day by day

癒さぬ傷口が 栄光への入口

20190613

2019-06-13 | モウギュウ。


 長らく──6年もこのブログを休んでいたもので、当然ながらその間このことについてここで触れることは無かったのですが。
復活させた以上は触れないわけにはいきませんね。
本来そのために作ったブログですもんね。

ブログという形はお休みしていましたが、Twitterでは毎年何らかの形で触れてきました。
いかんせん大雑把で行き届かない性格なもので、そういう節目のツイートくらいどこかに残しておけばいいのにそういうこともしていないので何を語っていたのかもすっかりツイートの海へ流れていってしまってもうわかりません(笑)。多分、毎年大差ない泣き言を書いていたんだと思います。

15年ですよ。

それがどういう年月かというと、この時にまだプロ野球選手ではなかった平石洋介君が、この年のドラフトで入団したチームの監督になってしまうくらいの年月です。
この時にまだ誰もその存在を思い浮かべもしなかったチームが、日本一を1回経験してしまうくらいの年月です。

それでも。
あのやけに暑くて、永遠のように長くて、花火のように儚く一瞬で消えてしまったあの夏のことは、多分死ぬまで忘れることはありません。6月13日はその始まりの日でした。

大阪近鉄バファローズを生きた現役選手はもう3人になってしまいました。
Bu最後のエース・岩隈は今はジャイアンツ。
期待の若手だった坂口と、あの年初勝利を挙げた近藤はスワローズ。
最後の近鉄戦士として、胸の奥のほうでいいからその誇りを持って、思う存分選手生命の最後まで駆け抜けて欲しいと思います。

どのチームももうすっかり顔ぶれも変わってしまったけれど。
いまだに私は大阪ドームのライト側には入れずにいます。
こうなったらもう意地のようなもんなんでしょうね。

それから結局毎年復刻ユニとして近鉄のデザインも使われていますが、
その試合だけはニュースででも見れない(見えたらチャンネル変える)。
これも意地のようなもんでしょう。

今年も無邪気に「近鉄対西武!」とはしゃぐ人たちを横目に見て、ただ黙ってスルーすることくらいはさすがに15年で覚えました。

そいつら、近鉄ちゃうもん。
ただのコスプレやん。

って、口の中でこっそり呟いて。ビールと一緒に飲み込んでしまいました。


普段はもう、イーグルスの勝敗に一喜一憂して。
近鉄時代のことは古い思い出話が出た時くらいしか思い出さないことも増えました。
それでもやっぱり、

そいつら、近鉄ちゃうもん。

って言わずにはおれないんですね。
そんなことを言うのはもう一握りになってしまったのかもしれませんけど。
寂しいけどそれが15年経ったってことなんでしょう。


そう、15年です。


当たり前に明日も来年も10年後も、
今日と似た明日が、
今年と似た来年が来ると無邪気に思い込んでいた。

そんな日が終わりを告げた日から。

そして今年も祈らずにはいられないのです。
もう誰も。
もう二度と。
愛するチームを失う恐怖に怯えて
涙を流しながら試合を見ることなど
決してありませんように。

2004/6/13の日記
その翌日の日記

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