほどしっかりアルバムも聴いていなかったし、今回の参戦のために相方が古いCDを発掘してくるでもなかったので全く予習なし、有名なヒット曲くらいしか知らない状態のまま行くことに。
そういうのもあり、レポートとしては完全にへなちょこで恐縮なんですが、一応「行った」という記録と色々思うところもあったのでその記録です。
「ライブレポ」を欲している方には殆ど役立たずだと思うのでスルーして頂ければと思います。
セトリを記載しますので、ネタバレ回避中の方はここでお引き取り下さい。
*知識の無い状態での参戦なので、セットリストは人様のレポートから拝借しました。

















男闘呼組2023 THE LAST LIVE
@オリックス劇場
2023/7/11第一部

01. ジャニーズ A GO GO
02.ルート17
03. CROSS TO YOU
04.自分勝手
05.Burn it!
06.翼なき疾走

=ピアノソロ(耕陽)=

07.Stand Out
08.TIME ZONE
09.秋
10. DAY BREAK

- encore -

11.Foxy Lady
12.Rolling Thunder Baby
13.ヨッテタカッテ
14.ザ・ファイター

*サポートメンバー*
Drums:青山英樹
Piano:デビン木下



■14曲約1時間半ということで、MCもほぼなく全編殆ど突っ走り系。なので大半知らない曲だけど腕上げるタイミングとかは流れでついて行けたしあれこれ考えずにただノリノリで楽しめました。

成田昭次、細い(笑)。テレビで見てる時も細いなー細すぎじゃね?と思ってたんだけど、ギター弾いて歌ってるのを見てるうちに、「でもバンドマンってかギタリストってこんな感じのスタイルの人多いな」と思い始めて気にならなくなった。
同じギタリストの岡本健一はずっと舞台で第一線にいた人ということもあってか、肩の筋肉の付き方が美しい。その健ちゃんさん、マキシ丈のノースリーブのワンピースっぽいやつ(つまりロングスカート)を着てその上から黒いベスト(最初はスカジャン)。かっこいい。このステージファッション、どストライク。
髙橋和也、黒リボンタイにサスペンダー、リーゼント。クラシックなロックンロール(謎ワード)がコンセプトなんだろうか…? 前田耕陽、鮮やかな空色てっかてかのワイドパンツ。空色に気を取られててトップス何着てたか覚えてない(笑。
この日の第二部(夜公演)には嫁とその仲間も観覧に来てたみたいですね。

■男闘呼組のライブが初めてなので、きっとお約束なんだろうことをいちいち新鮮に書きますが(笑、
メンバー紹介は和也さんがしていくんだけど最後、「ベース、俺、カズヤ!」って言い方がちょいツボりました。
(例えばイエローモンキーだと、最後だけヒーセが「ボーカル、吉井和哉:ロビン!」って言う)

■そういえば以前関ジャムのリズム隊特集の時にで丸ちゃんが「ベース弾きながら歌うの、実は大変で」って言ってたんですが、男闘呼組のメインボーカルはベースの高橋和也なんですよね。大変なことをサラっとやってるのイカス。
とは言っても正確に言うとフロント3人ともが主メロを取ってるし、サビや高音部なんかは成田昭次の担当みたいな構成が多いんですね。曲をあんまり知らないのですんません、前田耕陽が主メロ取ったりする曲もあるのかな?

■昔ライブハウス通いしてた頃はLマガとかぴあとかのライブハウス情報ページを舐めるように見て、好きなバンドのライブ予定が出てないか探しまくったりしていたんですが、その頃には成田昭次のソロライブなども目にしてたことを思い出したりする。
解散後、高橋と岡本は俳優として活躍していたし前田耕陽は気が付いたら(結婚後)大阪でたまにローカルのバラエティ情報番組で見かけたりはしてたけど、だから「音楽を一番やりたかったのは昭次だったのかな」と思ってた。
でもまあ薬物系の事件などがあって、そういうライブ情報なども見なくなったなと思ったらもう完全に芸能活動から退いて一般人になり会社勤めなどもしていたらしい。
再始動が決まってからギターやボーカルももちろん再調整して磨いてきたんだろうと思うのだけど、もともと持っていたのだろう伸びのいい声は錆びついていなかった。
デビューした頃はまだハタチになるかならないかの頃だった4人。歌がうまい下手云々よりまだ声が若くて甘く、やんちゃな若者が粋がって歌っているというふうに(ファンではない私の耳には)聴こえていた。*これは吉川晃司のCOMPLEX前時代にも感じていたこと
そんな若くて幼さのあるイメージだった彼らの声は30年を経て五十歳を過ぎた今、重みと説得力のある声になっていた。

■当時、今で言う岡本担?だった相方に聞いてはいたんだけど、岡本健一、めっさ動く。じっとしてるのは自分のパート(とコーラス)を歌う時にスタンドマイクの前に戻った時だけ。歌ってない時はギター弾くアクションがとにかく大きいし、何かって言うと他のメンバーの近くに寄って行って絡みながら弾こうとする。そういうとこがギタリスト!!って感じですごく良い。
とはいっても岡健が特に目立つだけで他のメンバーもよく動くし、スタンドマイクどれでも使ってOKみたいな感じで好きなとこで歌ってて、自由に音楽楽しんでる!!楽しくて仕方ない!!が溢れててそれがこっちにも伝播してきてずっと楽しい気持ちで乗っていられた。

■アンコールはRockon Social Club。
 SONGSだっけか?テレビで見たやつー!

■連れて帰りたい健一
「ひとりひとりハグして抱きしめたい!(キャー)連れて帰ろうかな…(キャー)」

■「大阪二日目。男闘呼組としての大阪は今日で最後になります」
あ、”ちゃんとこれを言う”ために、最初からRSCじゃなくて一旦男闘呼組で再始動することを選んだんだね、と思った。
4人が再び集合したとしても”実質解散みたいな活動休止”のままうやむやに次の活動を始めるんじゃなくて、きちんと『男闘呼組、解散』までけじめをつけようと。これが最後ですよと待たせた人達に挨拶回りをするみたいなツアーだったんだな。そうしてけじめをつけて、あらためてこの4人を中心に新しいメンバーも加えて新しいバンドとして生まれ変わる。
筋の通し方が本当にカッコイイ。

■岡本「最高に幸せな時間をありがとうございます。幸せな時間をすごせずに亡くなる方もいる。みなさん、40過ぎたら人間ドックいきましょうね。男性は働けなくなる、女性は婦人科とかも。若い人、生きていればきっと幸せなことはあるから、幸せになれると信じて生きて下さい」
成田「今日平日ですよね。みんな有休とかとって来てるの?有休とるの大変ですよね。僕も好きなライブとかいくのに必死で有休とったり、どうやって安上がりに行こうかって調べたり、グッズの列にならんだけど売切れたりしてました(笑)。健一も言ってたけど、僕もサラリーマン時代は年2回健康診断受けてました。みなさんも健康診断受けて下さいね。実はここ2ヶ月くらいお酒も断ってるので、また若返りました!あと、何が大事って、睡眠が一番大事。睡眠だけはたっぷりとって」
*自分たちが50代になって体力的に色々思うことがあったり、身近で知人を見送ることが増えたりして思う事もあるんだろうけど、めちゃくちゃ客の健康を気遣う男闘呼組さんおもろww

■髙橋「『音楽の日』にRockon Social Clubで出演します!新曲ぶちかますぜ!!」→ザ・ファイター

■『ザ・ファイター』の時、ラバーのてかてかの全身タイツにネクタイという変態っぽいダンサー(ラバニスト?とか言うらしい…)が4人くらい出て来て踊ったりポーズとったりしてた。若干頭の上に「?」が出てたと思う(私の)
 公演を重ねて余裕が出て来てるのかなんか、現場慣れしてる感じ草

■高橋告知「4月(←?!)にRSCのDVDが出ます!(ライブ円盤ってことかな?)なんと特典で、ロックオンによる男闘呼組カバーアルバムがつきます!!」「(岡本だか耕陽から指摘が入り)あ?9月?9月です!4月じゃねぇww」



こんなところでしょうか。余計なことを考えずに楽しく大騒ぎできました。やっぱライブはこういうのが原点だわ。
二部(夜公演)は二部で、セトリの前半の曲が違ったりしてたようなのでまた様子も違ったのかもしれませんが、途中の前田耕陽のピアノソロ以外は全部腕振り上げ系だったな。盛り上がったし楽しかったけど、違ったテイストの曲も聴きたかったかもとは終わった後でこうじっくり思い返してから頭に浮かんだことでした。

実質解散みたいな活動休止から約30年。ファンも、待ってると言ってもほぼ諦めたみたいな人が大半だったんじゃないかと思うけど、それはピリオドが打てなかった宙ぶらりんのまましまい込まれた思いだっただろう。
宙ぶらりんだったものをきちんと地面に下ろして、ちゃんとエンドマークを付けさせてあげること。
世の中にあまたあるだろう「宙ぶらりんのままの気持ち」の中で、そんな風に片づけるきっかけをもらえる事ってどれだけあるんだろうか。
私の席の周りの人達はみんな、口々に「ありがとう!!」とステージに向かって叫んでいた。
ファンとして、自分が愛したバンドがちゃんと幕を下ろす瞬間を見守らせてもらえることってきっととても幸せなことなのだろうと思う。そして、諦めていただろう「ありがとう」とステージに直接言える場面を作ってくれたこと、それにも「ありがとう」だと思う。

「男闘呼組」という、アイドルらしいことをしたくないアイドルが突っ張ってやっていたバンドは、2023年8月25日の武道館で「解散」する。
そして「Rockon Social Club」というおっさんのバンドに転生する。
その目撃者になるのはとてもわくわくする出来事だ。

RSCのアルバムを聴いてみようと思った。
ライブにもまた行ってみたい。
そう思わされた、7月のど平日真昼間のライブでした。


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